UNHCRの難民支援 2017年、UNHCRの支援対象者は7144万人となりました UNHCR GLOBAL REPORT 2017より 国連UNHCR協会

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、1950年以来、紛争や迫害などにより故郷を追われた人々を国際的に保護・支援し、難民問題の解決へ向けた活動を行っています。その対象者は、難民・国内避難民・無国籍者・庇護申請者、そして帰還者など、多岐にわたります。

2017年末時点で家を追われた人の数は6,850万人。これはフランスの総人口に匹敵し、2秒に1人、1日44,400人が紛争や迫害、そして暴力等により避難を余儀なくされたことになり、また、難民の52%が18歳未満の子どもです*。そんな中、UNHCRの支援対象者は7,144万人となりました。(* Global Trends 2017より)
終わらないシリア、南スーダンの紛争、アフリカ中部・東部での武装勢力による暴力行為、そして2017年8月に急激に深刻化したロヒンギャ難民危機など、世界には多くの難民問題が存在し、UNHCRの支援者数は、過去最悪となった前年をさらに上回る形となってしまいました。しかし、UNHCRは難民の命と尊厳を守るため、すべての人たちが安心して暮らせる日まで、どんな困難の中でも、支援活動を続けていきます。

難民支援にご協力ください

UNHCRの難民支援 ― 世界の支援対象者

UNHCRの支援対象者の世界分布図

難民支援の今 ― 世界で何が起きているのか?

中東・北アフリカ

2018年3月、シリア・アレッポ郊外の避難所に逃れた国内避難民の少女

暴力と紛争、貧困と政情不安、そして人身売買。これらが、シリアやイラク、イエメン、リビアといった国々が直面している現実です。シリアでは未だに戦闘が続いている地域もあり、停戦となった地域でも、不発弾の問題等、人道危機は今も続いています。イラクでは、避難民の帰還も進んでいますが、帰還先での報復攻撃や強制退去等、予断を許さない状態で、女性への性暴力も一層深刻化しています。アフリカのリビアでは、人身売買や虐待、性的搾取などの被害が続出しており、多くの難民が絶望的な窮状に陥っています。この非常事態に対し、UNHCRは弱い立場に置かれた難民への保護の一環として、2017年11月から人命救助のための緊急避難を開始しました。

アフリカ

隣国ウガンダへ逃れるコンゴ難民。粗末なカヌーやボートでの避難の旅で命を落とす難民も多い

2017年、2,420万もの人々が避難を強いられたアフリカ。一方で多くの難民を受け入れているのも、ウガンダやタンザニアといったアフリカの国々です。コンゴ民主共和国、中央アフリカ等の国では、暴力行為の激化により、新たに多数の人々が避難を強いられており、5年目を迎えた南スーダンの紛争やブルンジの政情不安は今も解決の糸口がつかめず、多くの人々が家を追われています。気候変動や食糧難でアフリカの状況は更に複雑化している中、UNHCRは人々の保護・援助に尽力し、包括的難民支援枠組み(CRRF ― Comprehensive Refugee Response Framework)として、教育・健康・労働環境の改善に取り組んでいます。

ヨーロッパ

ドイツにて、地元の消防隊に加わったソマリア難民のアーメド(37歳)

ヨーロッパ/地中海危機が大きく報道された2015~2016年。今現在も、海を渡る危険な避難の旅を強いられる難民は後を絶ちませんが、EU諸機関、NGOや自治体等とUNHCRとのパートナーシップにより、難民を受け入れるための新たな仕組み作りも進んでいます。
難民に対する差別や否定的な言論が大きな影を落とすこともあります。そして難民の受け入れには今も様々な課題が残されています。しかし、各国は難民問題に対して強い責任感を示しており、UNHCRはヨーロッパのリーダーシップに強い期待を寄せています。

寄付・募金する

アメリカ(中南米)

コロンビアの国境付近の木の小屋で暮らすベネズエラの避難民

この地域にとって、2017年はまさに激動の年となりました。コロンビアでは和平合意が履行されたにも関わらず、何人もの地域社会のリーダーが殺害され、新たに多くの人々が避難を強いられました。武装グループによる少年兵の徴兵や性暴力も中南米に大きな影を落としています。また、ベネズエラでは搾取や暴力行為、差別により150万もの人々が国内外で避難を強いられ、グアテマラ等の中央アメリカでは、ギャングや麻薬組織の暴力によって家を追われた多くの人々が、庇護申請をしています。

アジア・太平洋

子どもを籠に入れ、国境を越えるロヒンギャ難民の父親

世界の人口の60%以上を占め、経済成長と生活水準の向上が著しいこの地域ですが、420万人の難民、270万人の国内避難民、推定220万人の無国籍者を含む950万人のUNHCR支援対象者が存在します。
そんな中、2017年8月にミャンマー・ラカイン州北部で起こった、新たな激しい衝突。UNHCRは隣国バングラデシュへ避難したロヒンギャ難民に今現在も、支援を実施しています。
アフガニスタンでも、未だ多くの人々が自爆テロや暴力行為の危機にさらされており、2017年には1万人以上もの民間人が死傷。180万人が国内で、260万人が国外で避難を強いられています。

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UNHCRは難民支援の最前線で援助活動を続けています

2017年にUNHCRが供給した主な緊急支援物資

UNHCRの援助物資を受け取る南スーダンの国内避難民

テント:2万8,560張
毛布:297万7,213枚
水汲み容器:116万5,095個
蚊帳:59万4,671張
ビニールシート:157万4,570枚
バケツ:26万7,872個
ソーラーランタン:81万2,149個
調理器具セット:84万1,839家族分
就寝用マット:243万8,895枚

* 日本を含む全世界からの寄付金による支援の一例です

紛争や迫害などの緊急時において、UNHCRは逃れてきた人々の命を守るための援助活動を行い、テント、毛布、水、食糧、医薬品、生活用品などの援助物資を提供。また、十数年に及ぶこともある避難生活の間、学校に行けなくなってしまった子どもや、家族を失い社会的・経済的弱者となった女性、故郷に戻れず生計を立てられなくなった人々のために教育支援・女性支援・自立支援を実施しています。

皆様からのご支援が、難民の未来を支える大きな力となっています

世界各国より届いた、民間の皆様からのご寄付

難民の命と尊厳を守るため、すべての人たちが安心して暮らせる日まで

2018年6月、グアテマラ共和国フエゴ火山噴火の被害者のケアをするUNHCRスタッフ

厳しい世界情勢が続く中、紛争や迫害によって故郷を追われる人々がいる限り、いつ、どこであっても、命を守り、尊厳と希望を取り戻すため、UNHCRは活動を続けます。避難生活が十数年以上に及ぶこともある中、皆さまからの安定したご支援・ご寄付があることで、UNHCRは支援計画の展望を描くことができます。
世界の難民をご支援いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

  • 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
  • Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。

皆様のご支援でできること

  • 毎月3,000円
    写真:調理器具セットで食事をとるロヒンギャ難民

    調理器具セット18家族分

  • 毎月4,500円

    医薬品48人分

  • 毎月12,000円

    テント2張

※1ドル=113円換算