中央アフリカ共和国では、貧しい村人が難民を受け入れUNHCRはコンゴ民主共和国での襲撃から逃れた難民を支援

公開日 : 2020-10-29

数千人がカヌーで川を渡って中央アフリカ共和国(以下「中央アフリカ」)に難民として逃れて来たとき、彼らがたどり着いたのは住民が分かち合えるものがほとんど無いような小さな村でした。それでも村の住民たちは、コンゴ民主共和国(以下「コンゴ」)から必死の思いでやって来た人々を温かく家に受け入れました。

トコ・コタ(中央アフリカ共和国)2020年10月13日 ― 「私は子どもたちやその母親が、ましてや雨季に外で寝るのを見るなんて耐えられなかったのです」と10人の女性と子どもたちを自分の家に招き入れたレイチェル(39歳)は言いました。彼女はトコ・コタ村に住むシングルマザーです。

「私たちは皆お腹を空かせています。ここでは食べるものを見つけることも深刻な問題で、川の水を飲んでいます。私たちは多くを持っている訳ではありません。でも、私たちはいつも受け入れる気持ちを持っています」と彼女は言いました。

計3,000人を超えるコンゴ人が、北ウバンギ州の町ブダで5月の終わりに起こった襲撃から逃げて中央アフリカ南部のウバンギ川にあるトコ・コタ村に逃げてきました。その半分は子どもで、さらに30%が女性です。

「私たちはいつもお腹を空かせています。でも、私たちはいつも受け入れる気持ちを持っています」

彼らは、国際的な関心がほとんど向けられていない地域で起こった紛争の犠牲者なのです。中央アフリカが受け入れている難民の数はわずか1万人ですが、その半分はコンゴからの難民です。国内には64万1,000人の国内避難民がおり、61万9,000人が近隣の国に難民として逃れています。

トコ・コタ村の基本的ニーズを満たすために、UNHCRはシェルターを建てるためのプラスチックの防水シート、蚊帳、毛布、調理道具、水汲み容器とバケツが入った緊急キットを1,000セット配布しました。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に備え手洗い場や石けんも提供しました。

UNHCRの車両
コンゴの難民をトコ・コタの村に誘導するUNHCRの車両

UNHCRの護送車団は、首都バンギから泥だらけの道や壊れそうな橋を超え、さらに武装集団に占拠されたエリアを通り、2日かけて500キロメートル離れた村に辿り着きました。途中のある地点では、川を渡るためにがたがたのフェリーも利用しました。

ハムディ・ブハーリーUNHCR中央アフリカ共和国事務所代表は「UNHCRは中央アフリカ政府と協力し、難民が確実に登録され緊急援助が受けられるようにしています。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにおいて、難民やその受け入れ先をサポートすることが重要なのです」と述べました。

今年UNHCRがこれまでに受け取ったのは、中央アフリカでの活動で必要とする4,750万ドルのたった半分です。そのため、活動は深刻な資金不足に陥っています。

「私たちは銃声と恐怖の悲鳴を耳にしました」

5月23日にブダで発生した襲撃から逃れた人々は、二か国間をまたぐ川を丸太のカヌーで渡ってきたので、中央アフリカに着いた時にはほとんど何も持っていませんでした。

「全てが一瞬で過ぎました」と2人の子どもと逃れたナデージュ(37歳)は言います。「私たちは銃声と恐怖の悲鳴を耳にしました。私が家の外に出た時、武装した男たちが私たちの村に入ってくるのを目にしたのです。」

川を渡る中で、暗闇がいかに危険か明らかになりました。報告によると、何人もの子どもたちが溺れ、バラバラに別れてしまった家族もありました。ナデージュは夫と連絡が取れなくなりました。

援助物資配布
農作業道具や人道支援物資はコンゴやトコ・コタの受け入れコミュニティの人々から難民に配布されている

生き残るために、難民は釣りをし続け、受け入れてくれた地元民とともに農作業をしたり、ブダの畑に毎日戻ったりしています。しかし、彼らは苦しんでおり、特にヘルスケアの欠如が深刻です。3歳の子どもは治療が受けられずトコ・コタに到着してすぐに亡くなりました。さらに、ここには学校がありません。

UNHCRは、鍬やつるはし、シャベルなど自給自足の農作業に必要な道具を配布し、作物を育てるのを支援しています。しかし、まだ満たされていないニーズも多くあり、難民は故郷に戻るのは安全ではないと言います。

「この難民を援助することは重要です」と近隣の街コアンゴの副市長ティエリー・マキシマム・ドグバは言います。「ニーズは多いのに、私たちの手段はわずかです。私たちは団結と、人々の助けを求めています。」


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