シリア ― 復興の表情

ダルアで、シリア危機の影響を受けた家庭の家屋修繕を援助するUNHCR

公開日 : 2024-06-24

シリアでは、過去12年で数千の家屋が破壊されました。

家族はその場しのぎのシェルターに避難することを余儀なくされました。収入を失い、経済状況が悪化し、物価が高騰する中、多くの人々が破壊された家屋を修復することができず、今日に至るまで避難生活を余儀なくされています。

「私たちが生きたひどい時代を通して、家族として一緒にいられたことをうれしく思います」
― バダイヤさん(75歳)

自宅に変わったバダイヤさんの倉庫

2015年、ダルア・アルバラドは戦場と化し、バドリヤさんの家に被害をもたらしました。残念ながら、彼女の息子カリードさんの家も完全に破壊されました。そのためこの2家族は、かつて小麦や冬の物資を保管するために使われていた倉庫に避難することを余儀なくされました。そこで家族は毛布で窓を覆い、入口には隣家からドアを借りました。入口は戦闘で損傷してしたのです。

戦闘が再開されると、彼女たちの仮設シェルターは再び構造上の被害を受けました。

UNHCRが介入し、家族が窓、ドア、流し台を設置するのを手伝いました。このような小さな整備によって、バドリヤさんの家族にとって倉庫はより尊厳のある生活の場となりました。

「私たちが生きたひどい時代を通して、家族として一緒にいられたことをうれしく思います。」

彼女のストーリーは、苦境の中での家族の強さと結束を反映しています。

「ドアや窓はまだありませんが、UNHCRの援助で家の壁を修理することができました。この援助は、特に冬の間、とても重要でした」
― イサムさん(38歳)

サハワ村でのイサムさんの苦闘

イサムさんの家も部分的に損壊しました。UNHCRの援助により、ドアや窓の取り付け、その他家の小さな修理が施され、彼の家族はこの損失に対処することができました。

イサム・バドラさん(38歳)は、ダルア州サハワ村に住む4児の父です。イサムさんと家族は、家賃を払う余裕がなかったため、壊れた家に留まる以外の選択肢はありませんでした。

「オリーブの収穫に携わり、1日あたり約15万シリア・ポンド(約12米ドル)の収入を得ています。特に冬の間は仕事がないので、これでは家族の生活費を賄い、壊れた家を修理するのに十分ではありません。その結果、生活費のために借金をしました」と彼は語りました。

「ドアや窓はまだありませんが、UNHCRの援助で家の壁を修理することができました。この援助は、特に冬の間、とても重要でした。」

「給水タンクが至急必要です。今、2階建ての建物全体で1つのタンクを隣人と共有しているので。2世帯がシャワーを浴びたり、食器を洗ったりするには、給水タンク1つでは足りません」と彼は続けて言いました。

「窓を取り付ける前、孫たちは外からの埃(ほこり)に悩まされていました。よく病気になりました。窓があることで、孫たちは健康で安心して過ごすことができます」
― ニハードさん(59歳)

カヒル村で修復されたニハードさんの家

ニハードさんと家族は、生活環境の向上に安堵しました。ドアと窓が設置されたことで、彼らの幸福度は大きく向上しました。

ダルア州カヒル村に住む3児の母ニハード・カドリさん(59歳)は、公立学校の職員として働いています。

2012年、ニハードさんと家族は安全を求めてカヒル村を逃れました。避難中、家族10人は何年間も1LDKの家に閉じ込められる等、苦難に耐えてきました。ニハードさんはより良い生活環境を求めて家族と共にカヒル村に帰還しましたが、自宅は廃墟と化していたのです。

被害を受けた家を再建するために、彼女は家族から相続した土地を市場価値よりも安い値段で売ることを余儀なくされました。彼女の努力にもかかわらず、損傷した家を完全に修復するには資金が不足していました。UNHCRは援助に乗り出し、ドアと窓を取り付けました。「窓を取り付ける前、孫たちは外からの埃(ほこり)に悩まされていました。よく病気になりました。窓があることで、孫たちは健康で安心して過ごすことができます」とニハードさんは言いました。

しかし、ニハードさんは、夜間、家で十分な照明を確保できない、という新たな困難に直面しました。電池式の小さなLEDランプだけでは、1つの部屋しか照らすことができなかったのです。経済的余裕のない彼女は、家の照明器具を買い足すことができませんでした。

シリアの何千もの家族にとって、悪天候、燃料不足、経済的負担、電力不足といった悪条件が、復興への道に暗い影を落とし続けています。

こうした家族が尊厳あるシェルターで暮らし、荒廃した生活に安定を取り戻せるよう援助することをUNHCRは約束しています。すべての援助は、その規模の大小にかかわらず、それを最も必要とする人々の生活に影響を与えます。

Vivian Tou'meh

原文はこちら(英文)
Faces of Resilience


シリア難民・国内避難民をご支援ください

シリア危機は終結することなく、シリア情勢は今も世界最大の避難危機となっていますが、報道されることが少なくなり世界から注目が集まらず、UNHCRの役割はかつてなく重要なものになっています。シリアの人々に今必要な支援を届けるため、何卒ご協力をお願い申し上げます。

※当協会は認定NPO法人ですので、ご寄付は寄付金控除(税制上の優遇措置)の対象となります。

X

このウェブサイトではサイトの利便性の向上を目的にクッキーを使用します。詳細はプライバシーポリシーをご覧ください。

サイトを閲覧いただく際には、クッキーの使用に同意いただく必要があります。

同意する