ロヒンギャ難民への温かいご支援、どうもありがとうございました。

日本の皆様をはじめ世界中から届いたご支援があったからこそ。バングラデシュで継続できている援助活動についてご報告いたします。

公開日 : 2021-10-07

モンスーン対応の準備が始まっていた3月末、ロヒンギャ難民が住むキャンプで大規模な火災が発生。約4万8000人が、住む場所はおろか、再びすべてのものを失いました。それでも笑顔を見せるハリマさん。なぜなら、火災の際にはぐれてしまった7歳の息子ノアくんと再会することができたからです。あなたがいれば、それでうれしい。そんな気持ちが伝わってきます。

火災の発生後、即座に開始した支援

大規模な火災で医療施設や配給所、学習センター、UNHCRの登録所なども消失する中、UNHCRは当局や他の支援団体と協働し、被災者の緊急のニーズに応え支援を届けました。 援助活動では、難民ボランティアの存在が大きな力になりました。UNHCRが支援する300人のボランティアは、けが人がいた際の医療施設への付き添いや一時シェルターの建設、がれきの片づけ、特別な支援が必要な人の特定、行方不明になった子どもの捜索などに尽力。支援団体と一丸となって援助活動にあたりました。

届けることのできた支援の一例

  • 毛布やソーラーランタン、蚊帳などの必要不可欠な物資の配布
  • 約1万人分の水120万リットルと水汲み容器の支援
  • 一時シェルターの安全のモニタリング
  • 必要な医療品の調達、応急処置をする移動式医療チームの組織、心理社会的ケアの提供
  • 身分証明書の再発行
  • キャンプ再建の計画
    (水と衛生関連の施設、シェルターの区域分け、道の配置計画など)
火災後、食料を届ける難民ボランティアたち
難民ボランティアが火災の起きた地域に赴き、温かい食べ物の支援を届けました
火災後、身分証明書を再発行するスタッフ
火災で焼失した身分証明書の再発行

UNHCRのモンスーン対応、緊急支援のご報告

5月から数か月におよぶモンスーンの季節がはじまり、難民キャンプでは暴風雨や洪水、地すべりによる甚大な被害が発生しました。UNHCRは緊急対応チームを動員。 パートナー団体や難民ボランティアと一丸となって援助活動を実施しました。

数字で見る、モンスーン支援

修理されたシェルター
  • シェルターを固定するキット 9万世帯 ※5月時点
  • ダメージを受けたシェルターの修理素材 1万1360世帯 ※6月配布分
  • モンス―ン対応の訓練を受けた難民ボランティアと受け入れコミュニティの人が援助活動に参加 1600人

UNHCRとパートナー団体、難民コミュニティによるモンスーン対応

修理された舗道
  • モンスーンの季節の前に注意喚起を実施
  • 被害を受けた家族の一時避難所への誘導
  • 暴風雨でダメージを受けたシェルターの被害調査
  • 歩道や階段、トイレなどの修理または建設
  • 被害を予測し事前に配備していた援助物資の配布
  • 安全な飲み水を確保する浄水タブレットの配布  など

皆様のご支援があったからこそ、届けることのできた支援、実施することのできた対策、守ることのできた命があります。引き続きロヒンギャの人々に関心をお寄せいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

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