難民の人生を変えるあなたのご寄付にありがとう

公開日 : 2022-10-21

モルドバ 「まさか自分が戦争を体験することになるなんて思いませんでした」
ウクライナからの難民 ダリア・ナスタウシウクさん(15歳)の話

戦争前、たくさん友達がいました。一緒に出かけたり宿題したり、お互いの家を行き来してお茶したり、音楽を聴いたり。とにかく楽しくて。穏やかで平和。すべて完璧でした。悩みは勉強だったり、友達や親との諍いだったり。今思えばちっちゃな悩みです。

でも戦争が始まり、外出禁止令が出てみんな家に閉じこもるように。学校も休校になって授業も無くなりました。

爆発音を初めて聞いたとき、私は寝ていました。母が私を起こしてすぐ荷物をまとめるように言いました。大急ぎで準備し、翌日、家族で車に荷物を積んで避難しました。

持ち出したのはシャンプーとか枕とか。長旅になるかもと思い食料もたくさん。小さなキリンのおもちゃも。本当は大好きな我が家のペット、猫と犬を連れて来たかった。

机に向かうダリアさん

オデッサの様子を知りたくてニュースを見ますが、目に入ってくる現地の様子は未だに信じられません。

オンラインで勉強を始めたら少し気が楽になりました。気が紛れるし、宿題で忙しくなるから。実際には会えないので、お互いの顔を見るためだけにカメラをオンにすることもあります。クラスメートはドイツ、ルーマニア、アメリカなど、今はみんな違う国に避難しています。

ドイツに避難している友達と連絡を取り合ってほぼ毎日話しています。戦争のことや戦争前の楽しかった思い出を話してお互い支え合っています。友達が心配ですし、一刻も早く会いたい。

今まで難民について考えたことはありませんでした。自分の身に起こるとは思いもよらなかった。まさか自分が戦争を体験してこんな状況になるなんて。

私にとって、難民になるということは、食べ物や泊まる場所、服に困るということ。それから精神的問題を抱えるということ。

ダリアさん一家

今回起こっていることは思い出したくもない悪夢のような記憶になるでしょう。何か気を紛らわせることを見つけたいと思います。オデッサに戻れたら、真っ先に親と弟と海に行きたい。海で泳いですべて忘れたい。

他の国の子どもにアドバイスするとすれば、静かで平和な生活、家族や友人と過ごす喜びに感謝すること。小さな悩みは心配しなくてもいいよ、今の自分にあるものに感謝しようね、と言いたいです。

ダリアさんはモルドバ政府がウクライナからの難民のために避難所に改築した大学寮で母親と弟と暮らしています。

2022年8月時点で、モルドバ国内には、ウクライナからの難民のための避難所が74か所あり、3126人が避難生活を送っています。

UNHCRモルドバは、モルドバ政府と連携しながら、ウクライナからの難民に対して、現金給付支援、避難所のサポート、電話相談、EU諸国への安全な移動など様々な援助活動を行っています。

教育支援/障がい者支援 パキスタン 「みんなに笑顔になってほしいです」

パキスタン北西部のカイバル・パクトゥンクワ州で暮らす、ジャミール・アー・レーマンさん(33歳)は、アフガン難民の両親の間に生まれたアフガン難民二世です。

障がい者でもあるジャミールさんは、からだが不自由であるがゆえに、通学して教育を受けようとしても地域社会に理解してもらえず、さまざまな壁に直面。12歳になってようやく、UNHCRのパートナー団体が提供する在宅教育支援を受けて、読み書きを学ぶことができました。

その後なんとか難民を対象とした学校に通えるようになったものの、充分に学びの機会を得られなかったジャミールさん。そんな苦い体験をもとにジャミールさんは4年前、大好きな数学の勉強を独自に続けるかたわらで、同じような境遇にある子どもたちの教育支援を行なうために、多くのアフガン難民が避難生活を送るカイバル・パクトゥンクワ州でアフガン難民障がい者組合(ARDU)を設立しました。

ジャミールさんと車いすの女性

これまでに、UNHCRの協力に支えられ通学に必要となる車いすを60台配布。 そして、地元の難民コミュニティに対して教育の重要性を訴える活動にも情熱を傾けています。

「私は、自分が持つ障がいのことを忘れて、ほかの人たちの役に立ちたい。みんなに笑顔になってほしい」とジャミールさんは話しています。「障がい者は幸せになれない、自立できないなどと思わないでほしいのです。やりたいことはなんだってできるのですから」

※パートナー団体…2022年9月現在UNHCRは900以上のパートナー団体と協働しています。各地のパートナー団体と協働することにより、援助を必要としている人たちの様々なニーズに対して、包括的で効果的な支援を行うことを目指しています。https://www.unhcr.org/partnerships.html

防寒支援(現金給付支援) レバノン 「現金給付支援でなんとか家賃をまかなえています」

厳しい寒さの訪れを受けて、2021年秋から2022年3月にかけて、シリアやイラクからの難民を受け入れている中東諸国全域でUNHCRは約310万人を対象に防寒支援を行ないました

人口比で最多のシリア難民が避難生活を送るレバノンでは、早期に防寒支援をスタート。シリア難民(約129万人)とその他各国からの難民(約17万人)に防寒支援を届けることができました。

レバノンでは防寒支援はほぼ全て現金給付の形で行われましたが、これに加えて、ことに苛酷な天候や洪水などに見舞われた地域を中心に、難民世帯(約5万4000世帯)とレバノン人世帯(約2100世帯)に、防寒支援目的の援助物資も配布。スピーディーかつフレキシブルな支援を展開することができました。

「多くの難民の家族が援助を必要としています」と語るゴフランさんは、4人の子どもを持つシリア難民。2013年からレバノンで避難生活を送っています。

レバノンでは昨今の経済事情の悪化を受けて困窮状態に陥るシリア難民が増えています。ゴフランさん一家もUNHCRからの現金給付支援を家賃や生活費に充てて、ギリギリの生活を送っています。

医療支援(新型コロナ対策) ケニア 「難民のワクチン接種をサポートしています」

2021年、UNHCRは世界48か国で難民の一次医療と二次医療へのアクセスを確保するなど、健康と医療の面で様々な成果を上げました。またUNHCRの粘り強い働きかけにより、自国の健康保険制度の対象に難民を含める国も増えました

その一方、多くの難民受入国では近年医療関連予算の減少が見られる上に、現在も続く新型コロナウイルス感染症の流行は、しばしば医療の提供体制に混乱を生じさせています。その結果、UNHCRの支援対象者の大半がいまだワクチン未接種の状態にあります。

2022年も、ワクチン格差の解消に向けてさらなる取り組みや、コロナ禍が難民・国内避難民の間に引き起こしている深刻なメンタルヘルス問題への対応を、喫緊の課題として取り組んでいます。

ケニアでは、UNHCRの支援のもと、政府が北西部のトゥルカナ地方で新型コロナウイルス感染症ワクチン接種をスタート。

この地方にある、南スーダンやソマリアから逃れてきた人びとが暮らすカクマ難民キャンプ及びカロベエイ難民居住地区には、8か所の予防接種センターが設営され、多くの人々が接種を受けるために訪れています。

UNHCRの援助活動で人生が好転した難民が世界各地にいます。
それはあなたのご支援のおかげです。本当にありがとうございます。

X

このウェブサイトではサイトの利便性の向上を目的にクッキーを使用します。詳細はプライバシーポリシーをご覧ください。

サイトを閲覧いただく際には、クッキーの使用に同意いただく必要があります。

同意する