難民が制作した手工芸品を集めたグローバルブランド「MADE51」ウインターギフトのご紹介
公開日 : 2021-12-15
紛争や迫害により故郷を追われた人の中にも、優れた技術、才能を持った“匠”がたくさんいます。しかしある日突然、住み慣れた土地を離れた人々が、自身の技術を生かして職を得ることは簡単ではありません。
難民一人ひとりが、避難先でも安全と尊厳をもって生活できるように。
UNHCRは2018年、グローバルブランド「MADE51」(メイド フィフティーワン)を立ち上げ、世界各地の難民が手がけた手工芸品を商品化し、「MADE51」というブランドのもと、世界市場に繋げるという取り組みを始めました。MADE51に参加する難民の80%は女性です。最近では世界中のデザイナーやアパレルと共同で商品を作ることもあり、MADE51と難民の可能性は無限に広がっています。
過酷な状況下で、ものづくりに励むアフガニスタン難民女性
40年以上にわたって情勢不安が続いているアフガニスタン。UNHCRのレポートでは、2020年末時点で約220万人が近隣国に逃れているほか、2021年11月末時点で約340万人が国内で避難生活を送っており、今年に入ってからだけでも、新たに約70万人が国内で避難を強いられていると報告されています。アフガニスタンの状況は常に変化しており、今もなお続いている新型コロナウイルスのパンデミックや気候危機による悪化などでも故郷を追われる人は増え続けています。
安全を求めすべてを捨てて避難を余儀なくされたアフガニスタンの難民女性たちは、家族を支えるためアフガニスタンの豊かな文化の一つである編み物、かぎ針編み、刺繍などの工芸品製作によって収入を得ています。難民としての生活はとても困難なものですが、自立することで自分に誇りを持ち、仲間と共に仕事をすることで精神的な安らぎ得て、そして新たな商品にクリエイティブなアイデアを生み出しています。
「MADE51」によって生まれる難民支援のカタチ
避難先のマレーシアで手工芸品を作るアフガニスタン難民のナジバ・カリミさん
© UNHCR/Paula Bronstein
「働くことで精神的に楽になりました。自分の置かれている状況について考えないようになりました。収入があるからこそ、家族や子どもたちを支えることができるのです」
MADE51は、インド、パキスタン、マレーシアで、非常に才能豊かなアフガニスタン難民の女性たちと仕事をし、職人たちが伝統的な技術を生かして、モダンで繊細なかぎ針編みのアクセサリーを作っています。
彼女たちはMADE51の仕事によって得られた収入を日々の生活費と子どもたちの教育費に充てています。これからの未来を担う子どもたちが興味のある分野の勉強に励み、自身の夢を実現できるよう、また家族の生活を支えられるよう、職人としてたゆまぬ努力を続けています。
世界中で難民たちが制作した手工芸品が「MADE51」というグローバルブランドになることで、世界市場での販売に必要な品質や流通の管理が可能になり、難民の自立や生活再建にもつながっています。
アフガニスタンや世界各地で力強く生きる難民のものづくりに触れてみませんか?
可愛くてほっと心が温まる手工芸品は、大切な方への贈り物や、SDGsに取り組む法人様へのノベルティ―グッズなどとしても最適です。
ぜひ公式ウェブサイト・オンラインショップを覗いてみてください。
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MADE51オンラインショップはこちら
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