学校に通っていない難民の子どもは350万人を超えることが報告書で明らかに

UNHCRは人道的対応において難民への教育は必要不可欠であるとしています

公開日 : 2017-09-25

ジュネーブ(スイス)2017年9月12日 ― 2016年に学校へ行けなかった子どもの難民は350万人以上であったとUNHCRは9月12日に公表した報告書で明らかにしました。
 
LEFT BEHIND: 危機にある難民への教育」と題された報告書には、世界中の91%の子どもが小学校へ通うのに対し、難民だとその率は61%に、貧しい国に限ると50%未満になると書かれています。

報告書によるとUNHCRの援助対象である難民数1720万人のうち学齢期(5歳から17歳)の難民は640万人。「2016年にはたったの290万人しか小学校もしくは中学校に入学しませんでした。半分以上、つまり350万人は学校へ行きませんでした」と続きます。

フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は「若い世代への教育は、平和と持続可能な成長を受け入れ国のみならず帰還時には出身国にもたらすためとても重要です。しかし、今のところ世界全体の子どもや若者と比較すると難民とその他の機会の不平等は拡大してゆく一方です」と報告書内で述べました。

難民の子どもが成長するにつれて、その支障は大きくなります。世界全体の場合84%に対し、思春期の難民の場合23%しか中学校へ入学していません。低所得国において、中学校に通える難民は9%に過ぎません。

高等教育は危機的状況です。進学率は世界全体では36%ですが、難民の場合1%に留まります。

報告書は、難民の緊急状況において教育は必要不可欠なものと捉えるように求め、長期的な計画と確実な資金が支えるべきだと記しています。

各国政府には自国の教育システムに難民を組み入れるように促し、このような政策に移す努力をしている例をリソースが既に限界に近い国々を含めて示しています。

UNHCRが教育に関する年次報告書を発行するのは今回が2回目です。「Missing out」と題された第1号は2016年9月に開催された難民と移民に関する国連サミットに先立って発行されました。そこで採択されたニューヨーク宣言には193か国が調印し、国際的対応の中心に教育が据えられました。
 
「ニューヨーク宣言への素晴らしい協力とは裏腹に、1年経っても難民は教育面で取り残される真の危機に直面しています」とグランディは述べました。「質の高い教育への平等なアクセスを難民に保証することは共有すべき責任です。今こそ言葉を行動に移しましょう。」
 
UNHCRはパートナー機関と協働し、キャンプ内外を問わず世界中の難民に教育を届けるために活動しています。1人でも多くの子どもを学校に通わせるため、より多くの資金が直ちに必要です。
 
By UNHCR Staff

 
原文はこちら(英文)

Over 3.5 million refugee children miss out on school, report finds

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