シリア危機開始から8年 ヌーラ、7人の子を抱えて。小さな命を、幼い子を抱える母親を守るために、今すぐの支援が必要です。国連UNHCR協会

「5年の避難の後、故郷に戻ると家は破壊され、ドアも窓もなく、壁は爆撃で穴が開いていました。水も十分になく送電線も切断され、昼でも家は暗いままです。UNHCRから毛布等の物資とミシンやアイロンを提供され、働いてわずかな収入を得ています。7人の子どもたちが、学校に通えるよう願うばかりです。」ヌーラ(シリア・ホムス)


高嶋由美子所長の写真

紛争に苦しむ、何の罪もない子どもたちや幼子を抱えた母親、
廃墟の街でやり直そうとする人々。
小さな命と人々の希望を守るために、
どうぞ今すぐあなたのお力をお貸しください。
― UNHCRシリア・アレッポ事務所 所長 高嶋 由美子


2011年3月、シリアで紛争が始まってすでに8年。終結の見通しはたたず、多くの市民の命が奪われ、人々の避難生活は長期化しています。難民危機は長期化に伴い国際社会の関心が急速に薄れ、資金が著しく不足することが珍しくありません。現在シリアの危機に対応するための資金は危機的な状況で、UNHCRは常に、活動の削減や中止と隣り合わせです。大切な故郷を破壊され、愛する家族を失い、すべてを奪われながらも立ち上がろうとするシリアの人々のもとへ、ぜひここ日本から力強い支援を届けてください。

シリアの家族を今すぐ支援する

あなたに今知ってほしい、シリアの物語

「お願いです。私たちを助けてください」アブ・アフマド/ルクバン この国境近くの砂漠に、私は妻と4人の子どもたちを連れて逃げてきました。この泥レンガの家に暮らして3年になります。この辺境の砂漠で、その日の水や食べ物、避難場所を得るのに皆必死です。お願いです。どうぞ助けてください。人間としての生活を取り戻すために。「息子の命を助けてあげられませんでした」アルマ/シリア・東グータ 去年3月、東グータ地区が激しい爆撃に遭った際、子どもたちを連れて逃げまどいました。4人の娘たちはなんとか守ることができましたが、5歳の息子は途中で戦闘に巻き込まれ、助けてあげることができず、亡くなってしまったのです。夫とは今も離ればなれになったままです。
「まさか3つ子が生まれるなんて」アブド/シリア・アレッポ 妻のリームは妊娠7か月で病院に運ばれ、帝王切開になりました。手術のために血液と薬が、赤ん坊を救うために保育器が必要でした。3つ子たちはわずか1200グラム※しかなかったのです。※新生児の標準は約3500グラム。6年間避難する私たちには莫大な費用でしたが、UNHCRの支援で命が助かり、心から感謝しています。「もしこの支援が打ち切られたら…」モナとサイフ/ ヨルダン 息子のサイフはシリアで2年間投獄され拷問を受けました。心身に深刻な傷を負いましたが、UNHCRの現金給付で治療を受け、今では歩行器を使って歩けるようになりました。私は以前は裁縫の仕事をしていましたが、今は目が悪くなり現金給付で暮らしています。もしこの給付がなくなれば、私たちはシリアに帰るほかありません。(母親のモナ・68歳)

難民支援にご協力ください

今、シリアの人々が直面する危機

今、シリア危機への対応に必要な資金の状況はとても厳しく、必要な資金に対して31%しか集まっていません*。このままでは、シリア国内外で緊急に必要な支援を、以下のように削減、または最悪の場合停止せざるを得ない事態になるのです。(* 2019年1月現在) ※以下は一例で、実際はさらに多くの影響を及ぼします。

アレッポからヨルダンの難民キャンプへ逃れ、首都アンマンの病院で手術を受けたシドラ(10歳)。費用はUNHCRが負担した

家のない人々への緊急シェルターや援助物資が不足する
シリア難民も国内で避難する人も、緊急テントや家屋の補修支援がなければ安全な避難場所や家を得られません。生活するための最低限の物資の提供も難しくなり、氷点下の厳しい寒さの中、3月まで実施予定の「防寒支援」(毛布や防寒具、燃料等の支援)も中止に追い込まれます。
 
医療支援が届けられなくなる
現在UNHCRは、アレッポで約10万2千人に無料で医療を提供しています。シリアで治療が難しい病気や障がい等を抱える人々は周辺国に逃れ、UNHCRから医療支援を受けていますが、その削減は多くの人々の命を危険にさらします。
 
貧困にあえぐ家族への現金給付支援ができなくなる
UNHCRの現金給付支援は、貧困状態にある難民が最も必要なものに充てることができる、不可欠な支援です。この支援がなくなると、路上生活に追いやられたり、子どもに食事を与えられなくなるほど困窮する家族が出る恐れが高くなります。

