アカデミー賞の夜、ハリウッドスターが難民との連帯を示す

ノミネートされた作品の多くに、移住や喪失をテーマとした作品が登場し、授賞式やオンライン上で著名人がウクライナやその他の地域の難民危機に光を当てました。

公開日 : 2022-04-01

2022年4月22日 ― 日曜日の夜、世界中の目がロサンゼルスと2022年のアカデミー賞授賞式に向けられる中、世界的な強制移住の問題もしっかりとスポットライトを浴びました。

今年のアカデミー賞ノミネート作品のうち5作品は、移住、喪失、家、帰属をテーマとしています。このうち、『DUNE/デューン 砂の惑星』『FLEE フリー』『ミラベルと魔法だらけの家』『ベナジルに捧げる3つの歌』『ベルファスト』は、難民であることの意味と直接関連する問題に取り組んでいます。UNHCRは、ParticipantとNetflixからも支援を受け、映画『FLEE フリー』と『ベナジルに捧げる3つの歌』で力強く表現された世界的な避難民のメッセージの普及に努めました。

このような背景から、UNHCRは、アーティストやパブリシストと密接に協力し、ウクライナの人道的緊急事態やその他の世界の難民の危機に光を当てることに貢献しました。オンラインでも直接でも、世界で最も有名な顔ぶれが、今年のアカデミー賞授賞式をきっかけに、世界中の難民と連帯することを表明しました。

授賞式に先立ち、UNHCRはTwitter、Instagram、Facebookで、ノミネートされた多くの作品に描かれている難民の物語と人間の精神の強さに焦点を当てました。その後、ハンス・ジマー、ジェイク・ギレンホール、そしてUNHCRの親善大使を含むサポーターたちによって、難民への連帯の気持ちがよりいっそう強まりました。

当日は、UNHCRとその国内パートナーであるUSA for UNHCRが製作・配布した青い #WithRefugees リボンを、ハリウッドの大スターたちが身につけました。その中には、ジェイミー・リー・カーティス、ダイアン・ウォーレン、ユン・ユジョン、アルベルト・イグレシアス、サミュエル・L・ジャクソン、ペドロ・アルモドバル、パオロ・ソレンティーノ、ギレルモ・デル・トロ、ニコラス・ブリテル、ルイーザ・ラニエリ、ダニエラ・ダントニオ、フィリッポ・スコッティ、ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルスなどが含まれています。

レッドカーペットで記者会見した米女優ジェイミー・リー・カーティスは、リボン着用への決意をこう語りました。「私はただ、難民の危機を象徴し、人々が目を覚まし、これが人道的危機であることを認識してもらいたいのです。難民の危機はとてもリアルです」と語りました。

「避難民はとても現実的で、助けを必要とし、家を必要とし、支援を必要としているのです。"アカデミー賞にノミネートされた『FLEE フリー』や『ミラベルと魔法だらけの家』は避難民を描いた作品ですから、重要なことです。」

「難民の危機はとてもリアルです」
ジェイミー・リー・カーティス

その後、韓国の女優で過去にオスカーを受賞したユン・ユジョンが助演男優賞を授与し、受賞者のトロイ・コッツァーの名前をサインして、そのリボンを誇らしげに、このイベントを見守る10億人の観客に見せたのです。

ウクライナでの戦争が始まる前、世界にはすでに8200万人以上の人々が強制的に避難させられていました。ノミネートされた5作品の中で強調されたテーマ、オンラインでの素晴らしい取り組み、そしてアカデミー賞のスターたちによる直接の強いサポートを通じて、エンターテインメント界最大の夜は、ウクライナやその他の地域で起きている人道的緊急事態、そして #難民とともに いるすべての人たちに光を当てることに貢献したのです。

By UNHCR Staff

原文はこちら(英文)
On Oscars night, Hollywood stars show solidarity #WithRefugees


第17回難民映画祭2022

2022年に17回目を迎えるこの難民映画祭は、難民をテーマとした映画を通じて難民問題への関心を高めるこの取り組みで、これまでに世界各地から集められた約250作品を上映し、10万人以上が参加しています。

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