最初の雨が降る前に…ロヒンギャ難民が避難するコックスバザール県に迫る自然災害の危機 国連UNHCR協会

モンスーンの季節が、刻一刻と迫っています
自然災害から難民を守るために、皆様のお力をお貸しください

豪雨で崖崩れが起きそうになっているロヒンギャ難民居住地

今、2017年のミャンマーにおける武力衝突によりバングラデシュに逃れてきたロヒンギャ難民に、再びモンスーンの危機が迫っています。豪雨による洪水や地滑りは、バングラデシュまでたどり着いた命と人々が支援を受けながら必死に建て直そうとしている生活を飲み込んでしまいかねません。
 
ロヒンギャ難民は、故郷であるミャンマーのラカイン州で日常的に暴力や脅しを受け、移動の自由がないために生活の糧を得ることもできず、食べるものにさえ事欠く日を強いられてきました。そして今、やっとたどり着いたバングラデシュにモンスーンが迫っています。ここまで逃れてきたロヒンギャ難民の命を、豪雨や洪水などの自然災害から守るために、皆様のご支援が緊急に必要です。

ロヒンギャ難民を今すぐ支援する

ロヒンギャ難民が避難するコックスバザール県
その気候と地形、モンスーンによる危機

難民キャンプの気候と地形
 
一年の約半分が雨季にあたるこの国で、ロヒンギャ難民が避難しているバングラデシュのコックスバザール県は、特に雨の多い地域です。モンスーンの時期は、日本の年間平均降水量の半分以上の量が1か月に降るともいわれ、豪雨による自然災害が頻発します。とりわけ、ロヒンギャ難民の多くが避難生活を送るクトゥパロン難民キャンプは、地盤が緩く起伏に富んだ土地なので、大雨によって大きな被害を引き起こしやすい場所です。事前に十分な対策をしなければ、鉄砲水や洪水、地滑りはいつ起きてもおかしくありません。

混雑した住環境により高まる危機
 
今年初め、難民キャンプで水ぼうそうが流行し、5000人の大人と子どもが感染。全身にわたる痛み、頭痛と高熱に苦しみました。母国で予防接種を受けていないことに加え、何千もの家族がひしめき合って暮らす住環境では、より深刻なケースにつながりかねません。モンスーンの時期に心配されるのは、洪水などで汚水がキャンプに広がりコレラなどの感染力の高い病気が一気に広がることです。命取りになりかねない病気の流行を防ぐために、汚染の原因となるトイレや汚水処理施設の閉鎖が急務です。

洪水や地滑りのリスクと中長期的対策
 
モンスーンの季節、難民キャンプでは洪水や地滑りが多発するリスクが高く、ロヒンギャの人々が暮らすシェルターを飲み込んでしまう可能性があります。現在UNHCRは、危険な場所に住むロヒンギャ難民の安全な土地への誘導を急ピッチで進めています。新たなシェルターや既存の住居の補強には、この地の気候に合わせて特別な加工を施し、10年ほどの耐久性を備えた竹が使われる予定です。ロヒンギャ難民の帰還が未だ現実味を帯びていない今、このように、緊急事態における対策においても中長期的な計画を考慮することが不可欠です 。

難民支援にご協力ください

モンスーンが迫る難民キャンプのある日

30分…引っ越しの荷物をまとめるのにかかった時間です「風で屋根が飛ばされるかもしれません」
「自分たちも、誰かの役に立ちたい」ずっと楽になった午後の水汲み

難民支援に協力する

「想像してみてください。家や畑、大切なものすべてを手放すということを。」

UNHCRバングラデシュ・ダッカ事務所 主席保護官 中柴春乃

難民キャンプの夕暮れ時、シェルターの前で

2004年、私がUNHCRに入って最初の赴任地がバングラデシュでした。当時、1992年からいるロヒンギャの人々から彼らの苦難と苦悩の歴史を聞いていました。あれから15年が経ち、私は再び、この国でロヒンギャ難民の援助活動にあたっています。
 
