ナイジェリア難民危機 武装勢力ボコ・ハラムの暴動により、故郷を追われた人々 国連UNHCR協会

武力衝突により、240万人*がチャド湖流域で避難を強いられています

総勢276人の少女たちが誘拐されたナイジェリア女子生徒拉致事件が世界的に大きく報道された2014年。その後もボコ・ハラム等の武装勢力に襲われ、ナイジェリア難民危機は6年を迎えました。そして今現在も、この地は激化する暴力行為、広がる性的暴力、徴兵・自爆テロの脅威といった重大な人権危機に直面し、多くの民間人が家を追われています。

難民支援にご協力ください

ナイジェリア難民:24万人 国内避難民:200万人*

(*2019年10月31日現在)

2019年1月、チャドのダルエスサラーム難民キャンプには約6,000人の難民が逃れてきた

チャド、ニジェール、カメルーンにまたがるナイジェリア北東部のチャド湖周辺の状況は特に悪化しており、2018年12月、ナイジェリア政府軍と非政府武装グループとの衝突がぼっ発して以来、武力攻撃に続く報復と威嚇、略奪に脅かされ、さらに多くの人々が故郷を追われています。「私の友達は家で生きながら焼かれました。私の伯父は、私の目の前で喉を切られました」安全を求め、家族とともに徒歩で森や砂漠を越えた、とある父親は語ります。「あそこへは戻れないのです」と訴え、彼は涙を流しました。

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戦火を逃れ、故郷を追われる人々

武装勢力に目の前で息子を殺された母親・ハジヤ(38歳)

夫と12歳の息子を失ったハジヤ

ハジヤ(38歳)は、ナイジェリア北東部のバマという町で、子ども6人と共に暮らしていました。ボコ・ハラムに家を襲撃された時、12歳の息子を目の前で殺され、そして夫が誘拐されてしまいます。
夫はその後、殺害された上、手足を切断されました。ハジヤと残された子どもたちは、4日間、食べるものもなく不眠で歩き続け、マイドゥグリにある国内避難民のためのキャンプにたどり着きました。このキャンプには、ハジヤと同じように、不条理な暴力により家族を失った国内避難民が多くたどり着いています。

1年半、武装勢力に誘拐されていた少女・ペイシェンス(5歳)

難民キャンプで家の手伝いをするペイシェンス

ペイシェンス(5歳)は、救出されてカメルーンに逃れるまで、約1年半、ボコ・ハラムに誘拐されていました。その後、隣国カメルーンに逃れ、現在は難民キャンプで家族と暮らしていますが、ナイジェリアでの暴力行為の横行により、多くの子どもたちがペイシェンスと同じように親と引き離され、厳しい生活を強いられています。犠牲となった子どもたちは、学校に行けないまま教育機会を失うだけではなく、心に大きなトラウマを持つことが多く、医療支援や教育支援のみならず、メンタルケアも必要とされます。

社会経済の不安や、慢性的な貧困と伝染病、厳しい気候、インフラや生活サービスの不備により、避難民の保護は難航していますが、UNHCRはこのような難民・避難民を支援するため、現地での活動を続けています。

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UNHCRの支援活動

UNHCRは命の危機にさらされ、逃れてきた難民・避難民をいち早く保護し、テント、毛布、水、食糧、医療、生活用品の供給といった緊急支援を実施しています。また、紛争や迫害で全てを失い、時には何年にも及ぶ避難生活強いられる難民・避難民のために、難民の生活再建や教育支援、自立支援にも尽力しています。

女性支援プログラムによるリサイクル・アイテム

手作りのリサイクル・バッグ等を見せる3人のナイジェリア女性

ジュリアナ、カティナ、レイティの3人はナイジェリア東部にあるヨラという町で避難生活を送る国内避難民です。彼女たちはUNHCRとパートナー団体が提供する支援プログラムの一環により、廃棄物でさまざまなグッズを作り始めました。彼女たちが作ったバッグは、環境を守るリサイクル・アイテムとしても好評を博しています。UNHCRは、紛争や迫害の被害にあった女性に対して身体的・心理的ケアをするのみならず、教育や職業訓練を通じて、女性の経済的自立を促す活動も実施しています。

故郷の味を披露する難民料理フェスティバル

ナイジェリア料理ジョロフライスとプランテン揚げを紹介するティモシー(右)

ナイジェリアのホテルで3年間コックの修行をしたティモシーは、故郷を追われて難民となり、スウェーデンに逃れました。彼は母親から受け継いだナイジェリアの味を広めるため料理を続け、2017年、UNHCRとパートナー団体によってヨーロッパで開催された難民料理フェスティバルで、故郷の料理を披露しました。「皆さんに私の料理を披露する機会をいただき、とても嬉しいです。」と語ったティモシー。UNHCRは、難民の才能を伸ばし、社会統合を促進するための自立支援活動を実施しています。

寄付・募金する

増え続ける難民、支える資金が足りません

ナイジェリア難民が暮らすカメルーンの難民キャンプを訪問するフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官

避難した人々や帰還した難民が再び元の生活に戻れるよう、UNHCRはナイジェリア当局や国連のパートナー団体とともに支援を拡大していますが、急増している避難民と受入国を支援するための資金が不足しています。
UNHCRの支援プロジェクトには、人々の権利の尊重、性的暴行及び性に基づく暴力の犠牲者への法的・心理社会的サポート、シェルター・生活用具の供給といったサポートが含まれます。UNHCRは平和と安全の保障と基本的サービスへのアクセス、そして人々の安全な帰還を提唱します。
ナイジェリアの人々の安全を守るUNHCRの活動に、どうぞご協力ください。

私たちの活動に力をお貸しください

UNHCRユーエヌエイチシーアール(国連難民高等弁務官事務所)とは?

国連UNHCR協会ロゴ

1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民・避難民を国際的に保護・支援し、水や食糧・毛布などの物資の配布や、難民キャンプなどの避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。
この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本の公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。

暴力と貧困に苦しむこの国の人々は、生き延びるための必要最低限な物資も受けられず、こうしている今も、自爆テロや少年兵への徴兵、そして性的暴力に怯えながら、避難生活を送っています。どうぞ、彼らの命と希望を、私たちと一緒に支えてください。あなたの支援は、UNHCRが必ず届けます。

あなたのご支援でできること

  • 毎月3,000円を1年で

    調理器具セット18家族分

  • 毎月4,500円を1年で

    医薬品48人分

  • 毎月12,000円を1年で

    テント2張

※1ドル=113円換算

  • 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
  • Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。