今日も、なんでもないことで笑える幸せ。現地からのThank you report

公開日 : 2018-10-04

今日も、なんでもないことで笑える幸せ。現地からのThank you report

もう一度、いのちを守ってくれて、ありがとう。

バングラデシュに無事にたどり着いたロヒンギャ難民の暮らしを再び脅かすモンスーンから人々を守るために、UNHCRは約半年にわたって援助活動を展開しました。皆様からのご寄付がどのように役立てられたのかをお知らせする一例として、その援助活動と難民からの「ありがとう」の声をお伝えいたします。

約半年にわたるモンスーンシーズンをカバーする長期の援助活動が実現しました

いかに早期に準備を始め、いかに被害を最小限に抑えるか。

ミャンマーからバングラデシュに逃れてきたロヒンギャの人々の暮らしが、少しずつ落ち着きを取り戻しつつあった2018年初頭。UNHCRは迫り来るモンスーンの危機に備えて、すでに動き始めていました。毎年5月頃に到来し、10月まで続く雨季は大規模な土砂崩れや洪水を引き起こし、そのリスクは計り知れません。UNHCRの職員たちは、ここまでたどり着いた命が再び危機にさらされることのないよう、一丸となってモンスーン対策にあたりました。皆様のご支援で形になった援助活動の中から、6月と7月の活動のハイライトをお伝えします。

「こんな仮設住居見たことがありません。とても、満足しています」
6月

積み重ねた対話が実を結び、
危険な傾斜地から安全な避難場所へ1万6690人が引っ越し

やっと落ち着いた生活の場から、整備された土地への移動に戸惑う人が続出

「モンスーンは迫ってきており、時間はありませんでした。多くの人は土砂崩れを経験したことがなく、モンスーンが近づくまでその影響を理解してもらうのに苦労しました。脅威に気付いたとき、人々は同意して素早く安全な場所に移ってくれました」
サラ・ジャビン アシスタントフィールドオフィサー
  

7月 人々の健康リスクの引き金となる洪水による土壌汚染の回避と清潔な水の確保

難民との協働が病気の蔓延を防ぐ鍵に

「時間的猶予もなく、モンスーンの脅威、混み合ったキャンプという難題に直面しながらも、過去の成功例から導きだした策を難民にも理解してもらい、彼らの声にも耳を傾けました。実際に、多くのアイデアは難民自身が考えたものです。力を合わせたからこそ、水に起因する病気の流行をここまで防げました」
フィデリス・フォリファク 公衆衛生担当官
  

 

【動画】安全な仮設住居へ移るロヒンギャ難民

水浸しになった学校を直し、すべての子どもに教育の機会を

モンスーンの影響は、ロヒンギャ難民の子どもたちの未来の鍵を握る教育にも及んでいます。年初から順調に通学する生徒が増え、その数は3万人近くになっていましたが、UNHCRが設置した267か所のラーニングセンターの中には、豪雨によりダメージを受けたところもあります。家を焼かれ、多くの死を目撃し、森や海辺で夜を明かしながら何日も歩き続け、やっとバングラデシュにたどり着いた子どもたち。彼らが一日も早く学べる環境を再び整えることが急務となっています。

この地でやっと学ぶ機会を得て未来に向けて、歩きはじめた喜びの声をお伝えします。

写真:ヤスミン

「女の子だって、先生やお医者さん、エンジニア、パイロットになれるのよ」
元気よく手をあげる小学生のヤスミン。勉強が楽しくて仕方がないのだとか。

 

写真:ヌール

「英語が大好き。だっていろいろな国の人たちと話せるようになるんだから」
キャンプの中学校で学ぶヌールは、いつか英語の博士号を取得するという夢を胸に、勉強に励みます。

ミャンマーへ戻ることができるのか、この地に留まり生きていくのか。その未来は、まだ霧の中にあります。それでも、自分たちで未来への扉を開けることができるように、UNHCRはこの地に暮らす約50万人のすべての子どもと若者が教育を受けられるよう、支援を続けていきます。今後とも、皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


ロヒンギャの人々を、これからもご支援ください

ロヒンギャ難民の命を守り、支えるために、今もUNHCRは全力で支援にあたっています。これからも難民を支援するために、援助資金が必要です。どうぞ、皆さまの力をUNHCRにお貸しください。

※当協会は認定NPO法人ですので、ご寄付は寄付金控除(税制上の優遇措置)の対象となります。

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