2020年11月、エチオピアのティグレ地域で衝突が続く中、脆弱なボートで国境を越え、隣国スーダンに逃れた難民の少女
UNHCRの難民支援にご協力ください
紛争、迫害、そして人道危機から逃れてきた難民、避難民など、UNHCRの支援対象者数は世界で約8,650万人に達し、第二次世界大戦後、過去最高を記録しました。また、避難民の約40%が18歳未満の子ども* です。(* Global Trends 2019より)
多くの人々が故郷を追われている中、今ほど人道的な支援が必要とされる時代はありません。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、この状況に対し、世界各地で救援活動を行っていますが、資金が圧倒的に足りない状況が続いています。
皆様からのご寄付によって多くの命が助かります。彼らを支えるため、ぜひ継続的なご支援をお願いいたします。
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)とは?

1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民・避難民を国際的に保護・支援し、水や食料・毛布などの物資の配布や、難民キャンプなどの避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991~2000年の間、緒方貞子さんが第8代国連難民高等弁務官を務めました。
この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本の公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。
UNHCRが支援する人々
* UNHCR Global Report 2019より
約 2,040万 人の 難民

避難先で食料と宿泊施設の提供を待つ南スーダン難民の母子
「難民(Refugees)」とは?
紛争に巻き込まれたり、宗教や人種、政治的意見といった様々な理由で迫害を受けるなど、生命の安全を脅かされ、他国に逃れなければならなかった人々のことを「難民」といいます。また、避難先から戻り、新しい生活を始めようとする人々もUNHCRの支援対象者です。
難民の約半数57%がシリア(660万人)、アフガニスタン(270万人)、南スーダン(220万人)の3か国で占められている他、政情不安から数百万人が故郷を追われている南米ベネズエラからの避難民も急増しています。
約 4,350万 人の 国内避難民

内戦と飢餓に苦しむイエメンにて、爆撃された建物の中で立ちすくむ少年
「国内避難民(Displaced)」とは?
国境を越えていないことから、国際条約で難民として保護されない人々のことです。しかし、難民と国内避難民の苦境は同質であることが多いので、共通の支援対策を執ることが最も現実的であることも多いのです。
1990年代、人命を守るため、国内避難民を保護し支援することを決断したのは、日本人で初めての国連難民高等弁務官である緒方貞子さんです。
しかし、2010年からの約10年で約7,900万人が新たに国内での避難を強いられており、その数の増加は大きな問題となっています。
約 420万 人の 無国籍者

ミャンマーでの暴力行為から逃れるロヒンギャの親子。ロヒンギャの多くは国籍がない
「無国籍者(Stateless)」とは?
無国籍であるということは、保健、教育、就職、移動の自由といった基本的な権利を奪うだけではなく、銀行口座を開設したり、携帯電話のSIMカードを購入したりすることすらできないことをを意味し、どの国によっても国民と認められない人々のことをいいます。
無国籍という状態が生じる原因には様々なものがあり、その中には少数派の人々に対する国籍法上の差別がある場合、国家が独立(国家承継)した際にそれまでの住民の一部が国民として受け入れられない場合、そして関係国の法(両親や出生国の国籍法等)が対立し相容れない場合等が含まれます。
約410万 人の 庇護申請者

政情不安と食料難から故郷を逃れ、庇護を求める南米ベネズエラの人々
「庇護申請者(Asylum seekers)」とは?
自身の故郷から逃れて、他の国の避難所にたどり着き、その国で庇護申請をおこなう人々のことをいいます。
UNHCRは、庇護申請者がよりよい支援と保護を確保できるように、各国に対して、その権利を守るための法律を整備する提言をします。庇護されると、難民認定や法的保護、援助物資を受けることにつながります。
UNHCRは、人道危機によって生活が脅かされた何百万もの人々を支援しています。
人々が紛争によって故郷を追われるかぎり、いつ、どこであっても、彼らの権利と安全、そして命を守り、援助を届けるため、彼らの尊厳と希望を取り戻すために、UNHCRは活動を続けます。
動画:難民とは?移民とは?
(動画の設定で字幕をオンにしていただければ、日本語字幕が表示されます)
UNHCRの支援活動

緊急支援
紛争や内戦などの緊急時において、UNHCRは、いかなるとき、いかなる場所でも、高度に訓練された緊急支援チームをいち早く現地に派遣。逃れてきた人々の命を守るための保護・援助活動を開始し、テント、毛布、水、食料、医療、生活用品などの援助物資を供給します。

自立支援
紛争や迫害で故郷を追われた難民、避難民の避難生活は十数年に及ぶこともあります。長い避難生活の間、学校に行けなくなってしまった子どもや、家族を失い社会的・経済的弱者となってしまった女性、故郷に戻れず生計を立てられなくなった人々のために教育支援・女性支援・自立支援を実施します。
難民を支えるため、ご支援ください

2019年10月、戦闘が激化したシリア北東部から逃れた生後わずか2日の難民の赤ちゃんを抱きかかえるUNHCR職員
皆様のご寄付は、難民・避難民を援助するUNHCRにとって、なくてはならないご支援です。継続的なご支援を続けていただくことにより、迅速な緊急援助、水・食料の安定した供給や、長期の資金計画が必要な学校教育や難民の自立支援などを進めることが可能となるのです。故郷を追われ難民となった人たちは、極限の状況下で皆様のご支援を待っています。
世界各地に平和が戻り、全ての難民・避難民の人々が「故郷」と呼べる場所で幸せに暮らせるようになるまで、これからも一人でも多くの方に難民支援の輪に加わっていただき、継続的に支えていただきますよう、お願い申し上げます。
故郷を追われた人々の命と希望を、私たちと一緒に支えてください
- 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
- ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
- Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております。
*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。
あなたのご支援でできること
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- 毎月3,000円を1年で
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清潔で安全な水を飲めるようになる
給水フィルター11家族分
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- 毎月4,500円を1年で
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子どもの下痢や肺炎の症状を緩和し治療する
医薬品50人分
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- 毎月5,000円を1年で
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暑さや寒さ、風雨から家族を守る
テント1張
※1ドル=108円換算