ブルキナファソ、マリ、ニジェール 砂漠化するサヘル地域の難民危機 国連UNHCR協会

アフリカの最も貧しい国々の人々が、暴力により故郷を追われています

暴力行為が続く南スーダンやコンゴ民主共和国、人身売買、理不尽な拘留が国際問題となっているリビア、そして気候変動による干ばつと洪水の連鎖に苦しむスーダン、ソマリア。アフリカには多くの危機が存在していますが、ここ日本のみならず世界でも大きく報じられることがない危機が、気候変動の影響にさらされ、地球温暖化により約80%の農地が退化、常に食料難と水不足にあえぎ、世界で最も貧しい国々となったサハラ砂漠の半乾燥地域サヘル地域で進行しています。

難民支援にご協力ください
サヘル地域地図

アフリカ北西部に位置するブルキナファソ、マリでは、武装グループによる攻撃、殺戮、性的暴行、略奪が横行し、住民は着の身着のままの避難を強いられているだけではなく、度重なる攻撃により何度も避難を強いられ、国境を超え続ける事態に陥っています。10月4日にも、ブルキナファソ北部で25人の民間人の男性が家族の目の前で武装グループによって殺害される、という残忍な事件が起こりました。
無差別な暴力により世界で最も急激に加速している危機の1つとして、現在この地域では270万人以上* が国内外で避難を強いられ、厳しい貧困と食料危機、そして気候変動に脅かされながら緊急支援を必要としているだけではなく、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対策も急務とされています。(* 2020年10月現在)

UNHCRは深刻化するこの地域での難民・国内避難民・庇護申請者の保護・援助活動を拡大させるため、新型コロナウイルス対策として緊急援助資金2,930万米ドルを含む1億8,570万米ドル(約200億5,560万円)を必要としています* が、その資金は大きく不足しています。(* 2020年6月現在)

耳を傾けてください、人々は命がけの避難を強いられています

ユセフ(14歳)― ブルキナファソ国内避難民

母親、きょうだいとともに3日間かけて避難したユセフ

「母さん、知らない人たちが僕らの家を指さしているよ」
子どもたちがこう言うと、父親は外にいた子どもたちに「隠れろ!」と言いました。すぐに武器を持った男たちがやって来て、父親とその兄を母親の目の前で殺害しました。
武装した男たちは他の子どもたちも探し始めますが、ユセフときょうだいは池の中に隠れました。武装集団はその池にも銃弾を浴びせましたが、子どもたちは無事に生き延び、次の日、母親とともにこの地を逃れます。母子が家を逃れて親類の家に着いた時、すでに3日間が過ぎていました。

ハディザ(45歳)― マリ難民

「すべてを置いて逃れました」と語るハディザ

マリの村で職人をしていたハディザは2012年、武装勢力がマリのほぼ全域を制圧した時にニジェールのマンゲゼ難民キャンプへ逃れました。「武装集団を見た時、一目散に逃れました。しかし、父親や兄弟、子どもたちとはぐれてしまいました。時々、噂を聞きますが、その噂が正しい保証はありません。そして、マンゲゼでも政情不安が続き、夜も眠れませんでした。」
ハディザは今、ニジェールのウアラム難民キャンプで避難生活を送っています。そしてUNHCRはニジェール政府と協力し、ハディザのような難民もニジェールで働き、生計を立てられるように働きかけています。

【動画】アフリカ サヘル緊急事態:
人道危機に苦しむブルキナファソの人々

UNHCRの援助活動

難民登録
証明書を得たマリ難民の母子。子どもたちを無国籍にせず、援助物資や医療サービスを受けるためには証明書が重要な意味を持ちます。

緊急援助物資の提供
ブルキナファソで援助物資を受け取った避難民の女性たち。食料や水も大切ですが、女性の尊厳を守るキットもUNHCRは提供しています。

シェルター支援
ニジェールにて、建設中のレンガの家を見学するマリ難民の母子。UNHCRはニジェール政府と協力し、難民の住む家や学校の建設も進めています。

難民支援に協力する

ブルキナファソで救援活動を行っているバジエUNHCR登録準担当官

現地スタッフの声 エリック・バジエUNHCR登録准担当官
たとえどんな暴力に襲われようとも、難民は強いです。
私たちは保護活動のためにサヘル地域に入りましたが、政情不安が高まるにつれ、難民を援助することがますます難しくなってきています。私は難民を守る任務を担っているのに、彼らに必要な保護を提供するのが困難になってきていて、心が痛みます。
私は自分自身が難民の兄弟と思っていますし、難民も私をそう思ってくれています。


サヘル地域では、最も貧しい国々が最も寛容な姿勢をとっています。多くの困難にも関わらず、このように寛容な国々は世界中はありません。この危機を根源から絶たなければなりません。もちろん、気候変動への対応も含まれます。
 
― フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官(2020年2月ブルキナファソにて)


UNHCRユーエヌエイチシーアール(国連難民高等弁務官事務所)とは?

国連UNHCR協会ロゴ

1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民・避難民を国際的に保護・支援し、水や食糧・毛布などの物資の配布や、難民キャンプなどの避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991~2000年の間、緒方貞子さんが第8代国連難民高等弁務官を務めました。この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本の公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。

難民とは?

難民とは、紛争や迫害、人道危機により生命の安全を脅かされ、他国に逃れなければならなかった人々です。また、85%(10人に8人)以上の難民は発展途上国に避難しています*。(* Global Trends 2019より)

世界で最も貧しい国々であるブルキナファソ、マリ、ニジェールの人々は、自らの国でも様々な困難、そして貧困にあえぎながらも、それでも隣人を守るために協力し合っています。しかし、急激に増え続ける避難民を保護するためには、皆様のお力が必要です。

ぜひ、UNHCRと共にサヘル危機に苦しむ人々をご支援ください。

今すぐ、支援する

皆様のご支援でできること

  • 毎月1,500円

    難民登録14人分

  • 毎月3,000円

    医療支援15人分

  • 毎月5,000円

    テント1張

※1ドル=108円換算

  • 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
  • Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。