ルワンダ: EUの支援のおかげで、スーダンからの避難者が娘と再会

EUの支援を受けて、UNHCRは、タハニさんと娘が15か月にわたって離ればなれになった痛ましい状況の末に再会する手助けをしました

公開日 : 2021-07-26

タハニさん*は一人娘を残してルワンダ行きの飛行機に乗り込んだとき、恐怖と不安で胸がいっぱいだったことを思い出します。リビアで離ればなれになって娘の行方がわからなくなり、36歳のシングルマザーは娘を残して出発するつらい決断を強いられました。

ルワンダ、2021年5月9日 ― 旅の間、彼女は娘の17歳の時の写真に時折目を向けていました。

タハニさん
ルワンダ行きの飛行機に乗り込んだとき、恐怖と不安で胸がいっぱいだったことを思い出すタハニさん

「私は娘の写真を見ながら思いました。『ああ神様、そもそもなぜ私は出発してしまったの?』と。私たちが命を落としたとしても、とにかくそこにとどまるべきでした」とタハニさんは言いました。このスーダン人の母親と2人の幼い息子は、リビアから避難してきた最初のグループ66名の脆弱な難民の中にいました。そこには親と離れてしまった22名の子どもも含まれていました。

恐怖心はありながらも、飛行機がルワンダのキガリ国際空港に着陸すると、タハニさんは安堵の気持ちを覚えました。

タハニさんの娘のアミナさん*が搭乗する人道支援の飛行機は2020年12月30日の夜、リビアから逃れてきた難民と庇護希望者129名を乗せて到着しました。

「いくつかの問題や困難が立ちはだかりました。私は1人だったので、自分で何とかしなければなりませんでした。私のそばには誰もいませんでした」とアミナさんは話します。

アミナさん
「ルワンダでは安心していますし、安全だと感じています。もう重荷を抱えていません。問題はすべて過去のことです」とアミナさん

「ルワンダでは安心していますし、安全だと感じています。もう重荷を抱えていません。問題はすべて過去のことです。」

この19歳は、安全を求めて非常に危険な旅に出る数千人ものアフリカの難民・庇護希望者の一人です。彼らが、リビアで残忍な人身売買業者によって囚われの身になってしまうこともしばしばです。

多くの人は何か月もの間、リビアでひどい環境に留め置かれ、生涯彼らを苦しめることになる暴力や残虐行為にさらされます。

欧州連合(EU)とその加盟国の支援に感謝しながら、アミナさんやタハニさんのような難民は、ルワンダにある緊急トランジット・メカニズム(ETM)センターで希望と安全を取り戻しています。

「ルワンダは安全で、私たちはここで普通の生活を送っています」とタハニさんは話しました。「それでも娘のことを思い出すたびに、彼女に何かあったのではないかと心配で眠れませんでした。」

現在リビアの拘留施設に収容されている難民と庇護希望者を保護するために作られたETMセンターには、リビアから飛行機で5回に分けて避難してきた難民と庇護希望者515名が暮らしています。現時点で少なくとも260名が第三国定住しました。

* 保護のため、名前は変更されています

Eugene Sibomana

原文はこちら(英文)
Rwanda: Sudanese evacuee reunited with her daughter, thanks to EU support


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