新型コロナウイルス感染症と世界が闘う日々。日本では80%以上の方が、1回目のワクチン接種を完了しました。しかし、難民はいまだ感染症の危機の中にあります。
ワクチンが行き届かないのです。
紛争や迫害から自分や家族の命を守るため避難を強いられた難民。近年、自然災害の影響を受ける人々も増えています。その避難生活は厳しく、感染症を防ぐために不可欠な手洗い場がないなど、基本的な衛生設備すら整っていない環境で生活をしています。
実際に、生活するのに必要な最低限の衛生環境下で生きる難民は、わずか約32%しかいません。
衛生環境が十分に整っていない中、どうやって感染症を予防できるというのでしょうか。しかも、難民にとって問題なのは衛生環境だけではありませんでした。
多くの難民は、まだ最初のワクチン投与を受けていません。
世界の新型コロナワクチンの80%が高中所得国に提供されています。難民を多く受け入れている低所得国では、一般市民のワクチン接種率はわずか0.05%程度という状況です。また、UNHCRの統計では、難民のワクチン接種率は難民受け入れ国の一般市民よりさらに下回っています。数に限りのあるワクチンだからこそ、貧困に苦しむ人も多い低所得国では難民への接種を優先する余裕がありません。さらに、難民の多くは正規の身分証を持っていません。身分証がないということは、医療はもちろんワクチン接種など感染症対策からも取り残されてしまうことになるのです。
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今、私たちにできることは何でしょうか
UNHCRは、ワクチン接種を進めるため、難民の身元登録や受入政府当局、パートナー団体との連携を強化。感染症にかかった難民が、医療機関へとアクセスできるよう取り組んでいます。さらに、難民の命を感染症から守るため、手洗い場の設置を促す他、新型コロナウイルス対策セットを用意。マスク、消毒液などを配布しています。
ワクチンを最も必要とする人々の手に、ワクチンが渡るように。命を守れる環境づくり、感染症から身を守る一歩が踏み出せるように。今、あなたにできることを、想像してください。
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あなたの温かい想いとご支援が、
多くの難民に生きる力を与えます。
* https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html
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