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映画・本・音楽から難民問題を考える

映画「最高の花婿」

フランス映画史に残るヒットを記録した「最高の花婿」は、カトリックの裕福な家庭に生まれた4人娘とそれぞれの結婚をめぐる物語。「結婚」という人生の一大イベントをさらにドラマチックにしているのは、3人の娘が連れてくる結婚相手の面々。ムスリム、中国人、ユダヤ人と、文化的バックグラウンドの異なる花婿たちに、両親は驚き、結婚にまつわる宗教儀式や食事の作法にも戸惑ってしまいます。さらに、最後に残った末の娘が結婚相手として連れてきたのは……。人生に突然訪れる異文化との遭遇やそれをめぐる波乱、そして受容など、今の時代を象徴するモチーフが目白押しの本作に注目です。

監督:フィリップ・ドゥ・ショーヴロン
出演:クリスチャン・クラビエ ほか

発売・販売元:ポニーキャニオン
© 2013 LES FILMS DU 24 – TF1 DROITS AUDIOVISUELS – TF1 FILMS PRODUCTION

映画「僕たちのアナ・バナナ」

幼馴染のジェイクとブライアンが、かつてともに惹かれていた女性アナと再会し、そろって恋に落ちる物語。長年の親友同士が一人の女性を好きになるというだけでも大変なのに、ジェイクはユダヤ教のラビでブライアンはカトリックの神父であるため、さらに悩みは複雑なものに……。ラビのジェイクはユダヤ教徒の女性としか結婚できず、ブライアンに至っては恋も結婚も厳禁という身なのです。対立構造を生み出し、難民問題につながることもある「信仰」というテーマが映画の重要な軸になりつつも、ジェイクとブライアン、そしてアナが三者三様に悩む姿と、それぞれの関係性と気持ちの変化がコメディタッチに描かれている様は必見です。

監督・出演:エドワード・ノートン
出演:ベン・スティラー、ジェナ・エルフマン ほか

書籍「君とまた、あの場所へ シリア難民の明日」
安田菜津紀 著(新潮社刊)

2015年9月。一枚の写真が世界に衝撃を与えました。シリア難民の男の子・アイランくん(3歳)がトルコの浜辺で遺体で発見された際の写真です。あれから約一年、新たな写真が国際社会を揺さぶっています。シリアの爆撃の現場から奇跡的に救出されたオムランくん(5歳)。血まみれで土埃をかぶったまま、ただ茫然とする姿です。折しもリオオリンピックのさなか、世界が連日の熱戦に沸いていた時に、シリアでは多くの幼い子どもが無残に傷つけられていたのです。

そんなシリアを紛争が始まる前から訪れてきた、フォトジャーナリストの安田菜津紀さん。紛争開始後は、隣国ヨルダンの難民キャンプでの取材を続けています。その安田さんの著書「君とまた、あの場所へ シリア難民の明日」の中では、まだ紛争が始まる前の、美しいシリアの風景や、シリアの人々の温かさや心のこもったもてなしが綴られます。そして2011年に紛争が始まり、ごく普通の人々が傷つき、苦悩していく姿が語られていきます。

「なぜあのとき、一緒に自分も吹き飛ばしてくれなかったんだろう。なぜ妻や子どもたちと一緒に、家族全員で死なせてくれなかったんだろう。」安田さんに泣きながら問いかけるシリア難民の男性。彼と同じような苦しみを、今シリアでどれだけの人が抱えているのでしょうか。
この本には、目を背けたくなるような写真は一枚もありません。しかし、そこに描かれているのは、今まさに起こっている、誰もが目を背けたくなるようなシリア難民・避難民の現実なのです。

映画「名もなきアフリカの地で」

ユダヤ系ドイツ人作家シュテファニー・ツヴァイクの自伝的小説を映画化した「名もなきアフリカの地で」。ユダヤ人への迫害が勢いを増していく第二次世界大戦中のドイツから逃れ、新天地アフリカで再起をかける一家の暮らしを描いたこの物語は、先にケニアに移住したユダヤ人の父親を追って、ドイツ人の母親とその娘レギーナがドイツから旅立つところから始まります。生きるために、住み慣れない土地で生活をなんとか立て直そうとする父と、現地の暮らしにまったくなじもうとしない母親。ケンカの絶えない両親をよそに、娘のレギーナは地元民ともすぐに仲良くなり、ケニアでの暮らしを愛するようになります。3人がそれぞれの方法で新しい生活に順応していく様子には、難民が苦心しながらも新天地で人生を再建していくさまがよく表れています。

監督・脚本:カロリーヌ・リンク
出演:ユリアーネ・ケーラー、メラープ・ニニッゼ ほか

画像提供:ギャガ

映画「永遠と一日」

病に侵された詩人と難民の少年との出会いを描いた「永遠と一日」。幼いころの思い出や亡き妻との日々を振り返りながら、ギリシャの小さな港町で人生の最期の日を過ごしていたアレクサンドレは、警察の取り締まりに遭っている難民の少年を偶然助けます。そう長くは一緒にいられないことを知りながら、その残された時間をともに過ごす二人。静かに言葉を交わし、遊ぶなかで、二人の距離はゆっくりと近づいていきます。ヨーロッパでは、難民問題が以前から身近な社会問題として存在していたということがわかる作品でもあります。

監督・脚本:テオ・アンゲロプロス
出演:ブルーノ・ガンツ ほか

販売元: TOEI COMPANY,LTD.

アニメーション映画「ペルセポリス」

フランスで活躍するイラン出身の漫画家・イラストレーターのマルジャン・サトラピの自伝的グラフィック・ノベルを映画化した「ペルセポリス」。映画では1969年生まれの彼女の子ども~少女時代を通して、革命や戦争のあった70~90年代のイランの激動の歴史が描かれています。革命により多くの人たちが自由な毎日を奪われ、戦争が始まってからは空襲に怯えながら過ごしていた時代、それでも自由な精神を持ち、日々を飄々と生きる少女マルジャン。好奇心旺盛な娘が危険な目にあうことを恐れた両親は、マルジャンにウィーンで教育を受けさせます。子どもの未来を考えて海外に逃がす様子は、現在の難民問題にも相通ずるところがあります。革命や戦争で混迷するイランと、生き生きとした少女の人生を巧みに描き出しているモノトーンの世界にも注目。

原作・監督・脚本:マルジャン・サトラピ
声の出演:キアラ・マストロヤンニ、カトリーヌ・ドヌーヴ ほか

発売元:ロングライド 販売元:ポニーキャニオン
©2007. 247 Films, France 3 Cinema. All rights reserved.

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