緊急事態:シリア難民 防寒支援が急務 イラク・シリア・レバノン 気温 マイナス1度 厳しい冬が目の前に迫っています。寒さに震える難民の子どもたちに、今すぐ支援が必要です。国連UNHCR協会

難民支援にご協力ください

凍えるような寒さのなかで苦しむ難民を、
決して見捨てることはできません。

現在、イラクなどシリアの周辺国に避難しているシリア難民は約556万人を超えています。これから訪れる冬の厳しい寒さは、着の身着のまま逃れてきた難民のすでに困窮している生活を容赦なく直撃し、特に幼い子どもたちや高齢者などは命の危険にさらされます。本格的な冬の到来を前に、一刻も早くUNHCRの防寒支援を届けることが急務です。 ※2020年9月現在

過酷な冬を前に、一刻の猶予もありません

「厳しい寒さで、多くの子どもたちが病気になります。少なくとも8人の子どもたちが寒さで亡くなりました」(シリア・ルクバン避難民居住地)家のそばにロケット弾が落ち、何も持たず逃げてきました。夜中に何度も子どもたちが起きて「ママ、寒い」と訴えるのです。(ナディラ/イラク・バルダラシュ難民キャンプ)

動画:ご存知ですか?中東の冬は零下の寒さになることを

難民の暮らしに寄り添って支える、UNHCRの防寒支援

シェルターの壁や天井を防寒仕様に

寒さをしのぐ、シェルターの防寒対策
 
イラクやヨルダンなどシリア周辺国では冬は気温が氷点下に。シェルターは凍えるようなすきま風で底冷えし、夜も眠れない寒さとなります。UNHCRは、難民キャンプやキャンプ外に暮らす難民に、布やトタン一枚のシェルターの壁や天井を補強・補修するための防寒材や工具を提供。凍てつく寒さから難民を守ります。

厳しい貧困生活の生命線

医療費にも、暖房費にも。現金の給付支援
 
長期の避難生活で厳しい貧困に陥っている難民。冬は暖房費がかかるだけでなく、寒さで感染症にかかる子どもが多くなり医療費もかさみます。写真の男の子はアブドゥル(5歳)。体調を崩し、給付された現金で購入した薬を飲んでいるところです。食事の回数を減らすほどの貧困の中、各家庭が冬に最も必要な物を購入するために不可欠な支援です。

氷点下の気温でも温かく

冷え込む日々に、暖房器具の提供
 
雪が降るほど厳しい寒さにもかかわらず、暖房器具さえ持たないシリア難民が多くいます。
凍傷になってしまう子どもたちも多く、寒さから身を守るために安全なストーブや燃料などの提供が緊急に必要です。

防寒支援物資をすべての難民に

冬を越えるために不可欠な物資の提供
 
保温性の高い毛布や冬用の上着、靴下などの防寒具、防水シートなどは、紛争から着の身着のまま逃れてきた人々の冬の避難生活に不可欠です。
UNHCRはパートナー団体と連携し、家族の人数に応じて必要な物資を提供しています。

寄付・募金する

ジーナと子どもたちに届いたUNHCRの防寒支援

ヨルダンの難民キャンプで私たち職員を迎えてくれたのは、2歳の男の子を抱いたジーナ(33歳)。妊娠8か月の母親でした。シリアの自宅は爆撃で破壊され、ヨルダンへ避難してきました。2~13歳まで6人の子を抱える一家。家から持ってこれたのは、一人につき二着の服だけでした。11月の難民キャンプはすでに凍えるような寒さで、立っていると震えが止まらないほどでした。一家は、当初は布のテントに住んでいて、暖房器具もなく本当に寒かったと話します。「テントで暖房もなくて、どうやって温かくしていたのですか?」そう尋ねると、穏やかに話していたジーナの表情がみるみる曇りました。「ただ家族で抱き合って、温めるしかありませんでした。」ジーナはそう言って黙りこみ、涙ぐんでしまったのです。母親としてどれだけつらい思いをしたのか、痛いほど伝わった瞬間でした。
幸い一家は、昨年はUNHCRから防寒支援の現金給付を受け、ガスヒーターの燃料を買い、シェルターの雨もりも修理できました。ジーナは、「本当に助かりました」と、実際に修理した箇所を見せてくれました。今、新しく家族が増えたジーナ一家。今年も厳しい冬の寒さとの闘いが始まっています。この冬も、ジーナたちのように多くのシリア難民が、切実にUNHCRの支援を必要としています。

