UNHCRは東南アジアでの死者数の増加に対処する包括的な地域対応を求めます

本稿はジュネーブの国連欧州本部(パレ・デ・ナシオン)で行われた記者会見におけるシャビア・マントゥー報道官による報告の要約です

公開日 : 2023-01-18

2023年1月17日 ― UNHCRの最新データによると、2022年、3500人以上のロヒンギャが39隻のボートで、アンダマン海やベンガル湾での命がけの海の横断を試みました。約700人が同様の旅をした前年に比べ、360%増加したことになります。

こうした危険な海での移動に対処するための包括的な地域対応がないため、多くの沿岸国の監視の下、公海で死亡する人がさらに増えるとUNHCRは警告しています。

UNHCRは、憂慮すべき死者数の増加を記録しました。2022年には少なくとも348人が海で死亡または行方不明となり、2014年以降で最も死者の多い年となりました。

2019~2022年月別確定入国者数(人)

出典:Protection at Sea in South-East Asia - 2022 in Review

2022年には、主にミャンマー、マレーシア、インドネシア、バングラデシュに、海での旅を実行した約3040人が上陸しました。上陸した人のうち45%近くが女性と子どもでした。

2022年の最後の2か月間、ロヒンギャ450人以上を乗せたボート4隻がインドネシアのアチェに上陸しました。スリランカではロヒンギャ100人以上を乗せたボート1隻が上陸。12月上旬には約180人を乗せたボート1隻が沈没した恐れがあります。12月に出航したいくつかの船は、年末の時点でも海上に残ったままでした。

UNHCRがこの地域の海事当局に遭難者の救助と上陸を呼びかけても聞き入れられず、多くの船が何週間も漂流したままになっています。

ほとんどの船がミャンマーとバングラデシュから出発しており、この2つの国のロヒンギャの間で絶望感が高まっていることを浮き彫りにしています。上陸した人々は、他国での保護、安全、家族との再会、生計を立てるために、このような危険な海での旅をしたと報告しています。その中には、人身売買の被害者、親や保護者がいない、または離ればなれになってしまった子どもたち、性的・性差暴力の被害者等が含まれます。

現在のベンガル湾とアンダマン海の危機は、連帯の危機です。人々の密入国や人身売買、これらに関連する国際犯罪に対処するための政策会談、情報共有、協力の場であるバリ・プロセスは、2月に第8回閣僚会議が開催されます。UNHCRは、迅速な捜索・救助、安全な場所での適時な上陸、そしてロヒンギャ難民が上陸する国々への支援を繰り返し呼びかけています。UNHCRは、人々の密入国や人身売買を防止するための努力を強化することを、各国に求めます。

また、保護対応が予測可能かつ公平で、持続可能なものとなるよう、地域の国々の間で人道的責任をより均等に配分する必要があります。

この地域と国際社会は、ミャンマーで避難を強いられる人々の根本的原因に対処する努力を支援する必要があります。これらが解決されない限り、難民は安全を求めて危険な旅を続けることになるのです。

原文はこちら(英文)
UNHCR seeks comprehensive regional response to address rise in deadly South-East Asia sea journeys


ロヒンギャ難民危機

ミャンマーのラカイン州北部で起きた暴力行為により、2017年8月以降累計77万人の人々がバングラデシュに流入し、未曽有の人道危機となったロヒンギャ難民危機。母国に帰って安全に暮らせる見通しがたたない中、人々は心と身体に傷を抱えながら懸命に生きています。

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