ケイト・ブランシェット、UNHCRの親善大使に

公開日 : 2016-05-12

ジュネーブ(スイス)、2016年5月2日 ― UNHCRは5月2日、アカデミー賞女優であるケイト・ブランシェットを親善大使に任命したと発表しました。


この発表は、シリアでの紛争により避難を余儀なくされている人たちに対して行われている人道支援を視察した彼女の帰国を待って、ヨルダンにて行われました。彼女はシリア難民の家族と面会し、彼らが経験してきた危険な旅や日々直面している困難について、直接話を聞きました。

ヨルダンの難民キャンプにて、シリア難民の家族と会ったケイト・ブランシェットと彼女の夫のアンドリュー・アプトン。

「例えるならば、私たちは道の分岐点にいます。」

難民キャンプを歩くケイト・ブランシェット

「私はこの役目をいただいたことに誇りを持っています」と、ケイト・ブランシェットはビデオインタビュー(詳細はこちら ※別タブ/ウィンドウでYouTubeへリンクします)で語りました。「これほどまでに、私たちが難民と一緒に立ち上がって団結力を見せるべき重要な時は今までありません。私たちは未曾有の危機に直面しており、世界規模でこの責任を分かち合うべきです。例えるならば、私たちは道の分岐点にいます。思いやりにあふれた道に進むか、不寛容の道に進むか、どちらを選びますか?」

シリア難民と面会するケイト・ブランシェット

彼女は、母として、自分の子どもたちが思いやりにあふれた道に進むことを望んでいます。「もっとたくさんの機会があります。もっと楽観できます、そして道の先には必ず何か解決策があります。」


戦争や紛争、迫害によって第二次世界大戦以降最多の6,000万人もの人々が命がけで逃げることを余儀なくされているような状況において、女優であるケイト・ブラシェットはこの役割を引き受けます。この中の2,000万人が難民であり、その半分以上は子どもです。


シリアでの紛争は全世界的危機の主な原因のひとつであり、480万人以上のシリア人が近隣国で難民となることを余儀なくされ、さらに遠く離れた場所へも安全を求めて逃れています。

ケイト・ブランシェットと難民支援

2015年、レバノンのマズボードコミュニティーセンターにて。

任命に先立って、彼女は、強制避難についてより理解するために、1年以上UNHCRとともに活動してきました。2015年、彼女はレバノンに行き、UNHCRが行っている #IBelong キャンペーン(詳細はこちら ※別タブ/ウィンドウでUNHCR英語版サイトへリンクします)への支援の一環として、シリア難民に会い、無国籍者の経験を聞きました。


彼女はさらに、世界難民の日やヨーロッパでの難民危機に関するUNHCRのアピールを支援するとともに、ニューデリーで行われた世界女性会議(詳細はこちら ※別タブ/ウィンドウでYouTubeへリンクします)にUNHCRの代表として出席し、世界の難民危機についての高レベルなパネルディスカッションの司会を務めました。


フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、ケイト・ブランシェットがこの新たな役割を担ったことについて「とても喜ばしいことだ」と述べました。


「親善大使は、人々の理解を醸成し、難民への支援を生み出すためのきわめて重要な役割を担っており、このような橋渡しをする必要性はかつてないほど高まっています」と彼は言いました。


「彼女はすでに献身的なコミットメントを示しており、私たちは彼女が新しい役割を担い、たくさんの人々に刺激を与える存在となることを心待ちにしています。」

難民の大家族とケイト・ブランシェット
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