教育を通じて明るい未来を築く アフガニスタン難民の少女たち 希望、強さ、回復の物語

公開日 : 2022-01-19

教育を受けることで、世界中の子どもたちはチャンスを得ることができます。しかし、難民の子どもたちは、紛争中に学校を退学せざるを得なかったり、避難の過程で勉強に遅れをとることがよくあります。この問題は、難民の少女たちの間でより顕著です。少女たちは、困難な時期に家族を支える役割を担っていることが多いからです。

 

難民の子どもたちの学校へのアクセスや入学率は近年向上していますが、難民の少女を取り巻く環境は依然として厳しいものです。とくに中等教育レベルでは、難民の女子の就学率は31パーセントにとどまっています。

 

このように不利な状況にあっても、難民の少女たちは、教育を通じて懸命に働き、望む未来を築くことができることを証明してきました。少女たちには強い回復力があり、粘り強くて聡明です。達成できる可能性は無限大です。

 

サマナさん 22歳 マレーシア在住

アフガニスタン難民サマナ・アフマディさん(22歳)は現在、両親と兄弟と一緒にマレーシアのクアラルンプールに住んでいます。彼らは4年前にアフガニスタンの治安悪化から逃れ、マレーシアに安全を求めました。

 

2年近く前から、サマナさんはクアラルンプールにある難民や恵まれないマレーシア人のためのNGOの教育プロジェクトで教師をしています。彼女の情熱は、アフガニスタンで10代だった頃から始めた、女性や少女の教育やエンパワーメントに注がれています。

 

「アフガニスタンでは、女の子はあまり外に出ることができません。多くの女性が読み書きができないので、妹と私は女の子と女性のためのプロジェクトを始めることにしました。読み書きを教えたり、絵を描いたりしました」と、アーティストとしても活躍するサマナさん。

 

「当時、私は17歳、姉は20歳で、誰も私たちがこのプロジェクトを始めるとは思っていませんでした。でも、私たちのコミュニティには、それを必要としている女性がたくさんいたのです。」

 

最近のアフガニスタンの情勢に、彼女は祖国の女性たちの行く末を深く案じています。

 

「いつも祖国の少女や女性のことを考えています。女性が大学に行けなくなるのでは、と思っています。それは女性の状況がまた悪くなることを意味します。以前のように外に出ることもできないし、今までしていたこともできなくなるのです」とサマナさんは語ります。

 

「そのことを初めて聞いた日、私は本当に悲しかった。彼女たちは、いろいろなことをやりたいし、いろいろな目標を持っている。それが突然、家に閉じこもって何もできなくなるのです」。

 

それでもサマナさんは、マレーシアにいる間に自分を磨き、社会に貢献することを決意しています。

「このNGOの学習センターで働き始めたのは、自分が学び、教えることができる場所を考えていたからです」と彼女は言います。

 

「マレーシアに来たとき、私は自分に自信がありませんでした。でもここで集団で話したり、人に会ったりすることで、自信が持てるようになりました。」

サマナさんは主に7、8歳の生徒に英語と数学を教えており、さらにサポートが必要な生徒には補修授業も行っています。

「目標に到達するためには、教育がとても大切だと思います。学ぶこと、そして他の人たちにお返しをすることも大切だと思います」とサマナさん。

「私の祖国がもう一度、平和になって、女性や女の子、すべての人が大学に行って働けるようになることを願っています。ここに住む難民のためにも。いつか私たちが大学へ行き、目標を達成できることを願っています。アフガニスタンの女性に、平等な権利が欲しいのです」

シュクリアちゃん 4歳 パキスタン在住


アフガニスタンでは日々人々が故郷を離れ続けていますが、パキスタンなどの近隣諸国はアフガニスタン難民にとって安全な避難所となっており、彼らに希望と機会を与えています。シュクリアちゃんのような難民の女の子にとって、それは初めて学校に行く機会を得ることを意味します。

4歳のシュクリアちゃんは、パキスタンのバロチスタン州にあるゼル・カレズ難民村で2021年から学校に通い始めました。新しい学校と先生と友だちが好きで、ウルドゥ語を話せるようになってきました。パキスタンでは、アフガニスタンでは決して得られないような学習の機会を得ています。

パリッサさん 16歳 イラン在住


16歳のパリッサさんは、10年以上前にアフガニスタンのヘラートという故郷から逃れ、家族とともにイランにやってきました。彼女の父親ベスメラさんは、タリバンが学校に通う少女を誘拐すると脅したため、一家はアフガニスタンを離れるしかないと決意したのです。


イランでは、妻と9人の子どもを養うために建設作業員として働き、娘たちを学校に通わせるためにお金を貯めています。お父さんのおかげで、パリッサさんはイランのイスファハンで授業を受けています。彼女は、自分の教育を広げ、夢を追い続けることに誇りを持っています。

難民の少女たちが教育を受けることは、ここ数年来、より困難になってきています。しかし、それでもUNHCRや、UNHCRが支援する女の子たちは、忍耐強く自分の夢を追いかけることを止めません。

難民の少女たちは、どんな困難に直面しても、それに正面から取り組み、より明るい未来を築いていくことを何度も何度も証明してきました。

シュクリア、サマナ、パリッサのような少女たちを、日本の私たちにも支えることができます。ひとりずつ、一歩ずつ。次に夢を叶える少女を支えるのは、かけがえのないあなたのお力です。

 

国連UNHCR協会の女性支援「WOMEN+BEYOND 私たちから、世界を変えよう。」では、難民女性の命を守り、将来を切り拓く教育と自立のためのご支援をお願いしています。

「WOMEN+BEYOND 私たちから、世界を変えよう。」
私たちの力で叶えられる夢の一例
4人の方が月々2500円のご支援を1年間継続くださると
パリッサのように、避難先のパキスタンで高等教育を目指すアフガン難民の女子学生に1年間の教育資金を提供できます

ご支援はこちらから

 


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