2021年、紛争や迫害により家を追われた人の数は約8,930万人を記録しました
2022年6月16日にUNHCRから発表されたグローバル・トレンズ・レポートによると、紛争や迫害などにより故郷を追われた人の数は過去最高の8,930万人を記録しました。
公開日 : 2022-06-16
UNHCR「グローバル・トレンズ・レポート2021」
紛争や迫害で強制的に故郷を追われた人の数 8,930 万人(2019 年:8,240 万人)
難民 2,710万人(UNHCR支援対象者 2,130万人 + UNRWA支援対象者 580万人)
国内避難民 5,320万人
庇護希望者 460万人
ベネズエラ国外に逃れた人 440万人
迫害、紛争、暴力、人権侵害などにより故郷を追われた人の数は 10 年連続で増加し、2021年に8,930万人となりました。これは世界の人口の1%にあたり、4,000 万人以下だった 2011 年の 2 倍をはるかに超えました。
難民の出身国・受入国
・国境を越えて避難を強いられた難民の数の約83%が10か国から発生し、全体の3分の2以上、69%が5か国に集中しています。
- シリア 680万人
- ベネズエラ 460万人
- アフガニスタン 270万人
- 南スーダン 240万人
- ミャンマー 120万人
・世界で最も多く難民を受け入れている国はトルコ。多くの難民を受け入れているトルコ・コロンビアのように、難民の72%が近隣諸国で受け入れられており、近隣国の負担の重さが問題となっています。また、83%は中低所得国という不均衡な状態となっています。世界の難民の大多数、約 10 人に 8人(83%)は、自らも危機に直面する近隣地域、低中所得国で 受け入れられています。開発途上国は庇護の受け入れ全体の 27%を占めています。
- トルコ 380万人
- コロンビア 180万人
- ウガンダ 150万人 パキスタン150万人
- ドイツ 130万人
庇護希望者・帰還民・第三国定住・無国籍
・新たな庇護申請 140万人
- アメリカ 18万8,900人
- ドイツ 14万8,200人
- メキシコ 13万2,700人
- コスタリカ 10万8,500人
- フランス 9万200人
・帰還民 — 570万人
*故郷に帰還した570万人のうち、国内避難民が530万人、難民が42万9,300人
・第三国定住 — 5万7,500人
*UNHCRは6万3,200人の第三国定住の申請を各国に提出
・無国籍者 ― 数百万人
*各国の集計に基づいた2021年末時点の無国籍者の数は430万人。しかし、多くの国で無国籍者に関するデータがないため、実際の数はさらに多いと推測。
詳しくはUNHCR駐日事務所プレスリリースへ
Global Trends 2021はこちら(英語)
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