教育のドアは未来への扉

公開日 : 2019-04-01

中央アフリカからの庇護希望者

難民の子どもたちが学校に通い学ぶことが、夢で終わることのないように、いつか自分たちで未来のドアを開けることができるように、UNHCRは教育支援に取り組んでいます。皆様からのご支援で形になった援助活動の一例として再び学校に通えるようになった子どもたちの喜びの表情をご紹介します。

「ずっとずっと、学校に行きたかったんだ」

うれしそう、そして充実の表情。小学校6年生のタハはこの日、人生ではじめて学校に行くことができたのです。タハのような子どもは、シリアでは決してめずらしくありません。8年におよぶシリアの紛争により、子どもたちの大好きだった学校の多くが破壊され、安全上の理由などにより、学齢期に達した子どもたちの多くが学校に通うことができなかったのです。UNHCRは、子どもたちが一日でも早く学びの場に戻れるように、学校の修復や教材の調達、教師の人材育成にいたるまで、教育支援に尽力しています。

「暗くても勉強したい!」
薄暗い教室で、先生が避難時に持ってきたたった一冊の教科書を、目を輝かせながらのぞき込む子どもたち。紛争から避難してきた後に日常を取り戻すには、どれだけ早く学びの場に戻ることができるかが鍵になるため、緊急時における子どもたちの教育は最優先分野のひとつです。

ジブチ

かけがえのないひと時。
一緒に歩く学校への道のり
ソマリア難民のユスラとエチオピア難民のヒリナは、親友同士。UNHCRが支援する難民キャンプの中にある学校へ、一緒に歩いて通っています。穏やかな笑顔。ともに学べる日々が、どれだけ尊いことか。二人の笑顔が物語っています。

リビア

難民居住地の学校のやんちゃな笑顔
休み時間を告げる鐘とともに、校庭に駆け出してきた子どもたち。避難を強いられながらも、自分たちの身に何が起きていたのかもわからないほどに幼い子どもたちの心は、こうして少しずつ、元気を取り戻していきます。

アフガニスタン

「はい、先生!だってわたし、答えたいの」
避難先のパキスタンから母国アフガニスタンに戻り、UNHCRとパートナー団体の支援により運営されている学校で学ぶ子どもたち。勢いよく挙がる、たくさんの小さな手が、いつか大きな夢をつかむことができますように。

人々が故郷に戻る時、紛争下にあった地域では、学校や家、インフラなどが破壊されていることが多く、そのような状況下で生活を一から立て直さなければならないという大変な苦労が伴います。UNHCRは帰還した人々への支援の一環として、子どもたちの教育支援にも力を入れています。皆様をはじめ、世界からのご支援があったからこそ、この国の未来をつくっていく世代が失われることなく、今日も教室には、元気な声が響いています。

未来が、閉ざされることのないように

「将来は学校の先生になりたいの」
夢を語る生き生きとした表情が印象的なアフガン難民のシフナズは、避難先のパキスタンでUNHCRの支援で建てられた学校に通っています。世界の皆様からの迅速なご支援があったからこそ、すぐに学びの場に戻ることが重要な時に、シフナズのような難民の子どもたち50万人が教育を受けられるようになりました(2017年)。しかし、まだ400万人の子どもたちが学校に通うことができていません。このままでは、子どもたちの未来は閉ざされたままで、将来自立し、コミュニティの未来にも貢献することが難しくなります。UNHCRは難民援助活動の一環として、継続的な教育支援に尽力してまいります。どうか子どもたちの境遇にお心をお寄せいただき、毎月のご支援のご検討をいただけると幸いです。温かいご支援をいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。


これからも難民をご支援ください

遠く国境を越えて届いた世界からのご支援は、難民の子どもたちを支え、前に向かって歩き出す力になっています。

※当協会は認定NPO法人ですので、ご寄付は寄付金控除(税制上の優遇措置)の対象となります。

X

このウェブサイトではサイトの利便性の向上を目的にクッキーを使用します。詳細はプライバシーポリシーをご覧ください。

サイトを閲覧いただく際には、クッキーの使用に同意いただく必要があります。

同意する