UNHCR、アフガニスタンの目前に迫った人道危機を警告

本稿はジュネーブの国連欧州本部(パレ・デ・ナシオン)で行われた記者会見におけるババル・バロック報道官による報告の要約です

公開日 : 2021-07-14

2021年7月13日 ― 拡大する紛争によって人々の苦悩と避難する民間人が増える中、UNHCRはアフガニスタンの迫りくる人道危機を警告します。

2021年1月以降、推定27万人のアフガン人が主に政情不安と暴力により国内で新たに避難を強いられ、家を追われた人の数は合計で350万人以上となりました。

ここ数週間で避難を強いられた家族は、避難した主な原因として、悪化する治安状況を挙げています。

進行中の戦闘に加え、避難民は非国家武装グループによる強奪事件や主要道路における即席爆発装置(IEDs)の存在について、UNHCRやパートナー団体に語っています。多くの人々が治安の悪化によって社会サービスが中断され、収入が失われたことを報告しています。

国連アフガニスタン支援ミッションによると、今年1~3月は、2020年に比べ民間人の死亡件数は29%上昇。標的になる人々の中でも、女性と子どもの割合が増加しました。

急に逃れて来た人々のニーズは甚大です。UNHCRとパートナー団体は共同対応として、新たに逃れて来たアフガン人に緊急用シェルター、食料、医療、水、衛生支援と現金給付といった援助活動を実施していますが、最も弱い立場に置かれた人々へのアクセスは困難を極めています。

長期化する紛争、厳しい避難、新型コロナウイルスの衝撃、干ばつを含む頻発する自然災害、そして深刻化する貧困によって、アフガニスタンの人々の忍耐力は限界に達しています。アフガニスタン国内外にいる人口の約65%が子どもまたは若者です。

アフガニスタンにおける和平合意や直近の暴力行為の阻止に失敗したことが、国内のみならず近隣諸国等へのさらなる避難をもたらしています。

イランとパキスタンはアフガニスタンから避難した人の90%近くを受け入れ、登録されているアフガン難民の合計は200万人以上です。この2か国はアフガン難民の領域内へのアクセスと保護、そして国内システムを通じた保健/教育サービスを利用することを承認しています。数十年、数世代に及ぶ彼らの厚遇と包括的な政策を当たり前と考えてはなりません。

新型コロナウイルスによる保健/社会経済の世界的困難の中、各政府が庇護へのアクセスを提供していることを、UNHCRは歓迎します。今後到着してくる人々に備え、全ての受入国への人道支援を拡大できるよう、UNHCRは準備ができています。

UNHCRはこの重要な時に、ホスピタリティと責任分担の精神で、アフガニスタンの政府と人々、そして近隣諸国への支援を強化するよう、国際社会に訴えます。

現在、人道支援のためのリソースは大きく不足しています。アフガニスタンの状況(パキスタンとイラクにいるアフガン難民への対応を含む)に対するUNHCRの活動援助資金は著しく不足しており、必要とされる合計3億3700万米ドルのうち、わずか43%しか集まっていません。

原文はこちら(英文)
UNHCR warns of imminent humanitarian crisis in Afghanistan


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