コンゴ民主共和国東部で、数百万人に緊急人道援助が必要

本稿はジュネーブの国連欧州本部(パレ・デ・ナシオン)で行われた記者会見におけるボリス・チェシルコフ報道官による報告の要約です

公開日 : 2021-09-16

2021年9月10日 ― UNHCRは、人命を犠牲にし、人々に故郷からの避難を強いらせ続けているコンゴ民主共和国(以下、コンゴ)東部における民間人に対する暴力に危機感を募らせてい ます。

UNHCRとパートナー団体は、今年、北キブとイトゥリの両州で民間人1200人の命が奪われ、1100人が性的暴行の被害に遭ったことを記録しました。UNHCRは今年だけで2万5000件の人権侵害を記録しています。2021年、この国の東部では合計100万人以上が国内避難を強いられています。

度重なる避難によって、避難を強いられる人々、そしてコンゴで強制避難を強いられた人々の94%を受け入れている家族には莫大な負担が課せられています。受入家族は同胞たちに多大な寛容性を示していますが、困憊しており、最初の対応者であり続けるとすれば、支援が必要です。

厳しい生活状況と食料不足によって、避難民は出身地に早まって帰還し、さらなる虐待や暴力にさらされています。UNHCRとパートナー団体の記録によると、帰還民の65%が深刻な人権侵害に遭っています。

2020年末以降、民主同盟軍(ADF)の武装グループによるものとされる攻撃は残虐性が悪化しており、これらの武装グループの活動に対抗するため、2021年5月初めに戒厳令が宣言されたにも関わらず、民間人殺害の件数は減少していません。9月3日、ADFのメンバーと確認された武装した男たちがイルム領域の村を襲撃し、民間人15人を殺害した他、10件の家屋を放火し、女性2人を誘拐しました。

9月6日には、ドジュグ領域で10人の避難民女性が武装グループに性的暴行を受けたことが報告されています。UNHCRとパートナー団体は、この女性たちを近隣の病院に運び、そこで彼女たちは心理社会的/医療サポートを受けています。

戒厳令後、北キブ、イトゥリの両州は現在、軍事政権が率いています。そこでは、国民軍が活動を拡大させており、軍事法廷が民事法廷に切り替わっています。いくつかの武装グループは、自分たちの領域が縮小したとわかると、降参しています。対抗して軍事行動を起こし、政府を支援しているとみなした村々や人々に報復するグループもいます。武装グループによる虐待を減少させるために政府は尽力していますが、UNHCRのチームは、性的暴力や恐喝、略奪といった恐ろしい報告を引き続き耳にしています。

UNHCRは民間人を保護するための緊急対策を繰り返し訴えています。UNHCRは地元当局、そして繰り返される強制避難に対応する市民社会グループを支援し、支援を必要とする人々に対して、命を守る援助、心理社会的およびその他の支援を提供し続けます。

この人道危機のための資金は今も大幅に不足しており、その結果、UNHCRは支援を必要としている人々のごく一部にしか対応できていません。

UNHCRは国際社会にさらなる支援を求めています。今年が終わるまで残り4か月を切った時点で、2021年のコンゴでの活動資金として必要とされている2億500万米ドル(約217億3000万円)の51%しか集まっていません。

原文はこちら(英文)
Millions need urgent humanitarian assistance in eastern DR Congo


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