―学生団体SOARが東洋英和女学院に出張授業―
公開日 : 2016-01-20
1月9日(土)、東洋英和女学院を訪れ、生徒の皆さん約30名に難民問題授業とワークショップ「いのちの持ち物けんさ」を行いました。ミャンマーをケーススタディとして国際協力の研究を進める当校のプログラムの一環としての実施であったため、意欲的に取り組んでくれる生徒が多く、非常に授業が進めやすかったのが印象的でした。
前半の難民問題授業では、世界に難民がどれくらいいるのか、UNHCRがどのような支援をしているのかなど、難民の基本的な情報を知ってもらいました。難民の子供たちと日本の子供たちの写真を見せながら、自分たちと違うところは何か、同じところは何かを考えることによって、より難民を身近に感じてもらえたと思います。
後半はワークショップ「いのちの持ち物けんさ」を実施しました。前半で得られた知識をもとに、自分が持っている大切なものを失ったらどのような感情を抱くかをイメージすることで、難民の人々の心に寄り添ってもらうことを目指しました。生徒の皆さんが、ワークシートの枠一杯に埋まるほど書き込みをしてくれたことで、なかなか次のステップに進めなかったのは嬉しい悩みでした。
活動後の感想には、授業を通じて自分が恵まれていることを自覚すると同時に、難民の置かれた状況に思いを馳せることができた、とのコメントが見受けられました。今回の授業で、私たちが重視する「難民を支援し続けること、難民問題を伝え続けることの大切さ」を感じ取ってもらえたと思います。また、私たち学生メンバーも生徒の皆さんのコメントで気づくこともあり、非常に勉強になりました。授業終了後に、何人かの生徒がSOARの活動に加わりたいと言ってくれたことは、私たちの活動が目に見える形で一つの成果になったものでとてもうれしく思います。今後の学校での勉強に、あるいは将来の活動につながる授業にできたのなら幸いです。