このままでは、支援が続けられない…シリア緊急事態 国連UNHCR協会

戦闘の残骸が残る中、灯りが消えたままの町。
今こそ、シリアに支援が必要です

父親と歩く、カウザー、ユスフ、オマールの3人の子どもたち。
戦闘で激しく破壊されたシリア・ホムスの町には、この一家のように人々が戻り始めていますが、夕暮れになっても灯はともらないままです。
また、北西部のイドリブ周辺では2019年から激しい戦闘が続き、学校や病院などが無差別に爆撃され、子どもを含む多くの市民が命を奪われました。2020年3月に停戦が発表されましたが、状況は未だに不安定です。瓦礫の山となった町に住民は帰還しつつありますが、家を失い新型コロナウイルスという新たな脅威にもさらされ、支援なしでは暮らせない厳しい状況です。UNHCRは、援助物資を届け破壊された家や学校等の修復にあたると共に、新型コロナウイルス対策に全力であたっています。
しかし、支援に必要な資金はわずか10%しか集まっておらず、このままでは苦しむ人々に支援が届けられなくなる事態に追い込まれています。1人でも多くの命を守るために、どうぞ今すぐご支援をいただけないでしょうか。

シリアの家族を今すぐ支援する

シリア危機が始まって、もう9年。アブドライが生まれて、まだ9年。
「父さんは、食べ物を探しに行った。そしてそれが、最後になった」

アブドライは今年、9歳になります。シリアの紛争が始まった年に生まれた彼は、平和だった頃の美しいシリアを知りません。父親は、食料を探しに近くのコミュニティに出て、狙撃され亡くなりました。家は破壊され、叔父といとこも撃たれて亡くなってしまったアブドライ。彼は今、残された家族とレバノンに避難しています。

レバノンのテントで避難生活を送るアブドライの成績はクラスで2番。「お医者さんになりたいです。もうシリアの子どもたちが傷つかなくて良いように」と夢を語ります。

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動画:「私は11歳ですが、もう100歳のように感じます」

(動画右下の設定で字幕をオンにしていただければ、日本語字幕が表示されます)

「想像してみてください。戦火で母国を追われ、仕事さえ得られない生活を。」

UNHCR駐日事務所 渉外担当官 古本 秀彦

イラクの国内避難民キャンプにて

「できれば故郷に帰りたい。でも、今はまだとても考えられません」。2019年、イラクで訪問したシリア難民のアフメット(34歳)は、私にこう訴えました。アフメットと妻シハムは、紛争のため大学をやめざるを得ず、イラクに避難を余儀なくされました。アフメットは工場で仕事を得ましたが、大けがをして働けなくなり、シハムが一人で3歳の子どもと1歳の双子、計5人家族の生計を支えていて、厳しい貧困生活です。
 
想像してみてください。あなたには何の落ち度もないのに、大学を中退し、戦火で母国を追われ、外国で仕事さえ得られない生活を。幼い子どもを抱え、いつ貧困から抜け出せるか分からない毎日を。これが「難民になる」ということなのです。
 
私は8年間UNHCRで働いてきて、UNHCRの職員はみな「最前線にいる誇り」を持っていると感じます。UNHCRは必ず、難民危機の最前線にいるのです。なぜ常に現場にいるのか?「いつも難民のそばにいる」ことは、「難民の命を守り、支援が必要な人に一刻も早く届ける」ために不可欠だからです。昨年亡くなられた第8代国連難民高等弁務官、緒方貞子さんは「UNHCRはいつも、苦しみを受けている人たちのそばにいる必要があります」と語りました。この「現場主義」は、緒方さんのまさに代名詞でした。
 
シリアの人々はもう丸9年も紛争の犠牲となり、その代償を払い続けてきました。その苦しみを決して見過ごすことはできません。しかし、UNHCRだけではこの危機に対応することは不可能です。どうぞ、私たちと一緒に、難民の命を守っていただけないでしょうか。

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、難民を守り、保護する国連の機関です。UNHCRはシリア・イラク・南スーダンなど世界中で家を追われた難民・国内避難民を支援・保護し、水や食糧・毛布などの物資の配布や、難民キャンプ等避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991年から10年間、緒方貞子さんが日本人として初めてUNHCRのトップである国連難民高等弁務官を務めました。

難民支援にご協力ください

シリアにおけるUNHCRの主な援助活動

緊急救援活動
昨年からの攻撃激化により逃れてきた人々を保護、シェルターや救援物資を提供。

保護サービスの提供
コミュニティセンターを設置し、子どもやお年寄り等、弱い立場に置かれた人々の保護。

命を守る現金給付
医療費や生活費等、難民の各家族のニーズに沿った利用が可能となる現金給付の実施。

必要額約631億円調達分10%不足分90%

しかし、近年資金不足が深刻化し、シリアでの支援に必要な金額の10%しか集まっていない状況です*。
例えば、本来は100家族に提供できるはずだったテントが10家族にしか提供できなくなる。難民が10人助けを求めていても、1人しか助けられない。そういう状況なのです。最低限の「命を救うための支援」だけを残し、教育支援や生計支援など、難民から強い要望があり不可欠な支援も削減するほかなくなるのです。さらに資金不足が悪化すれば、最悪の場合は撤退を余儀なくされます。目の前に助けを求めている人々がいるのに、助けることができないのです。 *2020年4月現在

シリアの未来が託されている子どもたちのために。
彼らを守ろうと必死に生きる家族のために。そしてシリアの平和と再建のために。

例えば、1張の家族用テントで、野宿で震えていた5人の家族を雨や風雪から守ることができます。
1個のソーラーランタンで、真っ暗なテントを明るく照らすことができます。
あなたの今すぐのご支援が、必ず誰かの命を救い、人生を大きく変える力になります
どうぞ、温かいご支援をいただけますよう心よりお願い申し上げます。

UNHCRとともに、シリアの人々を助ける

皆様のご支援でできること

  • 10,000円で
  • 30,000円で
  • 60,000円で

※1ドル=108円換算

  • 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
  • Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。