難民の子どもの半数、370万人が学校に通っていません 未来を奪われる子どもたち 国連UNHCR協会

タンザニアのニャルグス難民キャンプで実施されている青空教室で学ぼうとするブルンジ難民の少年

緊急レポート:難民の教育の機会が失われています

「学校に行くなんて危険すぎる。通学途中や授業中にいつ爆撃されるか分らない」「制服も靴もノートもないの」「きょうだいの面倒をみたり、働かなければいけないんだ」
紛争や迫害、児童労働や早婚など、今、様々な理由で多くの難民の子どもたちが教育をあきらめています。UNHCRは、報告書「Stepping Up: 危機にある難民への教育」で、世界の難民の学齢期(5歳-17歳)の子ども約710万人のうち、半分以上の約370万人が学校に通っていないことを発表しました。初等教育を受けている子どもは約63%ですが、年齢が上になるにつれ高い壁が立ちはだかります。中等教育の就学率になると24%、高等教育では3%になり、ほとんどの難民が、いつかは教育をあきらめざるを得ないという深刻な事態になっているのです。

難民支援にご協力ください

数値で見る難民の子どもたちの「教育危機」

初等教育就学率 世界の子どもたち91% 63%難民の子どもたち中等教育就学率 世界の少年少女84% 難民の少年少女24%高等教育就学率 世界の青年37% 難民の青年3%

出典:UNESCO(2017)、UNHCR(2018)

動画:児童労働から抜け出し、学ぼうとするシリア難民のストリートチルドレン

(動画右下の設定で字幕をオンにしていただければ、日本語字幕が表示されます)

「勉強したい!」学ぼうとする子どもたちの声

「クラスで女子は私ひとりだけです」モーサル(アフガニスタン帰還民/12歳)

モーサルは避難先のパキスタンからアフガニスタンに帰還し、仮設の学校で勉学を続けていますが、未だにテロや暴力行為が絶えない国内では子どもたちの教育機会は限られています。「私は科学と英語が好きです」と語るモーサルは、多くの同級生が学校へ行く機会を失うのを目の当たりにしてきました。「他の女子、そして男子も、仕事や家事、そして結婚のために学校を退学してしまったのです。」
(アフガニスタン・カブール)

「諦めるもんか、と自分自身に語りかけます」ギフト(南スーダン難民/14歳)

紛争で父親を失い避難する前、彼は3年間クラスでトップでした。「退学し、ここで僕たちは難民と呼ばれています」ギフトは避難先で朝7時から12時50分まで学校で勉強することができますが、勉強を愛する彼にとって、それは十分ではありません。「ソーラーランタンは自分で組み立てました。これがないと夜は勉強できません。将来は先生になり、知識を持つことができない人々を助けたいです。」
(コンゴ民主共和国・ビリンジ難民居住地)

「他の人々にも、女子教育の大切さを訴えます」シェハナ(ロヒンギャ難民/16歳)

2017年、ミャンマーでの暴力行為から逃れたシェハナは、UNHCRのパートナー団体が設立した学習センターで勉強を続けています。「毎日のように新しいことを習い、私は幸せです。他の人々には、娘たちに教育を受けさせることがどれだけ大切か、彼女たちの未来により良い機会を与えるかを訴えています。そして、私は将来、公式な教育を受けて大学に通いたいです。」
(バングラデシュ・クトゥパロン難民キャンプ)

寄付・募金する

マララ・ユスフザイからのメッセージ

写真:掃討作戦等のイラク・モスルを訪れたマララ「家を追われた子どもたちに、教育と将来の夢まであきらめさせるべきではありません。難民の子どもたちは未来のリーダーとなる存在であり、平和を築けるかどうかは彼らにかかっています。教育は、難民の子どもたちの将来への大切な鍵であり、母国を立て直し、世界中をより安定させるものなのです。」
- マララ・ユスフザイ
(平和活動家、2014年ノーベル平和賞受賞)

「すべての難民の子どもに教育を!」UNHCRの教育支援

UNHCRは、一人でも多くの難民・国内避難民の子どもに教育を提供するために、多角的なアプローチで教育支援に取り組んでいます。

一人でも多くの難民・国内避難民の子どもに教育を提供するために、多角的なアプローチで教育支援に取り組んでいます 教科書や学用品、制服、靴など通学に必要な物の支給 子どもの学習の遅れを取り戻すための支援 家庭への経済的支援、啓発 学習環境の整備 特別なニーズのある子どもへの支援

全ての難民の子どもたちが学校へ行けるよう、ご支援ください

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、難民の命を守り、保護する国連の機関です

ルワンダ難民を訪問する緒方元高等弁務官

紛争や迫害等のため命の危険があり、国外へ逃れた人を「難民」、国内で避難している人を「国内避難民」と呼びます。UNHCRは、シリアやイラク、南スーダンなど、世界中で家を追われた難民・国内避難民への水や食糧・毛布などの物資の配布や、難民キャンプなど避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で難民支援に尽力しています。1991年から10年間、緒方貞子さんが国連難民高等弁務官を務めました。

難民を守り、難民を支えるため、毎月のご寄付をお願いいたします

アフガン難民のシャナーズ(8歳)は、UNHCRが支援している小学校に通っています

毎月のご寄付は、難民・避難民を援助するUNHCRにとって、なくてはならないご支援です。月々一定額のご寄付を続けていただくことにより、迅速な緊急援助、水・食糧の安定した供給や、長期の資金計画が必要な学校教育、自立支援などを進めることが可能となります。
現代社会において、教育を受ける権利は誰もが有しています。難民の子どもたちの将来のために、教育を受けることはとても重要です。UNHCRは、難民キャンプに学校を設立し、子どもたちが教育を受けられるよう活動を行っています。学校は教育のほかに、コミュニティ活動やレクリエーション、スポーツなど、子どもたちが少しでも明るく、希望をもって生きていくための力を備える場を提供します。どうぞ今すぐ、支援の手を差し伸べてください。

毎月のご支援「国連難民サポーター」とは

毎月のご支援していただき、UNHCRとともに故郷を追われた人々を守る「国連難民サポーター」になっていただけませんか。「毎月のご支援」とは、月々一定額のご寄付を続けていただく募金方法です。ご指定のクレジットカード、銀行・郵便局(ゆうちょ銀行)の口座からの自動引落しができます。

紛争・迫害の一番の犠牲となっているのは子どもたちです
子どもたちに寄り添い支援する毎月のご寄付をどうぞお願いいたします

  • 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
  • Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。