北アフリカのリビア北東部で、強力な暴風雨「ダニエル」によって大規模な洪水が発生。記録的な大雨、そして毎時70~80キロメートルの強風に襲われ、近隣地域は壊滅的な被害に遭っています。
他国連機関によると死者は4000人以上、今も8500人以上が行方不明となっており、推定4万人以上が避難を強いられています*。2つのダムが決壊した北部のデルナでは、地区全体に被害が及び、街の約4分の1が水没。加えて、被災地域では木々や電柱等の転倒により通信が閉ざされ、高潮のために家屋と生計のすべを失った家族も多くいます。(*2023年9月現在)
現地からの緊急レポート
他国連機関によると被災地では88万4000人が人道支援を必要としており、洪水による水資源の汚染も人々の飲料水、保健衛生環境に多大なリスクをもたらす恐れがあります。
また、この自然災害より、現地の人々のみならず、リビアに避難する何万人もの難民、国内避難民が危機にさらされています。紛争や暴力によって故郷を追われた彼らは、再び避難を余儀なくされています。

UNHCRの救援活動
UNHCRは、壊滅的な被害を受けた人々に、国内外のパートナー団体と協力して以下のような緊急支援を実施しています。
- 緊急支援チームの派遣
- 防水シート、毛布、ソーラーランプ、石けんといった救援物資の手配
- 緊急ホットラインの開設
UNHCRはパートナー団体を通じて、衛生キット、ソーラーランプ、調理器具セット、防水シート、給水容器、毛布といった救援物資5万3000キログラム分をすでに被災地に送っています。また、特に被害の大きいデルナでは1万人に向けた医薬品の配布も始まります。

しかし、被災地のニーズは山積しており、UNHCRは救援活動をさらに拡大するために皆様のご支援を必要としています。
リビアは常に情勢不安にさらされ、暴力行為や衝突が絶えず、多くの人々が国内外で避難を強いられています。今回の洪水で埋められていた地雷が移動し、被災地の人々の新たな脅威となっています。にも関わらず、その危機は世界から注目が集まらず、その援助資金は常に不足しています。
そして今、リビアの人々は記録的な自然災害ですべて失い、緊急援助を必要としています。どうぞ、今すぐ、UNHCRの援助活動にご協力ください。

1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民・国内避難民を国際的に保護・支援し、水や食料・毛布などの物資の配布や、難民キャンプなどの避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991~2000年の間、緒方貞子さんが第8代国連難民高等弁務官を務めました。
この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本の公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。
通常、自然災害への対応は行っておりませんが、被害の規模が甚大かつ被災国より要請を受けた場合に、緊急支援を行います。
- 皆様のご支援は、この度のリビア洪水、そしてリビア国内での支援活動に充当させていただきます。リビア洪水への緊急対応資金が全額調達された場合、皆様からのご寄付は、世界の緊急事態により避難を余儀なくされている人々の命を守る援助に充足させていただきます。
- 当協会へのご寄付は、寄付金控除(税制上の優遇措置)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
- 当協会ウェブサイトからご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております。