UNHCRの防寒支援活動のご報告

「ぬくもり」をありがとう!

公開日 : 2024-05-24

この冬、戦争開始から2年を迎えるウクライナや、危機から13年目の冬を迎えたシリア、そして政情不安や地震などに苦しむアフガニスタンで、多くの難民・国内避難民が厳しい寒さに晒されました。今冬も皆様からの温かいご支援のおかげで、UNHCRは毛布や防寒具、シェルター・住居支援や現金給付支援などの防寒支援を通じて、寒さに苦しむ人々にぬくもりを届けることができました。今回は心からの感謝の気持ちを込めて、皆様からのご寄付で形となったUNHCRの防寒支援活動の一部をご紹介します。

UNHCRが重点的に届けた防寒支援

防寒用品や燃料などの物資の配布
保温性の高い毛布、防水シート、寝袋、冬用のジャケット、長靴、部屋を暖める暖房器具や魔法瓶、暖房用の燃料、発電機の提供など

シェルター支援
家を暖める家屋用保温キットの配布や、集合避難所の修繕・断熱施工、電気系統の整備から難民キャンプの排水システムの改善や家賃支援など

現金給付支援
冬を越すために必要な物(燃料、暖房器具、防寒具、医薬品、食費など)を購入したり、世帯ごとの様々なニーズに対応できる現金での支援

シリア

ウクライナで援助を受けたリュドミラさん

「この冬はお湯でシャワーを浴びることができました」

シリアのワエルさん(写真右端)一家は、4人の子どもたちと共に北東部のデリゾールで暮らしていましたが、戦闘による砲撃で自宅を破壊された上に足を負傷し、難民キャンプで避難生活を送っていました。2019年に破壊された自宅に戻り、昨年の冬は大変だったそうですが今年はUNHCRの支援で防寒用にドアや窓の修繕及び新設、さらには温かいシャワーを浴びるための湯沸かし器を設置し、冬を暖かく過ごすことができたそうです。

援助物資を受け取る男性
シリアで毛布や防寒具などの援助物資を受け取る男性

危機から13年目の冬を迎えたシリアで、UNHCRは2023年9月から2024年1月までに家を追われた難民・庇護希望者約6063世帯(1万6940人)を対象に、冬期の現金給付支援を実施しました。また2023年9月から12月までに新たに帰還した人々や支援が届きにくい地域に住む人々などを含む2万9845世帯(約16万人)を対象に、フリース製の毛布や防水シート、寝袋、冬用のジャケットや携帯用ヒーターなどの援助物資を届けたほか、シェルター支援として難民キャンプに住む人など約7万5000人を対象に1万5000張のテントを届け、家屋の修繕なども行いました。

アフガニスタン

シリアの国内避難民のアブさん

「ヒーターを手に入れることができて、とてもうれしいです」

ヒーターの横に立つアフガニスタンのカンダハルに住むサディカさん(35歳)には子どもが5人いて、冬を過ごすのがとても大変だったと語ります。「家には暖房器具がなく、この冬を乗り越えるのはとても大変でした。たくさん服を着て、毛布にくるまって耐えていました」。サディカさん一家はUNHCRから防寒支援として、ヒーターなどの援助物資を受け取りました。「ヒーターを手に入れることができて、とてもうれしいです。これで暖かく過ごすことができます。」
UNHCRは、2024年10月にヘラート州で発生した地震で被災した人々やパキスタンからアフガニスタンに帰還した人々など約10万人に、2023年12月末までに防寒支援として毛布や防水シート、暖房器具などの援助物資を届けました。また約5万6000人が緊急シェルターを受け取ったほか、約2万5100人が冬期の現金給付支援を受け取りました。

ウクライナ

シリアの国内避難民のアブさん

「支援のおかげで、家で温かく過ごせています」

そう語るキーウ州のフタ・メジヒスカ村に住むオルハさん(写真右端)は、攻撃により自宅が被害を受けました。「窓が破壊されたため自身で張替えを行いましたが、断熱材がないと家が寒くなってしまいます」。オルハさんはこの冬、UNHCRから断熱材などが入った家屋用保温キットの支援を受け、自宅で温かく過ごすことができたそうです。

UNHCR職員からの御礼メッセージ

「皆様のご協力で、ウクライナで苦しむ人々にぬくもりを届けることができました」

元UNHCRウクライナ・ウジホロド事務所 法務官 石原朋子

ロマの子どもたちと石原職員 保護上の理由により、写真を一部加工しています

ウクライナでは、侵攻後2年目の冬を迎えました。未だ止まないミサイル攻撃で多くの住宅やエネルギー施設が被害を受けており、早期の支援が不可欠とされていました。そんな中、皆さまからの温かいご支援のおかげで、UNHCRウクライナ事務所は2023年9月―2024年2月末までに女性や子ども、高齢者などの脆弱な立場にある人や戦争の影響を受けた人など、目標の約90万人を上回る約106万人に防寒支援を届けることができました。また暖房器具に必要な燃料代を賄う現金給付支援を約66万人に支給したほか、寒さから身を守るためのキルトや魔法瓶、冬服などの冬の必需品を約35万人に配布しました。シェルター/住居支援として、攻撃で家を破壊された約1万2000人にヒーターや断熱材などが入った家屋用保温キットの配布、家賃支援などを行いました。そして家を失い集合避難所で避難生活を送る約2万8000人に、避難所の暖房・電気系統のメンテナンスや断熱施工、修繕などの支援も実施することができました。支援を受け取ったウクライナの人々から「家屋の修復で外からの冷たい隙間風が減り、暖かい室内で過ごすことができた」などのお声も聞かれました。皆様からのご寄付は、戦禍で凍える寒さにさらされたウクライナの人々にあたたかさと尊厳のある暮らしを届けるための大きな力となりました。本当にありがとうございました。UNHCRは今後も、ウクライナの人々の命を守るための活動に尽力して参ります。どうか引き続き温かいご支援をよろしくお願いいたします。

家を追われ寒さに苦しむ人々を支えていただき、ありがとうございました。
どうか今後もUNHCRと共に、難民を支えてください。

冬は難民・国内避難民にとって、生死に関わる季節です。過酷な避難生活の中で届けられた支援、そして日本の皆様からの「ぬくもり」は、人々にとってまさに命を守る支援となりました。改めて温かいご協力に心より感謝申し上げます。UNHCRは今後もシリアやウクライナ、アフガニスタンなどの家を追われた難民・国内避難民に寄り添い続けるため、援助活動を続けて参ります。今後とも温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

UNHCRは紛争や迫害、そして自然災害等、人道危機によって故郷を追われた人々の命と生活を守るため、こうしている今現在も世界各国で難民・国内避難民等への救援活動を続行していきます。「国連難民サポーター」の皆様による毎月のご支援により、UNHCRは常に救援物資を備蓄し、緊急事態に対応できるだけではなく、学校教育や自立支援といった長期的な支援を進めることができます。ぜひ、毎月のご支援、または毎月のご支援の増額をご検討いただければ幸いです。

→ 毎月のご支援につきましてはこちら
→ 毎月のご支援の増額のお申し込みはこちら

X

このウェブサイトではサイトの利便性の向上を目的にクッキーを使用します。詳細はプライバシーポリシーをご覧ください。

サイトを閲覧いただく際には、クッキーの使用に同意いただく必要があります。

同意する