アフガニスタン大地震から1か月。被災した人々は復興に向けて奮闘しています

大地震から1か月が経過した現在も、何万人もの被災者が屋外で寝泊りし、冬の到来を心配しています

公開日 : 2023-11-29

アフガニスタン西部のヘラート州インジル地区にあるルバト・ペルサダ村では、同州を震撼させた一連の壊滅的な地震から1か月が経過した今、切実に必要としている援助を受け取るために多くの住人たちが集まっています。

ヘラート州(アフガニスタン)2023年11月7日 ― 今回の災害により、少なくとも1480人が死亡し、3万棟以上の家屋が倒壊もしくは壊滅的な被害を受けました。この村では、ほとんどの人が未だ屋外で寝泊りしています。多くの人々が家を失い、また余震を恐れて自宅に戻ることができない人もいます。

UNHCRはパートナー団体と連携し、緊急用のテントや、毛布、ソーラーランプ、防水シート、調理用のガスボンベなどの救援物資を届けています。また、女性たちには衛生用のキットも届けています。

援助を受けている300以上の世帯の中に、フマイラさん(32歳)とその家族がいます。

10月7日、フマイラさんは早朝に地元の診療所で出産し、新生児を連れて自宅に戻りました。マグニチュード6.3の最初の地震が発生したとき、彼女はおやつの準備をしていました。赤ん坊の息子を抱きかかえたまま彼女は廊下に座り込み、何時間にもわたる陣痛の疲れで意識は朦朧としていました。彼女の夫と7人の子どもたちは、崩壊した屋根で埃まみれになっている彼女を発見しました。自宅は壁と床に亀裂が入り、バルコニーの外壁の一部は崩壊してしまいました。

「赤ちゃんの健康が心配ですし、死んでしまうかもしれません。この冬は本当にきちんとしたシェルターが必要です」
救援物資を受け取るフマイラさん

ここ数週間、一家は薄い防水シートと毛布を敷いた状態で屋外で避難生活を送っています。「昼も夜も風でシェルターが揺れます。虫がたくさん中に入ってきますし、床や毛布は濡れているので健康状態に問題をきたします」とフマイラさんは言います。加えて、赤ちゃんは寒さのために常に泣いているそうです。

屋外での避難生活の危険性は明らかです。彼らのその場しのぎのシェルターの隣には、ワイヤーフレームだけが立っています。前夜の強風で吹き飛ばされた他の家族のシェルターの残骸です。

「この新しいテントがあれば、良くなると思います。スペースも広くなりますし、過ごしやすくなるでしょう」と、彼女は語ります。しかし、彼女は赤ちゃんを今も心配しています。「彼は小さいですし適切なケアが必要です。彼の健康が心配ですし、死んでしまうかもしれません…この冬は本当にきちんとしたシェルターが必要なのです。」

【動画】被災地ヘラートから
アフガニスタン地震について知っておきたい3つのこと

資金不足による対応の遅れ

UNHCRを含む関係機関は活動を拡大し、緊急のニーズに対応するための資金調達に向けた緊急アピールを出していますが、その他の世界的な人道危機や寄付疲れなどの影響で、関係機関は資金不足への対応に追われています。アフガニスタンは地震以前から深刻な人道危機に直面しており、そしていま隣国のパキスタンが不法滞在のアフガン人数千人の強制送還を開始したことから、さらなる危機に直面しています。

ヘラート市とその周辺の道端には、地震の被災者や強制送還された人々が暮らすテントが立ち並び、何世紀もの歴史を持つ城塞を取り囲んでいます。

市の中心部から車で約90分、最初の地震の震源地であるジンダ・ジャン地区の伝統的な粘土造りのドーム型の家屋は全壊してしました。今は、砂嵐と冷たい風が、テントのわずかな快適さを離れた人々を襲います。

「この子たちはお姉ちゃんに会いたくて毎日泣いています」

一つのテントで、シャリファさん(25歳)は娘のマルツィアちゃんの世話をしています。最初の地震で一家の自宅は倒壊し、シャリファさんの8歳の娘を含む4人が亡くなった3日後にマルツィアちゃんは生まれました。シャリファさんの4歳の双子の娘、ロクシャナちゃんとサブリヤちゃんは落ち着いているようですが、「この子たちはお姉ちゃんに会いたくて、毎日泣いています」とシャリファさんは言います。

多くの人々、特に最初の最も大きな地震が発生した時に家にいた可能性が高い女性と子どもたちは未だ大きなショックを受けており、立ち直れずにいます。UNHCRは、彼らがトラウマから回復するために、国内のパートナー団体を通じて心理社会的支援を行っています。

ガジさんを含む多くの男性は、地震があったときに隣国のイランで仕事をしていました。彼が戻ると、自宅は破壊されていました。

「再建しなければならないのですが、人件費を払うためのお金がありません」

「家を再建するために粘土で煉瓦を作っています」と、ガジさんは防水シートでできた彼のシェルターのそばに積み上げられた山を指差しながら言います。「私たちの家は最初の地震では大丈夫だったのですが、2回目の地震で倒壊しました。家を再建しなければならないのですが、人件費を払うお金がありません。」

ガジさんと同じように、シャリファさんが最も懸念しているのは冬が来る前に良いシェルターを見つけることです。「テントでの生活はとても大変です。赤ちゃんの服もベビーベッドもなく、寒くて風も強く、ほとんど全員が病気になっています。私たちには支援が必要です。」

Caroline Gluck

原文はこちら(英文)
Survivors of deadly earthquakes in Afghanistan struggle to recover


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