~北海道から高校生が学習訪問にきました~
公開日 : 2015-10-26
高校生10名が学習訪問に
10月2日(金)札幌聖心女子学院高等学校から、2年生2名・1年生8名・引率の先生2名が国連UNHCR協会に足を運んで下さいました。
札幌聖心女子学院は、文部科学省より指定されたSGH(スーパーグローバルハイスクール)プログラムの一環として学習訪問に来て下さいました。
当日は、高校生からの質問に、学生インターン生3名と、UNHCRのOG近藤 眞智子さん・当協会の中村職員がお答えする形でセッションを行いました。
生徒さんからの質問
生徒さん一人ひとりから質問を受けました。その一部をご紹介します。
1.「難民に対してどう思っていますか?」
UNHCRのキーワードとして、「保護(Protection)」という言葉をホワイトボードに書き出した中村職員。「紛争や迫害によって家を追われた人々、つまり貧困とは違う、当たり前の権利がない人を支える仕事です。逆境からはい上がってこられた難民の方のたくましさから学ぶことが多いと感じます。」
近藤さんは、実際に出会ったインドシナ難民とのエピソードを紹介してくださり、「与えられた環境の中で生きていく生命力には大変驚かされた」とおっしゃっていました。
2.「人との共生のために必要なことは何だと思われますか?」
「違いを認めること!お互いの存在を受け入れること」(近藤さん)「ステレオタイプを外すこと。違いだけではなく共通のものを探す。人種は個性として捉える!」(中村職員)

3.「以前に、『いのちの持ち物けんさワークショップ』を受けたのですが、どのような目的でつくられたのでしょうか?」
当ワークショップは、最初に「自分を証明するもの」を付箋に書き出してもらい、<もしそれらを失ったとしたら?>ということを想像してもらう流れで行います。
その過程で、<自分への気付き>を元にして、難民の人たちの心の痛みに寄り添うために「自分にできることは何か」を考えるきっかけをつくること、また難民について正しく知ってもらうことを目的としています。
*いのちの持ち物けんさワークショップについてはこちら
生徒さんの感想
「私達から助けるべき人々だと思っていたが難民の人々から学ぶこともあるとお聞きし、実際に現地に行かないと分からないようなことも聞けたので、大変勉強になった。」(1年生)「<共生>というテーマで事前学習を行ってきたが、人種は個性、という新たな発想を学べたのが良かった。」(2年生)
また、引率された先生からは、「生徒からの質問に、歳の近い大学生インターン生と職員の方がお答えしているという、このような素晴らしいセッションを客観的に見ることができたのが非常に嬉しい。」「学校での教育の重要性を実感しました。」とのご感想をいただきました。

インターン生3名は、事前学習された生徒さんからの質問の学びの深さに圧倒され、大変驚きました。
また、今回訪問されたのは、札幌聖心女子学院の一部の生
徒さんでしたが、「他の生徒や友人に今回学んだことを発信していきたい」とのことでした。

最後に、生徒の皆さんから、当協会へご寄付をいただきました。今回の貴重なご支援は国連の難民支援に活用されます。
札幌聖心女子学院の高校生の皆様・引率の先生方、ありがとうございました!
皆様の今後のご活躍に期待しております!