UNHCRの難民援助活動2023

公開日 : 2023-01-20

【写真のストーリー:アフガニスタン / パクティカ】2022年6月に村を襲った大地震で家族7人を失った男性。今は亡くなった子どもたちの代わりに唯一の保護者として7人の孫を育てています。UNHCRはパクティカ県とホースト県の深刻な地震被災者に1300棟の耐震性のあるシェルターを提供しました。
活動国:135か国 事務所:523か所
職員(※委託含む):1万8881名 全世界の支援対象者数:1億1720万人6013人

出典:Global Report 2021 (2022年6発表)

援助活動方針

アメリカ

ベネズエラ避難民の母子

人権侵害や経済的不平等といった問題が改善されない中、アメリカ大陸では2023年も多くの人が国内外への避難を強いられるものと予測されます。殊に、キューバやハイチやベネズエラからは、安全な住処を求めて極めて複雑かつ危険な経路で移動をし続ける人々が増加。UNHCRは、全域を挙げての協働的なアプローチを強化していきます。

【写真のストーリー:エクアドル / 避難所サポート】ベネズエラからの避難民アドリアナさんは避難先のエクアドルで大地震に遭い、息子さんと一緒にUNHCRがサポートする地元自治体の避難所に避難しました。

ヨーロッパ

ウクライナからの難民親子

ウクライナ危機によりヨーロッパの難民数は、2022年中に前年の2倍に増加。国内避難民は900万人に達しました。UNHCRは難民受け入れ国の取り組みを支えつつ、ウクライナ国内で広範囲にわたる援助を行います。

同時にウクライナ人以外にも、さまざまな理由から今年も多くの難民がヨーロッパを目指すとみられ、公平かつ効率的な庇護申請プロセスの確立などを、UNHCRは各国に訴えていきます。

【写真のストーリー:ポーランド / 現金給付支援】 ワルシャワ市内に設けられた現金給付支援の登録センターに手続きに訪れたウクライナからの難民親子。

アジア・太平洋諸国

パキスタン洪水被害を被ったアフガン難民

未解決の人道的危機が再燃し、気候変動に起因する災害が増えているこの地域で、UNHCRは迅速で柔軟な戦略的取り組みを倍加。持続可能な解決策を模索し、他団体・機関の関与を促していきます。

約70万人が故郷に帰還可能だとされるアフガニスタンでは帰還者が直面し得る問題を取り除くことに注力。ロヒンギャ難民についても帰還の可能性を探りつつ、各地で暮らす避難民の援助を継続します。

【写真のストーリー:パキスタン / 緊急援助物資】何週間にも亘りモンスーンによる洪水被害を被ったパキスタン。死者は1100人を超え、緊急支援を必要とする被災者は640万人に及びました。UNHCRの緊急援助物資を受け取りに来たアフガン難民ムハンマド・サファールさんも被災者のひとりです。

中近東・北アフリカ

シリア難民の子どもたち

UNHCRの2023年の活動予算の24%が割り当てられるこの地域では、物価上昇によって難民・避難民が厳しい生活苦に直面すると見られています。大半の難民家庭が貧困状態にあるレバノンのほか、UNHCRは各地の状況を踏まえて必要な援助を実施していきます。

シリア危機にも終わりは見えず、引き続き避難民の医療や教育へのアクセス確保や、現金給付を実施。リビアの国内避難民の帰還支援も重要課題です。

【写真のストーリー:イラク / 防寒支援】ストーブの周りに集まるシリア難民の子どもたち。避難生活を送るバルダラッシュ難民キャンプはイラクの中でも厳しい寒さに見舞われるクルディスタン地域にあります。UNHCRはシリア難民が厳しい冬を乗りきれるよう防寒支援を実施しています。

東アフリカ

国内避難民のファティマさんとお孫さん

紛争や自然災害の影響で故郷を離れた東アフリカの人々にとって、2023年は、気候変動を始めさまざまな要因から、さらに厳しい一年になるだろうことは必至。UNHCRは、誰もがいつでも保護を求められる状態を保つことに、力を注ぎます。

また南スーダンでは帰還者の生活再建、ウガンダでは難民と受け入れコミュニティの共存の円滑化といった、国ごとの事情を踏まえた細やかな援助にあたります。

【写真のストーリー:ソマリア / シェルターと緊急支援】40年間で最悪の干ばつに見舞われたソマリア。内戦に加え、干ばつによる深刻な水不足・食料不足で多くの人が生きるために緊急避難に追いやられました。UNHCRは緊急支援を行っていますが、資金不足に見舞われています。

南部アフリカ

中央アフリカ共和国からの難民とUNHCR職員

南部アフリカにおける避難民の大半を占めるのは、依然として紛争が続くコンゴ民主共和国から逃れた人々です。しかし、すでに100万人近くが故郷を追われたモザンビークの状況も予断を許さず、今年はさらなる援助を必要とすると見られています。

UNHCRはこの地域で特に深刻な、ジェンダーに基づく暴力や、46万人に上る子どもの避難民の保護に着実に対処しながら、援助活動を展開。避難先での定住もしくは帰還につながる措置も拡充させます。

【写真のストーリー:コンゴ民主共和国 / 教育支援】オンライン授業で使っているタブレットを持つ中央アフリカ共和国からの難民ポーリーンさん(16歳)とUNHCR職員。UNHCRとボーダフォン財団との共同プロジェクト「即席ネットワーク教室」は多くの難民に高等教育への道を開いています。

西アフリカ・中部アフリカ

ナイジェリア国内避難民の女性たち

この地域では、避難民のニーズの拡大に援助活動が追いついていないのが現状です。長引く各地での紛争が解決されない限り状況の悪化が想定され、2023年のUNHCRは、保護のモニタリングと緊急事態への対応を改善すると共に、長期的解決策を模索していきます。

例えば、暴力が蔓延しつつある中央サヘル地域や、食料不足に直面しているチャドでは、新たな人道危機を避けるための迅速な対応が必要とされています。

【写真のストーリー:ナイジェリア / 女性支援】UNHCRが主導するセーフ・スペースでフォーカス・グループ・ディスカッションを行う国内避難民の女性たち。ここではジェンダーに基づく暴力について女性がカウンセリングを受けたり、新しいスキルを学んだりすることができます。

UNHCRは2023年も世界各地で難民を全力で支え続けます

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