南スーダン人の少女、空に飛び立つことを夢見る

ニャホック・リースはパイロットになることを心に決め、夢を実現するため、学業を修めることにしました

公開日 : 2017-09-29

ニャホック・リースは南スーダンの上ナイル州にあった小学校の優等生で、その夢はパイロットになることでした。しかし中等教育をまだ受けることができず、彼女の長年の夢はまだ手の届かないところにあります。

クレ難民キャンプ(エチオピア)2017年9月13日 ― ナセルの町にあった家から家族とともに逃れるまでは、ニャホックは国連の航空機が援助物資を届けるために近所の空港に離着陸するのを見て、魅了されたものでした。

「私はずっとパイロットになることを夢見てきました。小さな頃は、ナセルの周りをたくさんの航空機が飛ぶのを見ていました。航空機から出てくるパイロットとかっこいい制服を見ていました。私はすべての国を見たいのです」と彼女は言いました。

今はエチオピアのガンベラ州にあるクレ難民キャンプに住んでいる16歳の少女は、中等教育を受けることが自分の夢を現実にする唯一の方法であることを知っています。しかし、その地域には限定された中等教育の1年目しかありません。しかも、難民の若者のほとんどは教室に通うことができていません。同地域はエチオピアの中で最も未開発で中心部から離れたところにあり、難民がひっきりなしに到着しています。

ニャホックは、ケニアに住む叔父に中学校の学費を提供してもらえることになり、一時的に希望を見出しました。両親の支援もあり、彼女は勉強を続けるためにキャンプを出て、ナイロビに向かいました。

しかし6か月後、彼女の叔父は資金不足に陥りました。「叔父は学費を払い続けることができなくなりました」と彼女は言い、ベッドに座り自分の足をじっと見ながら父親のリース・クンと話していました。

南スーダンの紛争は、世界で最も短期間で多く難民を生み出しました。紛争から逃れた180万人以上の南スーダン人のうち、62%は18歳未満です。エチオピアには、約34万人の南スーダン人の難民が住んでいますが、エチオピアは後発開発途上国の一つで、自国民にも教育を十分に与えきることができていません。

「私は彼女の学校での成績と意欲をとても誇りに思います」

エチオピア政府は、難民や自国民、すべての階層の人々の教育の機会を広げると言っていますが、大きな障害に直面しています。エチオピアに住む中等教育年齢の難民のうち9%しか教室に通うことができません。これは世界中の難民の23%に対して大幅に下回る数字で、ましてや難民ではない人々の84%に対しては足元にも及ばない数字です。

このことは、ニャホックのような若者は、たとえどれだけ小学校で勉強に励んでいても機会に恵まれないことを示しています。

「私は学校に行くことができませんでした。ナセルの人里離れた地域に住んでいて、その地域には学校がありませんでした。ニャホックは学校に行かせたいです。私は彼女の学校での成績と意欲をとても誇りに思っています。」

UNHCRガンベラのベルハヌ・ゲネティ教育担当者は、「子どもや青少年の難民は勉強して人生で何か成し遂げたいと思っています」と述べていました。しかし資金不足のため、教室や教科書、教師が足りていません。

ニャホックは前年度の授業を最後まで受けることができなかったため、今年度は8年生から学校に入ることになります。不利な状況にも関わらず、彼女は空を見続けています。「もしパイロットになる夢を叶えることができなかったら、とても悲しいです。」

夢を叶えたら、彼女は世界を探索し家族の面倒を見ることができます。ニャホックは自分のような南スーダン人の女の子のために道を切り拓きたいと考えています。「私は提唱者になって彼女たちの模範になりたいのです。」

今のところ、彼女は「私の教育、学校を卒業することばかり考えています。教育を受けられるのであれば、もしまた家を出ないといけなくなっても行きます」と話しています。

Diana Diaz

原文はこちら(英文)
South Sudanese teenager dreams of taking to the skies

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