パキスタンにてモンスーン豪雨の影響で大規模な洪水被害が発生。パキスタン当局によると、10月現在、1700人以上の命が奪われ、1万2800人が負傷、アフガニスタン等から逃れた難民を含む数千万人が今回の豪雨と洪水により被災していることが発表されています。この中には少なくとも4000人の子どもが含まれている、とのことです。
UNHCRはこの記録的な水害を受け、バロチスタン、カイバル・パクトゥンクワ州といった、最も甚大な被害を受けた地域等で、難民と受け入れコミュニティの人々の命と生活を守るための緊急支援を開始しています。

最も被害が激しい地域の1つ、パキスタン西部カイバル・パクトゥンクワ州の様子

6月から続くモンスーンの影響でパキスタンでは記録的な激しい雨と鉄砲水により、200万棟以上の家屋が全壊または被害を受けました。110万頭以上の家畜が死亡し、350万エーカー(約1万4000平方キロメートル)の農作物が被害を受け、人々は作物や生計の源を失い、約790万人が避難を強いられています

現地パキスタンにおける緊急支援

UNHCRは、第一段階として難民が暮らす村々や彼らを受け入れるコミュニティに、テント、ビニールシート、衛生用品、調理用コンロ、毛布、ソーラーランプ、寝袋等、7万1000点以上の救援物資を提供。また、各家庭が家の周りに防御を築くための砂袋1万個を届けています。

加えて、大規模な空輸便によって、テント、バケツ、毛布、防水シート、寝袋、蚊帳等といった120万点の救援物資を輸送。また、疫病の発生を防ぐため、パートナー団体と協力して浸水した道路の除水を開始しています。

UNHCRの救援物資を受け取った被災者

吉田典古よしだのりこUNHCRパキスタン代表からのレポート

今も窮地に陥る被災地の人々に、さらなる支援が急務です。被災した人々に、食料、シェルター、保護が必要です。そして子どもたちには、教育も必要です。

パキスタンは隣国アフガニスタンから避難した人々を寛容に受け入れ、約130万人のアフガン難民の保護、保健/教育サービス等を提供し、40年以上、数世代にわたって包括的な政策を実施してきました。

UNHCRは2005年のパキスタン地震、2010年の洪水でも地元コミュニティを支援し、緊急援助を実施してきました。今回も、一人でも多くの被災者の方々に早急に支援を届けるため、緊急の援助活動を実施しています。

雨と洪水によって、何百万人もの人々が壊滅的な打撃を受けています。このような悲惨な状況にあるパキスタンに、国際的な支援と連帯が緊急に必要です。

フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官

皆様一人ひとりのご支援が、洪水で家を失った人々、緊急の保護が必要な被災者の大きな力となります。現地での救援活動をさらに拡大させていくため、どうぞ今すぐ、UNHCRの緊急支援にご協力ください。

UNHCRユーエヌエイチシーアール(国連難民高等弁務官事務所)とは?

1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民・国内避難民を国際的に保護・支援し、水や食料・毛布などの物資の配布や、難民キャンプなどの避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991~2000年の間、緒方貞子さんが第8代国連難民高等弁務官を務めました。
この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本の公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。

通常、自然災害への対応は行っておりませんが、被害の規模が甚大かつ被災国より要請を受けた場合に、緊急支援を行います。

  • 皆様のご支援は、この度のパキスタンの洪水、そしてアジア・太平洋地域での支援活動に充当させていただきます。
  • 当協会へのご寄付は、寄付金控除(税制上の優遇措置)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
  • 当協会ウェブサイトからご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております。
皆様からのご寄付によって 多くの命が助かります。
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