難民の福祉を向上させる、ルワンダのニャビヘケ難民キャンプにおけるコミュニティ・ヘルスケア

公開日 : 2024-01-11

ルワンダ、2023年12月27日 ― コンゴ民主共和国からの難民で看護師のジュリエンヌさんは、ニャビヘケ難民キャンプの保健センターに収容されている、耳の感染症を患うフランク君の状態を見ています。母親のペイシェンスさんは、感染症はここ2~3か月繰り返し発生しているが、診療所の医師や看護師はいつも力になってくれる、と説明します。

「熱があったので昨夜連れてきました。最初に看護師のところへ行き、身長、体重等の身体測定をして、医師の予約を取りました。数週間前に薬を処方されましたが効き目がないようなので、再検査のためにここにいます。」

UNHCRはルワンダで、セーブ・ザ・チルドレンとのパートナーシップを通じて、難民キャンプで8か所の初期ヘルスケアの診療所を運営しています。毎月平均2万6000件の診察が行われています。ペイシェンスさんは、家族全員が医療サービスの恩恵を受けている、と言います。

ペイシェンスさんは兄姉と共にコンゴ民主共和国東部の故郷から逃れ、2010年にルワンダにたどり着きました。それ以来、彼女はニャビヘケ難民キャンプに住んでいます。この13年の間に結婚し、2人の子どもをもうけました。

「我が家は兄姉とその子どもたちで15人家族です。私たちは皆、ひとつのシェルターで暮らしています。生活は苦しいですが、何とかやっています。お金を稼ぐために建設現場で働くこともあります。また、卸売業者からバナナを買い、キャンプ内で売ってわずかな利益を得ることもあります。」

ジュリエンヌさんにも似たようなストーリーがあります。ペイシェンスさんと同じように、彼女は2010年に4人の子どもを連れてコンゴ民主共和国から避難しました。看護師の訓練を受けた彼女は、難民という身分にもかかわらず、ルワンダで自分の職業を続けたいと熱望していました。「コンゴ民主共和国では、ルワンクバの病院で働いていましたが、結婚してからは栄養センターで働くようになりました」と彼女は説明します。

自宅近くの戦闘で夫が殺された後、ジュリエンヌさんは家族の身を案じて国境を越え、ルワンダに向かう決意をしました。その後、彼女の4人の子どもたちは成長し、ニャビヘケ・キャンプで高校を卒業しました。

ジュリエンヌさんは、現在26歳の長男がガティシボ地区にあるルワンダの学校で教師として働いていることを誇らしげに語ります。彼は国の教育制度において正規の給与で教師に任命された数少ない難民の一人です。そして娘の一人はキガリのICT(Information and Communication Technology: 情報通信技術)部門で働いています。

「私はシングルマザーで、私たちはすべてを失いましたが、ルワンダではゼロから少しずつ物事を築き直してきました。」

ジュリエンヌさんの家族の成功の多くは、ヘルスセンターで看護師として働き続ける機会があったからです。「この仕事が私を守ってくれます。お陰様で忙しいですし、精神的な課題を克服させてくれます」と彼女は言います。

しかし、彼女の成功とは裏腹に、生活は必ずしも楽ではありません。ジュリエンヌさんは給料について不満をあらわにしています。

さらに、彼女は医療部門の資金削減の影響を目の当たりにしてきました。

「私たちは圧倒されてしまうことがよくあります。この診療所にはルワンダ人も来ますが、こんなにたくさんの患者がいるのに、医師と看護師は足りていません。私はこのコミュニティの人間なので、人々は私のところにやって来て、医者に診てもらうのにずいぶん待たされたとか、治療のために病院を紹介してもらえなかったと不平を言います。でも、ほとんどの場合、私にできることはあまりないのです。」

2023年半ば以降、資金不足のため、UNHCRは難民を二次医療や三次医療に照会する費用を制限する必要に迫られました。2024年における難民の保健分野の援助には、約1000万ドルが必要です。

しかし、ジュリエンヌさんやペイシェンスさんにとって、ニャビヘケ難民キャンプの診療所は希望の光であり続け、キャンプで暮らす難民1万2000人以上の福祉と健康を促進しています。

Lilly Carlisle

原文はこちら(英文)
Community Health Care advances refugee well-being in Nyabiheke refugee camp


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