2023年3月5日現地時間の午後、コックスバザールにあるクトゥパロン バルハリ難民キャンプで大規模な火災が発生。ここキャンプ11で避難生活を送る3万2000人のうち、3000件以上のシェルターが損傷し、ここで避難生活を送る1万6000人以上の難民が避難を強いられています。また、約200人が負傷し、155箇所の医療・教育施設、980箇所の衛生施設も被害に遭っていることも確認されています*。(*2023年3月7日現在)

UNHCRは、バングラデシュ当局が主導する継続的な対応を支援し、パートナー団体やUNHCRが訓練した難民ボランティアの方々と連携して、被災者を保護し、緊急援助を実施しています。また、すべての難民の居場所を確認し、火災で離れ離れになった家族を再会させるために、身元確認のための緊急対応も開始しています。
【動画】ロヒンギャ難民キャンプ火災:現地の様子
2017年8月のミャンマーでの暴力行為から着の身着のままで逃れ、バングラデシュのコックスバザールで避難生活を送るロヒンギャ難民は、モンスーンの豪雨や強風といった異常気象によりシェルターやコミュニティの建物が倒壊するなど、毎年多くの困難に直面しています。
今回被災したロヒンギャ難民の家族は2017年8月の避難した後に築いた家を失っただけではなく、避難後にUNHCRやパートナー団体と一緒に培ってきたヘルスケアセンターや学習センターなどのコミュニティ施設も破壊されました。

加えて、ロヒンギャ難民危機に対する世界からの注目は沈着化しており、3月現在、2023年のロヒンギャ難民支援に必要とされる2億7500万ドル(約396億円)のうち21%しか充足されていません。致命的な資金不足により、多くの援助活動を停止または縮小せざるを得ない事態に陥っています。
UNHCRは難民の緊急対応ボランティアと共に、現場にいち早く駆けつけていますが、救援物資、避難所、心理的なサポートが急務です。また、UNHCRは持続可能なシェルター、災害リスクの軽減、環境緩和といった対策もさらに強化していきます。どうぞ今すぐ、ご支援ください。

1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民・国内避難民を国際的に保護・支援し、水や食料・毛布などの物資の配布や、難民キャンプなどの避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991~2000年の間、緒方貞子さんが第8代国連難民高等弁務官を務めました。
この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本の公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。
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