UNHCR「アフガニスタンへの帰還に関するUNHCRの見解」を発表
本稿はジュネーブの国連欧州本部(パレ・デ・ナシオン)で行われた記者会見におけるシャビア・マントゥー報道官による報告の要約です
公開日 : 2021-08-18
2021年8月17日 ― UNHCRは8月16日、「アフガニスタンへの帰還に関するUNHCRの見解」(英語版はこちら)を出し、申請が拒否された庇護希望者を含むアフガン国籍者の強制帰還を停止するよう要請しました。
この国の広範囲に及ぶ治安及び人権状況の急激な悪化、そして進行する人道的緊急事態において、UNHCRは各国へ、国際的保護が必要ないとこれまでに判断されたアフガン国籍者の強制帰還を停止するよう求めています。
UNHCRは、今回の状況に関わる人権侵害の危機を懸念しています。それは、女性、女子、かつてまたは現在アフガニスタン政府や国際機関、国際的軍隊に関わる人々も含まれます。
流動的かつ不確定な状況の中、UNHCRは、アフガニスタンを逃れる民間人を受け入れ、ノン・ルフールマン原則(生命や自由が脅かされかねない人々が迫害の危険に直面する国への送還の禁止)を常に保証するために、領域へアクセスできるよう要請し続けます。
各国はアフガニスタンから避難する人々が安全を求めることを認め、強制的に帰還させない法的かつ道徳的責任があります。
UNHCRは、申請が拒否された庇護希望者の国外追放の一時的停止といういくつかの国が取った直近の対応を歓迎します。
「アフガニスタンへの帰還に関するUNHCRの見解」は、この国の治安、法の支配、人権の状況が、安全で尊厳のある帰還ができるように十分改善するまで有効です。
原文はこちら(英文)
UNHCR issues a non-return advisory for Afghanistan
アフガニスタン緊急事態 加速する人道危機
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