「多くの難民や国内避難民は、凍えるような生活を強いられます」

イラク・スレイマニヤ事務所 准プログラム担当官 丸山千晶

丸山千晶職員の写真

イラクはかつて古代四大文明の一つであるメソポタミア文明が栄え、文明の発祥となった地でした。しかし、過激派組織「ISIS」がイラク第二の都市モスルを占拠し、略奪や殺戮、性的暴力など残虐な行為を行い、多くの人々が命がけで避難しました。2017年にモスルが解放された以降も、未だに138万人が国内で苦しい避難生活を送り、また、紛争が続く隣国シリアからは約24万5千人の難民が避難しています。
 
そんなイラクの冬は、一言で言って「極寒」となります。北部クルディスタン地域では、夏は50度近くの猛暑となる一方、冬は気温が氷点下まで下がり、過酷な寒さとなります。布一枚のテントで生活している家族も多くおり、そうした場所での生活は、想像を絶するような過酷さです。温かい服がない、暖房器具や燃料がない、そしてお金がない。ないものづくしの状況で、冬はまさに難民にとって最も危険な季節になります。
 
そして、昨年までの冬と大きく異なる点が一つあります。それは新型コロナウイルス感染症です。新型コロナウイルスの影響で、難民や国内避難民の多くは職を失い、経済的に立ち行かなくなっています。イラクでの防寒支援で最も重要なのは、現金給付支援です。現金を給付することで家族が最も必要なものを購入する手助けをします。しかし、その支援のために必要な資金が追いついていません。2020年9月現在、イラクでの支援活動に必要な資金のうち、33%しか集まっていないのです
 
以前、「世界難民の日」の6月20日に、あるシリア難民の女性が私たちUNHCRのスタッフのために、「感謝の気持ちです」と料理を作ってふるまってくれました。その料理は、私がこれまでイラクで食べた料理の中で一番おいしいものでした。そして一人の難民の男の子が歌を歌ってくれました。驚いたのは、その歌がまるで歌手のように素晴らしく上手だったのです。その心からのもてなしに胸を打たれ、「これからも貢献できるように頑張らなくては」と改めて思いました。
 
その温かい心づかいを見せてくれた人々にも、厳しい冬が迫っています。
どうぞ皆様、紛争で家を追われ、テントなど過酷な住環境で氷点下にもなる寒さを耐えなければならない人々へ、温かいご支援をいただけないでしょうか。すべての難民に温かい毛布や現金給付などの防寒支援を届け、家族がみな無事に暖かい春の日を迎えることができるよう、皆様のご協力を心よりお願い申し上げます。

今すぐ寄付する

命の危険が迫っています。今すぐご支援をお願いします

雪の中を歩く難民の少年

この冬、UNHCRはイラク国内で避難する約66万6千人(約11万世帯)と、シリア難民など約17万4千人の難民 ( 約3万8千世帯)に防寒支援を提供することが目標です。防寒支援用の現金給付として、シリア難民には一家族に約400米ドル、国内で避難する家族には約200米ドルを支給する計画です。
しかし、UNHCRは現在深刻な資金不足にあり、このままでは命を守るための防寒支援すら削減せざるを得ない危機的な状況です。どうぞ手遅れになる前に、今すぐのご支援をお願いいたします。

UNHCRユーエヌエイチシーアール(国連難民高等弁務官事務所)は、難民を守り、保護する国連の機関です。

緒方貞子さん

ルワンダ難民を訪問する緒方元高等弁務官

UNHCRはシリア・イラク・南スーダンなど世界中で家を追われた難民・国内避難民を支援・保護し、水や食料・毛布などの物資の配布や、難民キャンプ等避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991年から10年間、緒方貞子さんが日本人として初めてUNHCRのトップである国連難民高等弁務官を務めました。
この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本の公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。

難民とは?

難民とは、紛争や迫害、人道危機により生命の安全を脅かされ、他国に逃れなければならなかった人々です。また、国内で避難をしている人を「国内避難民」と呼びます。

一枚の毛布が、一つのストーブが、凍てつく寒さから難民の命を守ります。

あなたのご支援でできること

  • 毎月1,500円を1年で

    防寒具10人分

  • 毎月3,000円を1年で

    温かい毛布9家族分

  • 毎月6,000円を1年で

    現金の給付支援2家族分

※1ドル=108円換算

  • 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
  • Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。