再出発が簡単ではない一方で、帰還するブルンジ難民は希望に満ち溢れています

避難していたルワンダから、数年ぶりに帰還するブルンジ難民が抱く希望と期待

公開日 : 2021-05-19

ドナティエンさん(35歳)は、ブルンジへと帰還した際に家族と入居したいと考えている家の家賃について、電話で交渉しています

ブジュンブラ(ブルンジ)2021年5月3日 ― 彼と彼の妻、そして3人の子どもたちは、故郷に戻ることを決めた159人のブルンジ難民の中にいました。彼らは車で72キロ走り、ネンバの国境を越えブルンジへと入りました。

「国とは親のようなものなので、私たちは帰ってきました。親と離れて暮らすと、何かが欠けているような気持ちになるのです」と、ドナティエンさんは言いました。彼はブルンジにあるキナジ移送センターで、新型コロナウイルスに感染していないかを調べる検査を受けるため待っていました。

4年前の政治的な暴力によって30万人以上のブルンジ人が避難した時、彼は全てを捨てて家族と共に近隣諸国のルワンダへと避難しました。

「私が国を去ったのは、人々を散り散りにさせるような出来事が多く起こったからです」と、彼は話しました。「私たちのコミュニティでどんな進展があったのかを知るために、 ブルンジに残った親戚や友人、隣人と連絡を取り続けました。」

UNHCRは、帰ることを決めたブルンジ難民の帰還を推進しています。

ブルンジのキルンド州の国境検問所にて、ドナティエンさんの家族と話すフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官

2017年以降、少なくとも14万5000人のブルンジ難民が帰還を支援されており、ここ数か月は2万5000人以上がルワンダから戻っています。平均すると、2000人が毎週ルワンダ、コンゴ民主共和国、タンザニアからの自主帰還を支援されています。

フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、五大湖地域の国々を訪問中に、ルワンダからの護送に同行しました。彼はドナティエンさんのような、これから待ち受けている困難を認識しつつもついに故郷へと帰れることに喜びを表している家族と話しました。

「国は親のようなものなので、私たちは帰ってきました」

「今一番重要なのは、このような帰還が持続可能なものであることです。ブルンジに戻りたいと考える人が帰還した際に、仕事を含む基本的なサービスが受けられる必要があります」と、グランディ高等弁務官は述べました。

またグランディ高等弁務官は、今後もブルンジ難民の自主的な帰還を支援し続けていくことを改めて表明すると共に、ブルンジ政府が帰還民の権利と希望を尊重しながら、安全で尊厳のある帰還のための条件を確保していくことの重要性について話しました。

ブルンジのムインガにあるキナジ移送センターにて娘と一緒に座るブルンジ帰還民のドナティエンさん(35歳)

「難民の帰還は、特に帰還地域の安全を確保するという点で、政府が大きな責任を担っています」と高等弁務官は付け加え、「このような帰還が国の発展の支えとなるよう、我々全員が協力してやっていかねばなりません」と、語りました。

訪問期間中、高等弁務官はエバリステ・ンダイシミエ大統領と対談しました。彼らは難民が、安心と尊厳を持って帰還するための条件を引き続き整えていくことの重要性について、議論しました。また彼らは、難民が再びその地で社会復帰できるよう、難民が帰還するコミュニティへの支援も強化していく必要があるという点でも合意しました。

2月にUNHCRとブルンジ政府、19のパートナー団体は、難民帰還・社会復帰合同計画を開始し、帰還民と帰還先となるコミュニティを支援するため、国際社会より1億430万米ドルの支援が必要であると呼びかけました。

ブルンジでは各地から帰還する難民の数が増加しているにも関わらず、帰還民の社会復帰支援に必要とされる支援金は、まだ10%にも達していません。

ドナティエンさんは将来のことを考えると、不安と期待で満ち溢れています。彼は、家族が故郷で落ち着けるように少額の助成金を受け取り、家族を養うためのビジネスを始めたいと考えています。

「過去に起きたことが2度と繰り返されないように、政府に勇気とエネルギーがあるよう願っています。戻ってきた人たちにはやる気があり、生活をしていくための支援を必要としています」と、彼は語りました。


コンゴ・ブルンジ「世界から忘れ去られた難民危機」

「難民」と聞くと、まずシリアやロヒンギャ難民のことを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、実はアフリカ中部に、世界から忘れ去られている深刻な難民危機があるのです。

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