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UNHCRによるブータン難民の第三国定住が10万人超えを記録

ブータン難民のデビ・マヤ・サパ(左から2番目)は、ネパールの難民キャンプで家族と共にベンチに座っています。彼女は、定住することになった10万人目のブータン難民です

ネパールから第三国へ、10万人目の思い

ネパール、カトマンズ ―国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国際移住機関(IOM)は、11月19日に、画期的な出来事に立ち会いました。それは、ネパールから第三国へのブータン難民の再定住が、2007年にプログラムを開始して以来、10万人を超えたのです。

 
デビ・マヤ・サパ(53歳)は、ネパールから再定住することになった10万人目の難民です。他の家族がすでに暮らしているアメリカのオハイオ州での新たな生活を送るため、彼女は夫と子供、孫と共に、12月の初めに出発しようとしています。

 
「私は、ネパールで20年以上ずっと過ごした難民キャンプを去ろうとしています。家族と新しい国で一緒に過ごし、子どもたちにより良い未来があるだろうことがとても嬉しいです。」こう話すデビ・マヤは、すでにアメリカにおいて再スタート切っているブータン難民8万4000人の仲間入りをします。

 
彼女は、難民生活が始まった1992年の夏の日のことを、はっきりと覚えています。妊娠4か月でマラリアを患いながらも、夫と4人の子どもと共にブータンから避難し、ネパールの難民キャンプに定住、そこで更に3人の子供を授かりました。
息子のブペンドラ(25歳)は、子供の時から耳が聞こえません。「難民キャンプでの生活はいつも大変で、体の不自由さでなおさら苦労しました」と、彼は言いました。「ついに定住することになり嬉しく思います。新しいことを学び多くの機会を得て、幸せな生活を送れるでしょう。」

第三国定住プログラムの成功、そして新たなる決意

8年前、ブータンからの難民約10万8千人が、ネパール東部のジャパとモラング地区にある7つのキャンプに住んでいました。今日、残すところキャンプは2つであり、難民人口は現在1万8千人を下回っています。

 
中心的な8か国は、2007年にブータン難民が新しい生活を始める機会をつくるために集結しました。オーストラリア(5,554人)、カナダ(6,500人)、デンマーク(874人)、ニュージーランド(1002人)、オランダ(327人)、ノルウェー(566人)、イギリス(358人)、アメリカ(84,819人)。

 
「これは、最も大きくかつ成功した第三国定住プログラムの1つであり、ほぼ9割のブータン難民の再定住は驚くべき達成です」と、クレイグ・サンダースUNHCR代表は話しました。

 
「8年前、我々がここまで至れると予想していた者はほとんどいませんでした。これは、第三定住国やネパールの政府と国民、難民のコミュニティ、20年以上ともに働いているNGOや国連のパートナー組織のおかげです」と、彼は加えました。

 
中心的な国家グループの議長であるネパール駐在のグレン・ホワイトオーストラリア大使は、「オーストラリアは、このような大いに成功した第三国定住プログラムの一部分を担っていることを誇りに思います」と話しました。

 
「10万人目のブータン難民の出発は、ネパールやUNHCR,IOMと8つの再定住国間における強力な人道主義的な協力の証でした」と彼は言いました。彼は、まだ残っているブータン難民のために、共に解決策を模索することを期待しています。

 
マウリジオ・ブサッティIOMネパール代表は、「10万人目の第三国定住に到達することは素晴らしい成功であり、全ての関係者のパートナーシップの強さを示しています。とりわけ、新しい土地で自らの未来を築いている女性や男性、子供たちの勇気や、かの地で彼らを歓迎する人々の寛大さを称賛します」と、話しました。

 
第三国定住計画の終結後に、およそ1万から1万2千人の難民が、ネパールのキャンプに留まっていると推定されています。UNHCRは、IOMや国際社会と共に、残された人々のために、包括的で継続性のある解決策に達するための努力を続けていきます。

 
詳細はこちら(英文)
Resettlement of Bhutanese refugees surpasses 100,000 mark

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