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“寅さん” 新作にイズミ・ブルーナUNHCR職員が登場します

イズミ・ブルーナ役の後藤 久美子さん(中央)と山田 洋次監督(右)

映画『男はつらいよ』(通称“寅さん”)シリーズの見どころのひとつは、作品ごとに登場する魅力的な“マドンナ”です。

シリーズ第42作『男はつらいよ ぼくの伯父さん』(1989)からは、寅さんの甥、満男(吉岡 秀隆)の恋も始まります。その満男のマドンナとして登場したのが、満男の高校時代の吹奏楽部の後輩、及川 泉(後藤 久美子)でした。影のあるとびきりの美少女“泉ちゃん”は寅さんの相手役ではないものの、『男はつらいよ 寅次郎くれないの花』(1995)まで計5作品に登場するシリーズ屈指の人気マドンナとなりました。

いずれの作品でも、満男はおじさんゆずりのシャイで奥手な“恋愛下手”をいかんなく発揮。満男と泉はなかなかうまくいきません。

『寅次郎紅の花』で満男は泉とお見合い相手の結婚式を台無しにしました。その後、逃避先の奄美大島の海辺で、満男が泉についに愛の告白をして、どうやら遠距離交際し始めたらしいところで、2人の話は止まっていました。

あれから20余年。あの“寅さん”の新作が公開されるという驚きのニュースが飛び込んできました。新作の主人公は満男。小説家になった満男の前に、ある日突然、泉ちゃんが現れます。泉ちゃんはなんと国連職員、それも難民支援に携わるUNHCR職員になったというのです。

再び動き出す満男と泉ちゃんの恋はどうなるのか? 泉ちゃんは一体どんな女性になったのか。
イズミ・ブルーナという現代の国際的マドンナの魅力にもぜひご注目ください。

新作映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』

2019年12月27日 全国ロードショー

― 今ぼくたちは幸せだろうか。君たちはどう生きるか ―

車 寅次郎の甥・満男と、満男がかつて思いを寄せた泉のその後の物語。別々の人生を生きてきた二人を軸に、さくらや博、そしてくるまやを囲む人たちを描く。

窮屈で生きづらい時代。困難にぶつかった時、「あゝ寅さんだったらどんな言葉をかけてくれるだろうか」と思いかえす…。
― やってくる新時代。そんな不透明な時代を生きていく私たちのために、昭和から現代に虹をかけるように、今、寅さんがスクリーンに蘇ります。

『男はつらいよ』シリーズ開始から50年目の50作目、山田 洋次監督88本目の新作が登場します!

イズミ・ブルーナ(旧作では 及川 泉)

後藤 久美子

満男の初恋相手。一度は結婚の約束までしたこともあったが、両親の離婚後オランダへ。

難民問題に興味を持ち、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)職員に。既婚で二人の子どももいる。仕事で来日し、思いがけず満男との再会を果たす。

★今までの 及川 泉 登場作品
第42作『男はつらいよ ぼくの伯父さん』(1989)
第43作『男はつらいよ 寅次郎の休日』 (1990)
第44作『男はつらいよ 寅次郎の告白』(1991)
第45作『男はつらいよ 寅次郎の青春』(1992)
第48作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』(1995)

今回また山田組に呼んでいただき、とても光栄に思うのと嬉しい気持ちで一杯です。

『男はつらいよ 寅次郎紅の花』を撮り終えてから子育てに入っておりました。ある日ジュネーブの自宅に山田監督からお手紙が届きました。それは、こういう作品を作りたい、それにはどうしても君が必要だ、どうにか考えてもらえないだろうかという、長いお手紙だったんです。そのお手紙を読んでる時、山田監督が今まで撮ってきた、全ての『男はつらいよ』という作品に対する大きな愛情と、今回撮りたい作品に対する情熱がひしひしと感じられました。お手紙を読み終わる頃には、『はい』とひとつ返事で行こう。そう思いました。

