長期化する避難生活に苦しむ難民・避難民に、寄り添う支援

現地からのThank Youレポート

公開日 : 2022-02-01

紛争や迫害等が原因で故郷を追われた難民・避難民の避難生活は、10年以上に及ぶこともあります。
皆様のご寄付は、長引く厳しい避難生活に苦しむ難民・避難民を保護・支援するため、教育や無国籍支援、メンタルケアや現金給付支援、そして自立支援にいたるまで、多岐にわたる活動に大切に使われています。
今回は、皆様の温かいご支援で形となった、UNHCRが世界各地で取り組む様々な援助活動についてご紹介します。

教育支援/チュニジア

シリア難民のハセン君

「教育なくして、未来はありません。」

少し緊張した様子で授業を受ける、ハセン君(11 歳・写真左)。
彼は2013 年に家族と共に、チュニジアへと避難してきたシリア難民です。
長い避難生活の中で学校へ通えなかった時期もありましたが、UNHCR の支援を経てハセン君は久しぶりに学校で授業を受けています。将来は、医者になるという大きな夢を叶えるため、数学と科学を勉強したいそうです。ハセン君の父・サヒブさんは、「教育なくして、未来はありません」と、彼が再び教育を受けられたことを心から喜んでいます。

難民の尊厳を守る、現金給付支援/ギリシャ

アフガン難民のアハマドさんと娘2人

「生活必需品を購入できたので、とても助かりました。」

アフガン難民のアハマドさんは、UNHCRから支給される現金給付支援を受け取った後、娘達を連れて食料品店に向かいました。
2019年に妻と5人の子ども達を連れてアフガニスタンからギリシャへと避難したアハマドさんは、厳しい避難生活を送る中で現金給付支援がいかに重要かを語ってくれました。
「現金給付支援で、食料や子ども達の服、子どもの学校で必要な文房具等を購入することができたので、とても助かりました。」
UNHCRは、難民の尊厳を保ちながら各世帯の様々なニーズに応えることができる現金給付支援に、力を入れています。

教育・無国籍支援/イエメン

イエメン国内避難民のサラさん

「出生証明書で、人生が変わりました。」

笑顔でそう語るイエメンの国内避難民のサラさん(13歳)は、UNHCRの支援により出生証明書を取得し、学校へと通うことができるようになりました。
紛争の中で何も持たずに避難したサラさんは、身分を証明する書類がなかったため、避難後は学校に通うことができませんでした。
そのため、彼女は毎日路上でボトル等のリサイクル品を拾い集め、それを販売しながら厳しい避難生活の中で家族を支えていました。
2年生からの再スタートです。
しかし勉強をすることに、決して遅すぎるということはありません。
期待に胸を膨らませるサラさんは、未来への一歩を踏み出したのです。

難民の未来をつなぐ、自立支援/ナイジェリア

、ナイジェリア国内避難民のアジャラさん

「自分で生計を立てられるようになることが、私の夢です。」

そう語る1児の母のアジャラさん(28歳)は、ボコ・ハラム等の武装集団の暴力により避難を余儀なくされた、ナイジェリア国内避難民です。最初の夫を交通事故で亡くし、2番目の夫との離婚を経て、彼女はUNHCRのパートナーである大学が実施する仕立て屋になるための職業訓練を受けました。訓練後は、大学から提供されたミシンで仕立て屋の仕事を請け負いながら、生計をたてています。
UNHCRは自立支援の一環として、アジャラさんのような避難民の女性達にシェルター等を提供するほか、様々な職業訓練も実施しています。

長期化する避難生活に苦しむ難民に、UNHCRが世界各地で届けた支援の一例

教育支援 ヨルダン

約14万3,000人

ヨルダン国内で正規教育を受けているシリア難民を始めとした、難民・避難民の子どもの数。

現金給付支援 イラク

約1万5,000人

様々なニーズに応える、多目的現金給付支援を受け取った難民・避難民の数。

難民の心に寄り添う、メンタルケア/イラク

シリア難民のアブドさん
「今日の調子はどう?」その声掛けが届ける安心感―

アブドさんは、イラクのカウェルゴスク難民キャンプに住むシリア難民の一人で、キャンプ内で人びとに寄り添うコミュニティ・ワーカーとして働いています。
彼はキャンプ内で、シリア難民に戸別訪問、啓発活動等を通じて、コミュニティの心に寄り添うメンタルケアや心理社会支援を行っています。コロナ禍以降も、アブドさんは他のスタッフと共にSNS等オンラインを通じて、コミュニティの人びとへカウンセリングや交流を続けているそうです。
「ロックダウン中は特に皆、大変なストレスにさらされていたと思います。しかしオンラインでの交流やカウンセリングを通じて、難民の方々に安心感を届けられたと思います。
『今日の調子はどう?』といった簡単な声掛けがあるだけでも、大きく変わるのです」
と、アブドさんは語ります。
コロナ禍の影響で、未だ多くの難民が深刻な貧困や食料難、そして外出禁止令による性暴力の急増により、鬱や心理的トラウマを抱え苦しんでいます。UNHCRは今後も難民のこころに寄り添うため、メンタルケアを含む様々な支援を継続していきます。
皆様のご寄付は、大きな力となります。この機会に是非、毎月のご寄付をご検討いただけますと幸いです。
引き続きの温かいご支援を、どうぞよろしくお願い致します。


これからも、故郷を追われた人々をご支援ください

皆様からの温かいご支援、ありがとうございました。どうぞこれからも、故郷を追われた人々に温かいご支援をお寄せください。

※当協会は認定NPO法人ですので、ご寄付は税控除(税制上の優遇措置)の対象となります。

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