シリア 危機にある子どもたち 非人道的な攻撃にシリアの人々が苦しんでいます。 国連UNHCR協会

イナス(5歳)はシリアからヨルダンに逃れて1年。両親は就労が許されず収入が全くないため、イナスもきょうだいも幼稚園や学校に通えない。UNHCRの現金の給付支援プログラムには現在約15,000家族が順番を待っている。イナスと家族7人の命が、UNHCRの支援にかかっている。 ※家庭により異なるニーズ(医療、教育など)に応え、最低限度の生活を送れるよう支え自立を促す支援

民間人になぜ、容赦のない仕打ちが繰り返されるのでしょう

連日ニュースで伝えられてるように、シリアでは罪のない人々が、子供が、日々犠牲になっています。
こうした現状を逃れ、多くの人々がふるさとを離れて険しい大地を何日も歩き続け、冷たい海を渡り、過酷な旅を続けています。その半数以上は18歳未満の子どもと女性です。紛争は子どもたちから家族や友だち、生まれ育った家、楽しかった学校…、幸せな子ども時代を奪い去りました。シリアから命がけで逃れた後も、受け入れ国が見つからず路上での生活を強いられたり、児童労働や密航業者から搾取を受けるなど多くの問題を抱えています。

難民支援にご協力ください

「逃げる間ずっと、子どもたちは『おうちに帰りたい』と泣き続けました」

ファティマ(仮名)は一人で6歳と8歳の子どもを連れ、シリアから避難してきました。夫は今もシリアに残ったままです。「守ってくれる夫が不在の旅は、恐ろしくてたまりませんでした。マケドニア国境付近の旅は強盗の恐れがあり、最悪な状況でした。」冷たい雨に打たれながら歩き続け、夜更けにセルビア国境沿いの駅の避難所にようやくたどり着きました。しかし、旅はまだ終わっていないのです。

激化する暴力の中、シリア国内に残る子どもたち

空爆や戦闘で破壊された街。国内の学校や病院の半数がすでに破壊された。(シリア・ホムス)

シリアでは激化する空爆で街は破壊され、多くの地域が政府軍や反体制派に包囲されて住民が閉じ込められています。水や電気の供給も制限され、人口の半数以上が厳しい貧困にあえいでいます。
多くの子どもたちは学校に通えず、悲惨な光景を目にしたり家族を亡くすなどの過酷な経験をし、心の傷や健康の問題を抱えています。食糧と物資の不足も深刻で、幼い子どもが飢えで亡くなるなど危機的な状況です。

シリア紛争が続く年月と同じ年、7歳の少年

変動するシリア情勢

人道支援を必要としている人 約1310万人 シリア国外で避難している避難民 610万人 国内で避難している難民 540万人

(2017年12月現在)

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「忘れないでください。シリアの子どもたちを」

南部成子(なんぶ・しげこ) ヨルダン事務所 レポーティング担当官

南部成子写真

ヨルダンに赴任して3年、シリア難民の苦悩が深まっていくのを目にし続けてきました。先日出会った家庭では5人の子(5歳~10歳)のうち誰も学校に通うことができない状態でした。収入が全くないため、子どもたちはゴミ捨て場を回り小額で売れる空き缶を集めていました。それでも「いつかはシリアに帰って、エンジニアになりたいんだ!」と目を輝かせて話す10歳の男の子に心を打たれました。
シリア難民の人々は祖国に帰れる日を心の底から待っています。家に帰りたいけれども帰れない。その悲しみを抱えながらも希望を捨てずにいます。「シリアに平和が戻ったらすぐに帰って祖国を復興したい」との強い決意を持っている難民もいます。どうぞこうした子どもたちや人々がいることを忘れず、UNHCRの援助活動に力をお貸しください。温かいご支援をいただきますよう、心よりお願い申し上げます。

ご報告

2016年2月28日放送(3月2日再放送)のNHKスペシャル「難民大移動 危機と闘う日本人」(NHK総合)で、南部職員を含むシリア難民の支援に尽力するUNHCR日本人職員の活動が紹介されました。

寄付・募金する

難民が押し寄せた国境で親とはぐれ、泣き出す幼い子ども。家計を助けるために学校に行かず働く少年。UNHCRは難民・国内避難民の子どもたちの保護に尽力してきました。将来シリアに平和が戻ったとき、国を立て直す担い手となるのは子どもたちです。子どもたちを守ることは、シリアを再建することにつながります。そしてシリアの再建は、私たちが住むこの世界の安定につながっています。子どもたちこそがシリアの希望であり、私たちの希望です。

シリアに平和が戻るその日まで
UNHCRとともに、子どもたちを支える力になってください

当協会は認定NPO法人ですので、ご寄付は税控除(税制上の優遇措置)の対象となります。

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。