UNHCRの難民支援 2016年、UNHCRの支援対象者は6700万人となりました UNHCR GLOBAL REPORT 2016より 国連UNHCR協会

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、1950年以来、紛争や迫害などにより故郷を追われた人々を国際的に保護・支援し、難民問題の解決へ向けた活動を行っています。その対象者は、難民・国内避難民・無国籍者・庇護申請者など、多岐にわたります。
2016年末時点で家を追われた人の数は6,560万人、1分に20人が紛争や迫害等により避難を余儀なくされたことになります。また、難民の51%が18歳未満の子どもです。そんな中、UNHCRの支援対象者は過去最多を記録し、6,770万人となりました。活動地域は130か国、シリア、イラク、南スーダンの紛争のみならず、中南米で蔓延する武装勢力の暴力行為、地中海・ヨーロッパ危機や、未だ紛争の傷跡が残るウクライナなど、世界には多くの難民問題が存在しています。

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UNHCRの難民支援 ― 世界の支援対象者

UNHCRの支援対象者の世界分布図

中東・北アフリカ

シリア・アレッポでの攻撃から避難した子どもたち

2016年のUNHCRの支援対象者6,770万人のうちの28%が、この地域の人々です。中東のシリアやイラク・イエメン、北アフリカのリビア等ではさまざまな紛争・迫害が続き、難民・国内避難民はさらに増え続けています。
1,350万人が人道支援を必要としているシリアでは、アレッポ等への緊急支援を行なっていますが、一方、472万もの人々が未だ支援が届けにくい地域での生活を強いられています。
紛争に加え、食糧危機やコレラの流行に苦しむイエメン、武装勢力掃討作戦が続くイラクでもさらに多くの人々が家を追われています。また、リビアでは、政情不安や治安の悪化により30万もの人々が国内で避難を強いられています。

アフリカ

南スーダンから隣国ウガンダへ押し寄せる難民

国境を越えた避難が年々もっとも増加しているのがアフリカです。この地域で避難を強いられた人や無国籍者は過去5年で2倍となり、2,000万人となりました。その一方で、アフリカは、2016年だけで560万人の難民等を受け入れています。
2015年の政治危機以来、難民が急増するブルンジや、テロ攻撃が頻発するマリ、ボコ・ハラムの脅威に苦しむナイジェリア、そして2016年、暴力行為がさらに悪化し続けている南スーダン・中央アフリカ共和国。これらの国々では、紛争や暴力行為のみならず、深刻な食糧不足に直面している国もあり、様々な危機的状況が混在しています。

ヨーロッパ

バルカン諸国の国境封鎖のためギリシャ・イドメニに留まるシリア難民の子ども

安全と保護を求め、2016年に地中海を渡った難民・避難民等は36万2,000人以上。18万1,400人がイタリア、17万3,450人がギリシャへ渡りましたが、その4分の1が子どもです。危険な航海の末、ヨーロッパにたどり着いた子どもの多くは保護者とはぐれ、特別なケアを必要としています。
また、東ヨーロッパ・ウクライナでは、180万人が国内で、27万人がベラルーシやポーランドなど、国外での避難生活を強いられています。2016年には1万人以上のウクライナ人が、ドイツやイタリア、スペインに難民申請を行いました。

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アメリカ

ギャングから逃れ、簡素なボートでメキシコに渡ろうとする人々

50年以上紛争状態が続く南米・コロンビアでは、世界最多の740万人が今も避難を強いられていますが、UNHCRは避難民の援助活動のみならず平和構築への努力も続けています。
政治的・社会的緊張が続く南米ベネズエラ、犯罪組織等による暴力行為が横行する中米エルサルバドル・グアテマラ・ホンジュラスでは、避難民が増加し続けていますが、一方、メキシコでは前年より多くの難民を受け入れ、エクアドルでは難民の統合プログラムが進められています。

アジア・太平洋

タイからミャンマーに帰還した親子

この地域では350万人の難民と270万人の国内避難民がおり、またUNHCRの支援対象地域内でもっとも多くの無国籍者60万人を受け入れている地域でもあります。避難している人々の多くは、アフガニスタンとミャンマーからの難民で、2016年、アフガニスタンでは国内の政情不安により、多くの人々が家を追われました。ミャンマーでは、2016年10月ラカイン州北部での武力攻撃により、新たに7万4,000人の難民が国境を越えてバングラデシュに避難しました。2016年末時点で、ミャンマーから隣国へ避難した難民は49万人を記録しましたが、その一方で、試験的な帰還支援も進んでおり、71人の難民がタイからミャンマーへ帰還しています。

寄付・募金する

UNHCRは難民支援の最前線で援助活動を続けています

シリア・ハラスタ東部の子どもたちとUNHCR職員。2016年、この地域には2013年以来初めて援助物資が届けられた

2016年にUNHCRが供給した主な緊急支援物資(個数)
テント:25万6,053
毛布:663万4,555
水汲み容器:215万1,924
蚊帳:117万6,968
ビニールシート:337万273
バケツ:86万2,405
ソーラーランタン:80万3,850
調理器具セット:182万8,522
就寝用マット:411万4,641

皆様からのご寄付が、難民の未来を支える大きな力となっています

民間の皆様からのご寄付

厳しい世界情勢が続く中、人々が紛争や迫害によって故郷を追われるかぎり、いつ、どこであっても、彼らの権利と安全、そして命を守り、援助を届けるため、彼らの尊厳と希望を取り戻すために、UNHCRは活動を続けます。避難生活が十数年以上に及ぶこともある中、皆さまからの安定した毎月のご支援・ご寄付があることで、UNHCRは支援計画の展望を描くことができます。
世界の難民をご支援いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

当協会は認定NPO法人ですので、ご寄付は税控除(税制上の優遇措置)の対象となります。

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動などに充当させていただきます。