2017年8月に発生したロヒンギャ危機から5年目を迎え、バングラデシュで暮らす92万人のロヒンギャ難民に、モンスーンにより危機が迫っています。
毎年雨季に訪れるモンスーンは大雨による洪水や地滑りなどを引き起こし、ロヒンギャ難民を命の危機にさらします。
UNHCRは、危機に直面したロヒンギャ難民への緊急支援として、大雨が発生した際に浸水の被害にあった難民を安全な場所に避難させたり、一時的に雨漏りなどの修繕する防水シートを配布しています。
モンスーン危機に直面するバングラデシュのロヒンギャ難民
毎年雨季(5月から10月)に訪れるモンスーンは、ロヒンギャ難民が暮らす竹作りの仮設住居や診療所を含む施設や橋などのインフラを破壊し、キャンプ全体に壊滅的な被害をもたらします。竹で簡易的につくられた仮設住居が、洪水や地滑りで倒壊し流されてしまうなど、人々は命の危機にさらされています。
UNHCRはモンスーンの危機にさらされているロヒンギャ難民のための、対策プログラムを実施。
難民のボランティアグループに災害訓練を実施するほか、橋や道路などのインフラの補修・整備など、地滑りのリスクの高い地域に住む人々の事前避難など、危機が発生した場合に命を守るための取り組みを行っています。
インタビュー:難民ボランティアのアラファさん
2019年5月から、ボランティアで救急救命士をしています。
私は ロヒンギャですが、バングラデシュで難民として生まれ、今は夫と2人の子どもと共にキャンプ内で生活をしています。
モンスーンの時期になると、キャンプ郊外の丘陵地に住む人たちは、自分たちの身の危険を感じ 、またキャンプ内の安全な場所に住む人々も、モンスーン時には身の危険を感じています。私はそのような人々を助けたいと思い、ボランティアチームに参加しました。
サイクロン対策訓練では、さまざまなことを学びました。
あるセッションでは、洪水で溺れた子どもたちを救うために、流れに引きずられそうになったな子どもたちをボランティアが直接救助したこともあります。
私はボランティアとして働くのが好きですが、難民の女性たちも女性のボランティアがいることを喜んでいます。私たちロヒンギャの女性は、女性同士だと一番居心地がいいのです。災害時に避難所に行けない高齢の女性や、保健所に行くのを手伝ってほしい妊婦さんや幼い子どもたちの世話など、女性が働くことは重要なのです。
家族を養い、人を助けることに誇りを感じています。夫も私の仕事を気に入ってくれています。
好きだからこそ、忍耐と情熱をもって仕事を覚えようとします。

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