緊急教育支援のお願い 国連UNHCR協会

難民の子どもの半数以上、370万人が学校に通っていません。

現在、学齢期の難民の子どもたちのうち、その半数以上にあたる約370万人が学校に通えていません。逃れてきた直後の混乱が収まり、健康状態が戻ってきたら、すぐに始めなければならないのが避難先での子どもたちの教育ですが、資金が大幅に不足し、教育のための支援が行きわたっていないのです。

学校や教師の数が圧倒的に足りない、教室が壊れたままで使えない、十分な学習用品がない、生きていくために働かなければならない……。難民の子どもたちは、さまざまな難しさに直面しています。

UNHCRの教育支援にご協力ください

63%→24%→3%
難民になることで、教育の機会を失う子どもたち

難民のこどもたちの就学率の表

毎年4月になると新しい学年を迎える日本とは異なり、難民の子どもたちにとって、新しい学年を迎えることは当たり前ではありません。避難生活の中で学校に通うことができなくなる主な原因のひとつは、貧困です。たとえば、中学校の数は小学校に比べるとずっと少ないため、遠くの中学校に行かなければならない場合、その交通費を賄えないために学ぶことをあきらめるというケースも少なくありません。

難民の子どもたちはどこに?
難民の子どもの40%以上を、たった5か国で受け入れています

紛争や迫害で避難している子どもの難民のうち、学校に通う年齢に到達している子どもの数は710万人。そのうち40%以上を、実はたった5か国、トルコ、レバノン、パキスタン、スーダン、ウガンダが受け入れています。これらの国々では、多くの難民を受け入れているため、学校が不足して教室が混み合い、教師の数が足りないだけでなく、机や椅子、学習用品も十分に行きわたっていません。すべての難民の子どもが、避難先で教育を受けられるようになるためには、受け入れ国の協力だけでなく、世界からの支援が必要なのです。

難民の子どもたちのいるところ

なぜ、避難先で学ぶことが一刻を争うことなのでしょう。
それは、学校に通うことで、子どもたちを守ることができるからです。日本の子どもたちのおかれている環境とはあまりにもかけ離れていて想像しがたいことかもしれませんが、難民の子どもたちは貧困の中で、あらゆる搾取や危険と隣り合わせにあります。

朝7:15 教科書や筆記用具の入ったカバンの代わりに、砂の入った重たい麻袋を運ぶ子どもたち。
「前はみんな、学校に通っていました」

その日の食べ物を手に入れるために、子どもたちは朝早くから安価な建築素材となる砂を運んで、わずかな収入を得ています。「前はみんな、学校に通っていました」と、フランソワーズは語ります(コンゴ民主共和国で避難生活を送る14歳の少女)

「何ひとつ、恋しくありません」と、ロヒンギャ難民のブシャラ(11歳)。故郷の村について語る短い言葉が、その身に起きたことを十分すぎるほど物語っています。彼女は目の前で家を焼かれ、幼い兄弟を連れて逃げてきました。学校は、ブシャラのように傷ついた子どもが人と交わり、子どもとしての時間を取り戻していくためにも必要な空間。ギリシャのレスボス島の受け入れ施設にひしめくテントの一つに暮らす少女。定員をはるかに超えた人たちが生活するギリシャの島々には、清潔な水さえ行きわたっていない所もあります。ギリシャ人と同じ教育の機会を提供されているにもかかわらず、生活環境が整わないために学校に通うことができないのです。
教室の机は、眠りにつくベッド。コンゴ民主共和国で避難生活を送る少女レベッカは、誰もいなくなった教室で眠り、朝になるとどこかへ。子どもたちが登校してくるまでの、つかの間の休息。紛争で避難することがなければ、きっとレベッカだって、今ごろ友だちと通学路を歩いていたはず。避難先から、自分の家の様子を見るためにシリアのアレッポに戻ってきたアヤ。ここは、彼女の部屋があった場所です。逃げ遅れて、激しい戦闘の最中にここにいたら、どうなっていたことでしょう。何もかもが破壊された町でも、子どもたちが一日も早く学校に通い日常を取り戻せるよう、校舎の復旧が進んでいます。

難民支援にご協力ください

UNHCRの教育支援の例

シリア・アレッポの修復の済んだ校舎の前で通学再開一日目の記念撮影

  • 学校の建設、壊れた校舎や教室の補修
  • 学費や必要な学用品、交通費などを支給
  • 教師の育成や人材の提供、給食支援など、教育の質と教育環境の改善
  • 学習の遅れを取り戻す速習教育や障がいを持つ子どもの通学支援などニーズに合ったプログラムの提供
  • 難民の子どもへの教育の必要性を訴える活動や女子教育への意識向上キャンペーンを展開

「女子教育の重要性は軽んじられてきましたが、私はこの常識に挑もうと思うのです」
 ロヒンギャ難民の通う小学校で教えるジュビリー

一部の文化圏では、男性の教師のもとで自分の娘が学習することを好ましく思わない親もいるため、女性教師の育成は、女子教育の機会を広げるためにも重要な課題です。たとえばチャドの中学校では、女性の教師の割合は全体のたった7%にすぎません。もっと女性の教師が増えれば、学校に通えるようになる女子が増えるだけでなく、その活躍する姿を見て、生徒たちのモチベーションの向上にもつながるはずです。

動画:ムルサル(12歳・アフガニスタン)
ここが、わたしの学校。教室は桑の木の下です。

「今学ぶことができなければ、ぼくたちの将来はどうなってしまうのだろう」
ひりひりするほどの学ぶことへの飢えと焦りを、難民の子どもたちは抱えています。

難民の子どもたちの教育支援の現場で、解決しなければならない問題は、少なくありません。それでも、難民の子どもたちが目を輝かせて夢を語る様子を見るときは、いつも、希望を感じます。医者や教師など、子どもたちが口にする将来の夢は、誰かを助けたり支えたりする仕事ばかりです。その小さな背中が、とても頼もしく見える瞬間です。この子どもたちが教育を受けることができれば、どんな困難が待ち受けていても、きっとそれを乗り越える助けになるはずです。どうか、UNHCRとともに難民の子どもたちの未来を支えていただけますよう、心よりお願い申し上げます。

厳しい避難先での日々を乗り越え、未来を切り開くチャンスを、難民の子どもたちがみずから手に入れることができるように、応援をよろしくお願いします

UNHCRとともに、子どもたちを支援する

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、難民を守り、保護する国連の機関です。UNHCRはシリア・イラク・南スーダンなど世界中で家を追われた難民・国内避難民を支援・保護し、水や食糧・毛布などの物資の配布や、難民キャンプ等避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991年から10年間、緒方貞子さんが日本人として初めてUNHCRのトップである国連難民高等弁務官を務めました。

皆様のご寄付できること

  • 10,000円で

    現金の給付支援と教科書1人分

  • 25,000円で

    速習教育と通学セット1人分

  • 68,000円で

    速習教育3人分

※1ドル=108円換算

  • 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
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*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。