今も日々、ロヒンギャ難民がバングラデシュに逃れてきています。
ミャンマーのラカイン州では日常的に暴力や脅しを受け、移動の自由がないために生活の糧を得ることもできず、食べるものにさえ事欠く日々だったといいます。それではなぜ、人々はすぐに逃れてこなかったのでしょう。どうか、想像してみてください。数世代にわたり暮らしてきた家や、長い年月をかけて耕してきた畑など、大切なものすべてを手放すということを。必ず戻れるという保証もない中、隣国に逃れるべきか、留まるべきか逡巡する気持ちを。しかし、終わりのない暴力や迫害に、ついに耐えきれなくなり、飢え死にするよりかは、という気持ちで逃れてきたのです。
 
こうして逃れてきたばかりの人たちを含む約90万人のロヒンギャ難民が避難生活を送る難民キャンプに、今モンスーンが迫っています。
 
UNHCRは、これから頻発する可能性の高い自然災害からロヒンギャの人々を守るためにモンスーン対策を急ピッチで進めています。
しかし、2019年末までにロヒンギャ難民支援に必要な資金のうち18%* しか集まっておらず、UNHCRは予定している援助活動に支障をきたしかねない状況に直面しています。(* 2019年4月現在)
 
洪水や地滑りが頻発するこれからの季節、助けを必要とする人々は急増します。緊急事態に駆けつけ、弱い立場にある人たちのケースに迅速に対応することは、私たちの活動の根幹であり、UNHCRだけができることです。
 
モンスーンは、そこまで来ています。一日でも早いご寄付で、豪雨や洪水から人々を守ることができます。どうか温かいご支援をいただけますよう、心よりお願い申し上げます。

ロヒンギャ難民の命を脅かすリスク

UNHCRによるモンスーン対策はすでに始まっており、地滑りのリスクの高い場所に住む人々の安全な土地への誘導、支援が滞らないように道路や橋を補強するなど、インフラの整備を急ピッチで進めています。しかし、資金不足により十分な対策ができなければ、難民の命を脅かす下記のようなリスクが懸念されます。

汚染されやすい浅井戸を閉鎖してより安全な深井戸を作るなど、安全な水を供給するためにさまざまな対策がとられている

シェルターの補強、安全な避難場所の用意が急務
壊れたり古くなったままのシェルター(仮設住居)は、豪雨や洪水に見舞われれば、すぐに壊れたり流されたりしてしまいます。住まいの補強や、地滑り・洪水のリスクにさらされている人が安全な場所に移った際に暮らすシェルターが必要です。
 
水を媒介して感染する病気が蔓延し、免疫力の弱い子どもたちの命が危険にさらされる
水と衛生分野のUNHCRのスタッフが、今もっとも心配しているのが、コレラをはじめ、水を媒介してうつる感染力の高い病気の流行です。洪水が頻発し、混み合ったキャンプで病気が蔓延する最悪の事態を防ぐためには、被害を受けやすい地域のトイレや汚水処理施設の閉鎖が必要です。
 
人々が日々必要とする清潔な水が確保できなくなる
2018年を通して、UNHCRは水と公衆衛生分野における大規模な取り組みを実施。一人あたり一日20リットルの水の提供を目指し、地下水に恵まれない地域にはダムや貯水池を作りました。しかし、豪雨が続くと一部の貯水池が流される可能性があり、いまだ水不足の問題を抱える人々に大打撃を与えかねません。

UNHCRは世界中の難民の保護と支援を行なっています。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民・避難民を国際的に保護・支援し、水や食糧・毛布などの物資の配布や、難民キャンプなどの避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本の公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。

どうかロヒンギャ難民の命を守る力を貸してください

ロヒンギャ難民は、自国の庇護を頼るどころか、庇護を頼る国の国籍さえ持っていない人たちです。だからこそ、皆様のお力が必要です。モンスーンは、そこまで来ています。
たとえば、12,000円のご寄付で、豪雨と洪水から住まいを守るために住居を補強するモンスーン対策キットと緊急時に清潔な水を確保する給水容器を1家族に届けることができます。一日でも早いご寄付で、豪雨や洪水から人々を守ることができます。どうか温かいご支援をいただけますよう、心よりお願い申し上げます。

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モンスーンの季節は、そこまで来ています

ロヒンギャ難民の命を自然災害から守るために皆様のお力が必要です

  • 30,000円で
  • 12,000円で
  • 8,000円で

※1ドル=113円換算

  • 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
  • Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。