レバノン、ベイルート爆発事故 緊急支援【続報】シェルターキット6,319セットを提供、グランディ国連難民高等弁務官が現地視察

公開日 : 2020-09-11

ベイルートにて、被害の状況を調査するフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官

2020年8月、レバノン・ベイルートで発生した爆発事故の緊急募金に、たくさんの皆様からご支援を賜り、誠にありがとうございます。皆様のご支援は、レバノンで避難生活を送り、今回の事故の被害に遭った難民のみならず、現地で暮らすレバノン人の被災者の生活再建のためにも役立てられています。

UNHCR、ベイルート爆発事故の被害地域にて救援活動を開始

UNHCRはパートナー団体と協力し、爆発事故の直後から救援活動を開始。難民、そして受け入れている寛容なレバノンの人々の家々を修繕するため、最も大きな被害を受けた人々へシェルターキット6,319セットを配給。まず第一に、現地の人々の生活を立て直すため、さらに以下のような援助活動を実施しています。

UNHCRの緊急対応

パートナー団体と協力して現地調査にあたるUNHCRスタッフ
  • 保護活動
    今回の爆発の被害に遭ったすべてのコミュニティにて、被害に遭った人々が必要としているものを調査。
  • シェルター支援
    家を破損された被害者へ、防水シートや木材、合板等を含むシェルターキット6,319セットを配給。被害に遭った世帯の23%は、窓ガラスや扉のみならず、柱や壁が崩壊する大きな損害を負っており、家族の安全やプライバシーが守れない状態になっています。
  • 医療支援
    まずは医療、そして爆発のトラウマに苦しむ人々ための社会心理的サポートを提供。また、女性の尊厳を守るためのキットも配給。
  • 現金給付
    被害に遭った人々が家の修復のみならず、食料や生活用品等、生活に必要なものを手に入れるための現金給付を実施。

フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官 レバノン視察

また、フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は現地のニーズを調査するため、レバノンを訪問。新型コロナウイルスのパンデミック以来、初のミッションとなりました。

レバノンで避難生活を送るシリア難民の家族の話を聞くグランディ高等弁務官

レバノン政府と協力して完成させた新型コロナウイルス患者用病棟を視察

今回のミッションでは、ベイルートの被害の様子を調査するのみならず、この地で避難生活を送り、今回の爆撃の被害に遭ったシリア難民の家族を訪問。また、レバノン第2の都市トリポリにある病院内の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用の病棟も視察。今回の爆発事故でさらに拡大が懸念されるこのウイルスへの対応を確認しました。

レバノンを復興させ、人々を守るために

「私が出会った家族は、身体のみならず心にも大きな傷を負っています。しかし、彼らは家と、そして生活を再建する決意を固めています。
私たちは彼らを屋根もプライバシーもない吹きさらしの状態で眠らせることはできないし、水や薬もない、食料難に陥らせることもできません。」

フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官


グランディ高等弁務官は今回のレバノン訪問で爆発の影響を目の当たりにし、そして被害に苦しむ難民やレバノンの人々の声に耳を傾け、爆発事故で大きな被害を受けた10万人以上へ早急の援助を提供することを確約しました。

【動画】グランディ高等弁務官が出会った、片目を失ったシリア難民の少女

ベイルート爆発事故で片目を失ったシリア難民の少女サマは「お医者さんになりたい」と語ります。

(動画の設定で字幕をオンにしていただければ、日本語字幕が表示されます)

皆様のかけがえのないご支援のおかげで、UNHCRは今現在も、ベイルート、そしてレバノンで支援活動を実施しております。改めて、心より御礼申し上げます。
UNHCRはレバノン救援活動はもちろんのこと、紛争や迫害といった人道危機により家を追われている人々のため、世界中で援助活動を継続していきます。どうぞ、これからも温かいご支援をいただけますようお願い申し上げます。


レバノン・ベイルート爆発事故 緊急支援

厳しい経済危機にさらされ、50%以上の人々が厳しい貧困状態にあるレバノンの人々をを救援するため、皆様のご支援が必要です。レバノンに緊急支援を提供するため、どうぞ今すぐご協力ください。

※当協会は認定NPO法人ですので、ご寄付は寄付金控除(税制上の優遇措置)の対象となります。

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