数十年にわたる危機が再燃し、何万人もの人々がアルメニアに避難を強いられています。

9月末の敵対行為の激化以降、わずか1週間足らずで10万人以上の難民がアルメニアに避難を強いられています。難民の半数以上は高齢者と子どもで、新たに到着した難民の中には、約3万人の子どもたちや、妊婦、障がい者といった弱い立場に置かれた人々も多く含まれています。

上記写真:4日間かけて国境へたどり着いた一家。父親のセルゲイさんは「この後、何が待ち受けているのか見当もつきません」と語る

緊迫するアルメニア情勢

アルメニアに逃れようとする人々が車に給油するために並んでいた際に発生した燃料基地での爆発事故では多くの死者が出ており、逃れて来る人々の安全の確保と迅速な保護が急務です。

アルメニア国境の様子
カラバフから逃れて来た人々であふれかえるアルメニアの国境の町ゴリス

10万人以上の難民を受け入れなければならないアルメニアの受け入れコミュニティは莫大な負担を強いられています。今回の危機で、アルメニアの人口の3.4%に相当する人々が新たに流入したのです。

動画:現地からのレポート

UNHCRの救援活動

UNHCRは新たに到着する人々を登録するためのノートパソコンやタブレット端末等の設備の提供といった技術的なサポートを実施している他、国境の町ゴリスにテントを設置、新規到着者の住まいや利用可能なサービスに関する情報を提供してアルメニア政府をサポート。また、UNHCRのホットラインでは、シェルター、食料、援助物資、経済的支援、実用的な情報等を求める難民からの問い合わせに対応しています。10月だけで3万人以上に救援物資を提供した他、1万5000人へ移住・市民権を得るための援助を実施しています。

UNHCR職員と子どもたち
到着した子どもたちを迎えるUNHCR職員

UNHCRの救援活動にご協力ください

「この数十年にわたる紛争が再燃し、何千人もの人々が避難を強いられています。
民間人は保護され、人道支援を必要する人々に届くようにする必要があります。」

フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官
2023年9月26日プレスリリースより

UNHCRはアルメニアにて、約30年間、避難を強いられた人々の人道的対応と統合を促進し、庇護手続きの確立等、援助活動を継続してきました。今回も、地元当局やパートナー団体と協力して新たに到着した人々に緊急支援を提供。政府主導の対応の一環として、寝具やマット等の物資も届けています。こうしている今も増え続ける難民、そして迫りくる現地の厳しい冬を前にして、逃れて来る人々と彼らを受け入れるコミュニティを支えるため、さらに救援活動を拡大していく予定です。
しかし、そのためには皆様のご支援が必要です。どうぞ、UNHCRのアルメニア救援活動にご協力ください。

UNHCRユーエヌエイチシーアール(国連難民高等弁務官事務所)とは?

緒方貞子さん
ルワンダ難民を訪問する緒方元高等弁務官

1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民・国内避難民を国際的に保護・支援し、水や食料・毛布などの物資の配布や、難民キャンプなどの避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991~2000年の間、緒方貞子さんが第8代国連難民高等弁務官を務めました。
この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本の公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。

  • 皆様のご支援は、アルメニア及び周辺国での援助活動に充当させていただきます。アルメニアへの緊急対応資金が全額調達された場合、皆様からのご寄付は、世界の緊急事態により避難を余儀なくされている人々の命を守る援助に充足させていただきます。
  • 当協会へのご寄付は、寄付金控除(税制上の優遇措置)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • 当協会ウェブサイトからご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております。
皆様からのご寄付によって 多くの命が助かります。
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