傷心の後に命が到来 - 出生証明書を取得したブルンジ難民の夫婦

ルワンダに滞在するブルンジ難民が、国の集中統合市民登録・人口統計システムを通じて、息子の出生証明書を取得しました

公開日 : 2022-11-30

ルワンダ、2022年11月3日 ― ユスタッシュさんとスアヴィスさんは2015年、情勢不安がぼっ発した後、ブルンジの故郷から逃れました。当時、両家族がギテガ出身ということで顔見知りでしたが、ユスタッシュさんがルワンダに来てから、家庭を持つことを目的に結婚したのです。

スアヴィスさんは2015年に兄弟夫婦と一緒に避難していたものの、パートナーのユスタッシュさんが合流したのは2019年になってからでした。ルワンダではキガリのギコンド地区に家を借り、近所の人たちと知り合いになりました。彼らの多くはブルンジ難民で、ルワンダの首都に住む約1万人の都市難民でもあります。

2020年、ユスタッシュさんとスアヴィスさんはルワンダ政府発行の難民IDカードを受け取り、一般市民と同じように医療や銀行などのサービスを利用できるようになりました。UNHCRが90%、本人が10%の費用を負担するCBHI(地域密着型健康保険)制度への加入は、家族を持つ予定があり、その後、自宅近くの保健所や病院へ容易にアクセスできるという利点もありました。

長男が心臓の欠陥により生後数か月で亡くなってしまう、という悲痛な出来事がありました。流産が続き、スアヴィスさんは子どもを持つという夢を叶える希望を失いました。

しかし、2022年9月に息子のアルフィー君が生まれました。キガリのカシルにある主要な病院のひとつで出産しましたが、CBHIに登録していたため、出産までのプロセスは非常にスムーズだったと、ユスタッシュさんは説明します。

病院のスタッフがアルフィー君の出生を登録すると、ルワンダのオンライン行政サービスポータルサイト“イレンボ”にログインし、家に戻ると出生証明書をダウンロードできるID番号がユスターシュさんにSMSで送られてきました。

「あまりの簡単さに驚きました。何もする必要がなかったのです。私たちは難民ですが、ルワンダの他の家族が赤ちゃんを産むのと同じように扱われました」とユスタッシュさんはコメントしました。

出生証明書を手に家に戻ったスアヴィスさんとユスタッシュさんは今、アルフィー君と自分たちの未来に明るい展望を抱いています。

長男を亡くし、2人で築いた洋服や靴のビジネスは崩壊しました。しかし今は、原材料を購入するための資金を投入すれば、再び始められると期待しています。しかし、当面は故郷ブルンジにあるユスタッシュさんが共同経営する家の賃貸で、わずかな収入を得るのが精一杯です。「十分ではありません。特に新しい赤ちゃんがいると。買ってあげられていないものがたくさんあるのです。」

スアヴィスさんとユスタッシュさんは、UNHCRが運営する近所のギコンド公民館を通じて知り合ったブルンジ難民の友人や隣人に頼っています。アルフィー君が生まれたので、センターでUNHCRのスタッフとも会い、UNHCRのファイルに彼を難民として登録することになりました。アルフィー君の新しい出生証明書を使って、彼本人であることを証明する最初の機会だった、とユスタッシュさんは説明します。

生後1か月のアルフィー君が健康で幸せな生活を送ることができるよう、今は皆が全力を注いでいます。今のところは楽な赤ちゃんですが、スアヴィスさんは親になったばかりの人々と同じように「私たちは疲弊しています」と説明します。彼らは出生届が簡単にできたことを幸運に思っており、ユスタッシュさんは「ルワンダ近隣の他国にいるブルンジ難民には、これほど簡単ではないことは知っています」と言います。

これまでの経験を踏まえ、彼らはより良い未来を祈るばかりです。

ユスタッシュさんは、これまで受けた支援に感謝の意を持ち続けています。「出生届は必要不可欠です。出生証明書がなければ、子どものための他のサービスを利用することができません。どこに行くにしても、出生証明書を提出しなければなりません。このおかげで、アルフィーは自分の人生と未来を楽しむことができるのだと思います。」

Lilly Carlisle

原文はこちら(英文)
After heartbreak, comes life


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