寅さんは大きな背中、大きな心で全てを包み込んでくれる、大好きなおじちゃま。泉は、外国に住んでる叔母さんのところに行って勉強して結婚して。楽しいことも、大変なこともあったと思います。きっとそれを全ておじちゃまに聞いてもらいたいなと思っているでしょう。

―― 後藤 久美子 (談)

UNHCR広報官が語る「新作撮影秘話」

UNHCR 駐日事務所・広報官 守屋 由紀

昨夏、松竹のご担当者から、寅さんの新作のマドンナがUNHCR職員だと知らされたときは、本当に驚きました。

その後はじめて寅さんの撮影現場に立ち会わせていただいたのですが、プロフェッショナルなスタッフが集まって、ひとつのものを全力で作る現場の緊張感に圧倒されました。

ちょうどその頃、中南米から北米に向けて大勢の難民が避難する、いわゆる“キャラバン”に関する報道が出ている頃でした。

撮影の合間に、山田監督が私たちの方にいらして、「こういった難民の人たちは、強制移動させられるとき、皆さんどういう心持ちでいるんでしょうかね」などと尋ねられました。日本だけでなく、世界で起こっている色々なことに関心をお持ちなのだと感じました。

また、山田監督はご自身の満州引揚げの体験を語ってくださいました。戦況の悪化、着の身着のままで逃れるときの恐怖…。山田監督の「絶対に平和が一番」という強い想いを、言葉の端々から感じました。

山田監督の「誰が見てもおかしくない作品にしたい」という細部へのこだわりも印象に残っています。

記者会見シーンの撮影の際、山田監督から「久美子ちゃんああいう感じでいいかな?」と、UNHCR職員としての佇まいや話す速度、ニュアンスなどについて聞かれました。後藤さんの英語はパーフェクト。私からは唯一、あまり慣れていない記者の方もきちんと聞きとれるように、国名などの固有名詞や数字が出たときは、少しゆっくり目に間を置いたほうがいいと思います、ということを山田監督に申し上げました。

撮影前には、台本を渡されて、現実的にUNHCR職員がやること、やらないこと、を確認をしてほしいと依頼されました。後藤さんが首にかけるネックストラップなど、実際にUNHCR職員が使用している小物も作品に登場します。

後藤 久美子さんが演じるイズミ・ブルーナさんは、人間としての魅力が輝いていると感じました。単に美しいというよりも、もっと深い輝き。後藤さんはジュネーブにお住まいなのですが、撮影前、後藤さんがジュネーブの国連本部のビジターセンターを、一般のいち訪問者として訪ねられていたことを知って驚きました。後藤さんの役作りに対する真摯な姿勢にも感銘を受けました。

各国の現場で援助活動にあたっているUNHCRの日本人職員たちも、みんな大喜びしています。海外で暮らす中で、ふと日本を取り戻したくなるとき、“寅さん”がどれだけ私たちUNHCR職員の心を癒してくれるか。“寅さん”の力はすごいんです。

関係者試写で出来上がった作品を初めて観たとき、冒頭で桑田 佳祐さんが歌う寅さんの主題歌を耳にした瞬間、いち寅さんファンとして思わず涙が出ました。今度の新作の中では、満男も泉も成長して社会人として生きている。その二人の背中を、寅さんの一言一言が今もそっと押してくれているのだなあと、作品を拝見して感じました。

普段UNHCRがやっている仕事の一端が、後藤さんのような方が演じてくださることによって、より分かりやすく伝わってくると思います。よろしかったら、ぜひ劇場でご覧ください。UNHCRを支援してくださっている日本の皆様には、UNHCRをサポートしていて良かったと思っていただけたら嬉しく存じます。(談)

UNHCR 国連難民高等弁務官事務所 (United Nations High Commissio ner for Rerugees) の略称で、1950年に設立された国連機関のひとつです。紛争や迫害により難民や避難民となった人を国際的に保護・支援し、難民問題の解決へ向けた活動を行っています。1954年、1981年にノーベル平和賞を受賞。スイス・ジュネーブに本部を置き、約135か国で援助活動を行っています。

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