UNHCRの難民援助活動2022

公開日 : 2022-01-12

【イエメン】サヌアの国内避難民キャンプの中で子猫と遊ぶ国内避難民の少女
活動国:132カ国 事務所:520カ所
職員(※委託含む):1万7878名 全世界の支援対象者数:1億260万人

出典:Global Report 2020 (2021年6月発表)

地域別の支援対象者数と概要

アメリカ

コロンビア、UNHCRが建てた支援センター

難民の数ではシリアに次ぐ世界第2位になったベネズエラのみならず、治安悪化や自然災害に苦しむエルサルバドルやグアテマラやホンジュラス、政情不安を抱えるニカラグア……と、中南米各地で多くの人が国外に逃れています。 

助けを必要とする人々に確実に援助の手が届くよう、UNHCRは関係各国の政府、民間セクター、地域コミュニティ、パートナー団体の力を結集して、活動を展開します。

【写真のストーリー:コロンビア / 支援センター】 ベネズエラとの国境の町マイカオ。ベネズエラからの避難民が集まるこの町にUNHCRが建てた支援センター。子ども、高齢者など特に支援が必要な脆弱な立場の人たちに支援を提供しています。

西アフリカ・中部アフリカ

カメルーン難民のローランドさん

中央サヘル、中央アフリカ、チャド湖流域、カメルーンでの紛争に加え、異常気象の増加、新型コロナの影響で避難民は極度の貧困や食料不足の危機にあります。

中央サヘル、チャド湖流域では人道活動従事者でさえ武装集団の無差別攻撃の対象になりうる難しい状況ですが、UNHCRは難民・国内避難民の権利の尊重を関係各国に訴えると共に、関係各所と連携して危機管理計画を策定し、新型コロナ対策などニーズに応じて柔軟に対応していきます。

【写真のストーリー:ナイジェリア / 自立支援】 カメルーン難民のローランドさん(右)。UNHCRの自立支援で靴の技術を学び、妻イブリンさんと2人で靴屋さんを開きました。自身の車いすで行きやすい場所にお店の移転を計画しています。

南部アフリカ

モザンビーク国内避難民の家族

過去3年間に、UNHCRの支援対象者は約60%増加。その86%はコンゴ民主共和国とモザンビーク北部の国内避難民です。

自然災害や新型コロナがこの地域での援助活動を難しくしています。UNHCRは、国レベルでの自然災害時の緊急対応計画を手助けすると共に、新型コロナ対策のワクチン接種の促進、女性や子どもの保護の強化に加え、気候変動対策としての持続可能エネルギーの促進など長期的に持続可能な解決策も模索していきます。

【写真のストーリー:モザンビーク / 緊急援助物資】 2021年、北部で紛争が起こり大勢の人が国内で緊急避難を余儀なくされました。UNHCRから緊急支援物資を受け取った国内避難民の家族。

東アフリカ

エチオピア難民スラフエルさん

エチオピア北部の紛争を筆頭にスーダン、南スーダン、ソマリアなど、多くの国が火種を抱える東アフリカ。
多数の国内避難民を抱える経済的に脆弱で政治的に不安定な近隣諸国が、大量の難民を受け入れています。新型コロナ禍も深刻です。

2022年UNHCRは新型コロナ禍による経済ダメージの緩和、教育・自立支援・水・衛生用品などの提供と強化を継続。関係各国との対話を通じて保護活動も強化します。

【写真のストーリー:スーダン】 避難先のスーダンの難民キャンプでお店を開いたエチオピア難民スラフエルさん(54歳)。生き別れの自分の子どもを思い、よく子ども達にお菓子をあげるそう。最近、UNHCRはスラフエルさんの家族を探し当てました。

中近東・北アフリカ

国内避難民のファティマさんとお孫さん

終わりの見えない紛争と経済の低迷に、新型コロナウイルス感染症の流行が追い打ちをかけ、非常に深刻な状況にある中近東・北アフリカ。シリアやイエメン、イラクやレバノンでは、多数の難民・国内避難民が生計を立てる手段を失って困窮するなど、これまで以上に脆弱な状態に置かれています。

UNHCRは彼らの安全を確保し、長期的な解決策を探りつつ、引き続き大規模かつ多岐にわたる援助活動を展開します。

【写真のストーリー:イエメン / シェルター支援】 避難民キャンプでシェルターの前に座る国内避難民のファティマさんとお孫さん。手足が不自由なファティマさんも戦闘に巻き込まれて避難せざるを得ませんでした。

ヨーロッパ

ソマリア難民のソフィア・アフメッドさん

陸路・海路でヨーロッパを目指す難民の数は、受け入れに消極的な傾向が強まる中、当面は大幅に増えることはないと予測されています。

しかし、沿岸地域での受け入れシステムの改善を始め、解決しなければならない問題は山積み。レスキュー体制の整備や、子ども及びジェンダーに基づく暴力の被害者の優先的保護、すでにヨーロッパで暮らす難民支援の拡充など、関係各国への働きかけも急がれます。

【写真のストーリー:ギリシャ / 現金給付支援】 UNHCRの現金給付支援を受けることになったソマリア難民のソフィア・アフメッドさん(26歳)。「言葉を身に着けて仕事に早く就きたいです」

アジア・太平洋諸国

パキスタンで勉強するアフガン難民の男の子たち

アジア・太平洋地区でのUNHCRの活動の主眼は、今年も引き続きアフガニスタンとミャンマー。

アフガニスタンでは人道的状況が悪化しており、シェルターの提供から現金給付支援まで多角的な対応が国内外で必要とされます。またミャンマーについては、ロヒンギャ難民だけでなく、昨年の武力衝突後の混乱の中で新たに生まれている難民・国内避難民の援助も、喫緊の課題です。

【写真のストーリー:パキスタン / 教育支援】 UNHCRの支援により、パキスタンの公立高校で勉強するアフガン難民の男の子たち。写真は英語の授業を受けているところ。

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