「瓦礫の山でも。砲弾が響いても。毎日何かできることがある。」

UNHCRシリア・アレッポ事務所 所長 高嶋 由美子

「難民や帰還民の皆さんの笑い声を聞くと、すごく嬉しくなるんです」と話す高嶋所長

シリアで紛争が始まってすでに8年。終結の見通しはたたず、多くの市民の命が奪われ、家を追われた人々の避難生活は長期化しています。私が活動するアレッポの半分は崩壊しているし、毎日真夜中に砲弾の音で起こされます。自分の力で変えられないこと、精神的に厳しいことも多い現場です。
 
紛争の犠牲となるのは、いつも何の罪もない子どもたちです。シリアの子どもたちは、「もう笑うことなんてできないのでは」と思うほど過酷な体験をしてきているのに、ニコニコ笑顔で私たちに「ハーイ!」と声をかけてくれたり、本当にかわいらしい限りです。

援助物資の防水シートなどを車に運ぶのを手伝う高嶋所長「ニーズは途方もないけれど、毎日必ずできることがあって、やりがいがあります!」

私は2009年から約2年間、国連UNHCR協会の事務局長を務めましたが、ご寄付をいただくことがいかに大変で貴重であるか痛感しました。そのおかげでUNHCRは今日も活動できるということを心に刻み、シリアの現場でも資金を大切に使わせていただいています。
 
どうぞ今、シリアの人々を応援していただけないでしょうか。
 
私が毎日出会う、半壊した建物の一階に住む家族や、もう2、3年も学校に通っていない子どもたち、家族を亡くしながらも立ち上がろうとしている人々…、その背中を押す支援さえあれば、彼らは必ずこの苦難を乗り越え、シリアを立て直す大きな力となることを私は確信しています。どうぞ今、あなたのお力をお貸しください。私たちUNHCRが、あなたのご支援を必ず届けることをお約束します。

今すぐ寄付する

UNHCRは世界中の難民の保護と支援を行なっています。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民・避難民を国際的に保護・支援し、水や食糧・毛布などの物資の配布や、難民キャンプなどの避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本の公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。

UNHCRのシリアでの援助活動

UNHCRのシリアでの活動の中で、重要な役目を果たすのが「コミュニティセンター」です。今シリアでUNHCRが支援するセンターは97か所で、この施設を通じ、UNHCRはパートナー団体と協力して以下のような支援を提供し、誰でもサポートを受けられる場所になっています。


コミュニティセンター内の「子どもにやさしいスペース」では、学習サポートや心のケア、職業訓練、子どもの保護活動など様々な支援を行っています

  • UNHCRのシリアでの活動の中で、重要な役目を果たす
    「コミュニティセンター」
  • 医師や看護師による医療サービス、医療機関への紹介
  • 学校へ通っていない子どもたちへの教育支援
  • 保護者のいない子ども、性暴力の被害者など弱い立場の人々の保護、心のケア
  • 職業訓練プログラム
  • 出生証明書など、公的な身分証明書の発行のサポート

シリアにおける教育支援

破壊の跡が残るアレッポ近郊の学校で、授業を受ける帰還して間もない子どもたち

また、シリアの人々が切実に必要としている支援として、教育があります。シリアでは約3分の1の学校が破壊されたり避難所となっていて通える状態になく、実に175万人の学齢期の子どもたちが学校に通っていません。
UNHCRはアレッポで学校を修復し(2校は完了、現在8校は工事中)学用品等を提供するとともに、コミュニティセンター等で速習・補習授業を行い、何年も学校に通えなかった子どもたちが学校へ戻り、試験に合格して進級できるように支援を行っています。

UNHCRとともに、シリアの人々を助ける

シリア紛争の深い悲しみの中から、懸命に前へ進むために

UNHCRは日々シリアの人々の命と生活の再建を支えていますが、アレッポ周辺では未だに戦闘状態にあり、状況は常に予断を許しません。UNHCRはいつでも緊急事態に対応できるよう、県境に緊急援助物資を配備し、何か起こった際には即座に緊急対応を開始できるよう万全の態勢をとっています。
UNHCRの強みは「現場で難民と一緒になって活動する」ということです。

【動画】シリア:徐々に息を吹き返す町

(動画右下の設定で字幕をオンにしていただければ、日本語字幕が表示されます)

UNHCRは、これからもシリアの人々と力を合わせ、援助活動に全力であたっていきます。どうぞ、皆様の温かいご支援をお願いいたします。

今、あなたとUNHCRでできること

鳩のカードの写真

「平和」と「愛」。平和の象徴・鳩をかたどるカードに、難民が思いを込め記した言葉です(写真)。
シリア紛争の終わりが見えない。それは、この苦しみの物語も終わらないということです。でも、UNHCRに絶望している時間はありません。どうぞ今、あなたの力を貸してください。一人でも多くの人を救うことが、シリアを救うことにつながります。

  • 30,000円で
  • 15,000円で
  • 10,000円で

※1ドル=113円換算

  • 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
  • Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。