サイクロン・モカ緊急 皆様のご支援ありがとうございます

皆様のご支援で可能となったミャンマー、バングラデシュでの救援活動

公開日 : 2023-07-07

2023年5月、東南アジアを襲ったサイクロン・モカ。巨大な台風に匹敵する勢力のこの水害によって、避難を強いられているミャンマーの国内避難民、バングラデシュに逃れているロヒンギャ難民も多数被災しました。

UNHCRの現地職員も、避難を強いられながら救援活動を実施。そしてここ日本からは、多くの方々が今回のサイクロン・モカ緊急募金にご協力くださいました。皆様のご支援、心より感謝申し上げます。

今回は、皆様のご支援で可能となった救援活動、そして現地の様子をご紹介します。

現地でのUNHCRの援助活動

出典:UNHCR REGIONAL BUREAU ASIA AND THE PACIFIC FLASH UPDATE #3 CYCLONE MOCHA 9 June 2023

ミャンマーで提供された主な援助

ミャンマーでは、340万人が人道支援を必要としていると推定。特に、北西部のラカイン州は今回のサイクロンで甚大な被害を受けました。UNHCRは国連人道支援チームの一員として救援対応を実施しています。

防水性のビニールシート37000 ソーラーランプ18000 調理用器具4000 蚊帳30000 波形の亜鉛メッキ鉄板14000

加えて、UNHCRの事務所や倉庫の修理が進み、ヤンゴンから救援物資の配布を急ピッチで進めています。

バングラデシュで提供された主な援助

バングラデシュでは、政府主導の対応を支援し、人道支援コミュニティ、難民、受け入れコミュニティと緊密に連携して救援活動を実施しています。

シェルター支援を受けた世帯数4512 全キャンプ内で修理された衛生関連のインフラの割合82% 修繕された学習施設の数45

また、地域のコミュニティセンターはすべて稼動しており、ジェンダーに基づく暴力(GBV)への対応、子ども保護、心理的応急処置、法律サービス等が、引き続き提供されています。

被災地の様子

コックスバザール
被災したバングラデシュのコックスバザールの状況
避難所の再建の様子
ミャンマーのラカイン州にて、徐々に進む避難所の再建の様子
救援物資パッケージ
ミャンマーで配布されたビニールシート、毛布、調理器具、蚊帳、マット等の救援物資パッケージ
追加の緊急物資
ミャンマーにあるUNHCRの倉庫では、困窮する家族のため、ヤンゴンから追加の緊急物資が到着
ダリヤ・ベグムさん
「障がいのある夫と子どもたちを移動させるのは容易ではありませんでした」と避難所で語るダリヤ・ベグムさん(27歳、右)
カウ・テザさん
「私たちの漁船は破壊され、生計が立てられなくなりました。私たちは自分の足で立ちたいのです」と語るカウ・テザさん(55歳)

これからもUNHCRの援助活動にご協力ください

ミャンマー北西部では広範囲にわたり農地が失われたため、食料と生活に関わる問題がさらに深刻化する可能性があります。また、サイクロンの被害を受けたコミュニティでは、女性や女児をはじめ、多くの人々が今も安全や福祉に対する多大なリスクに直面しています。

モンスーンの季節が続く中、UNHCRは緊急シェルター用品の追加輸送と、現地での備蓄品の迅速な補充を進めています。

ミャンマーやバングラデシュ、ロヒンギャ難民支援についての報道が減っていき、人々の関心が集まらなくなっていく中、UNHCRは故郷を追われている人々のために、現地での援助活動を継続しています。これからもご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

UNHCRは故郷を追われた人々の命を生活を守るため、こうしている今も世界各国で難民・国内避難民等への救援活動を継続していきます。「国連難民サポーター」の皆様による毎月のご支援により、UNHCRは常に救援物資を備蓄し、緊急事態に対応できるだけではなく、学校教育や自立支援といった長期的な支援を進めることができます。ぜひ、毎月のご支援、または毎月のご支援の増額をご検討いただければ幸いです。

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