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第3回「難民について話そう!UNHCRトークカフェ」開催レポート

2015年10月8日、大阪で第3回「難民について話そう!UNHCRトークカフェ」を実施し、30名の方にご参加いただきました。今回は初の関西開催ということで、普段なかなかお会いする機会の少ない皆様にお会いできることを、職員一同楽しみにしていました。

まず前半では、現在エチオピアの難民キャンプで南スーダンからの難民の保護活動にあたっている佐藤滋之UNHCR職員から、「南スーダンからの難民:故郷を追われた子どもたち」というテーマで、南スーダンや南スーダンからの難民の子どもたちの置かれた状況とUNHCRがエチオピアで南スーダン人難民を対象に実施している援助活動についての報告がありました。

 

「UNHCRトークカフェ」過去最多の30名の方にご参加いただきました

「UNHCRトークカフェ」過去最多の30名の方にご参加いただきました

 

続く質疑応答では、参加者から熱心な質問が相次ぎました。「エチオピアにいる南スーダンからの難民の67%は子ども、女性と子どもをあわせると登録人口の91%に達するとのことですが、男性はどこにいるのですか」という質問に対し、佐藤職員が「紛争で夫や父を失った家族も多いのですが、生き残った男性もその多くは南スーダン領内に残り、家畜の面倒をみたり土地を守ったりしています。また南スーダンでの紛争に何らかの形で巻き込まれてしまっている男性もいるのではないかと推測されます」との答えがありました。

また、「ユニセフ*とはどう活動を分担していますか?」との質問には、「それぞれの国によって責任分担や調整のやり方は異なり、あくまでもエチオピアでの役割分担に関してしか言えませんが、難民を助ける活動の中ではUNHCRが性別や大人子ども分け隔てない救援活動の調整やリードにあたり、ユニセフはその国の難民ではない子どもや女性に対する活動の調整やリードをしています。」という説明がありました。

さらに、「佐藤さん自身が無力感を覚えることはありますか?」という質問もあり、それに対しては「自分一人ができることを考えると無力感を覚えるが、国連の下にUNHCRという機関が作られ難民の保護や救援活動の歴史が積み上げられることによって、少しずつでも難民問題に関して前へ進んでいると思える。それがモチベーションにもなっています」とのことでした。

 *国連の機関の一つで、UNHCRとは別々に資金を集めるが、現場では連携して活動を行っている

 

休憩をはさんで後半は、過去2回のトークカフェでも好評だった茶話会を、5つのグループに分かれて行いました。各グループに協会スタッフが入り、佐藤職員の報告に関する感想や「私が難民支援に関心を持つようになったきっかけ」「もし家から今すぐに避難しなければいけなくなったら何を持っていきますか?」など5つのトピックから選んで意見を交換しました。佐藤職員も各グループに順番に加わり、熱心な話し合いとなりました。

 

参加者と熱心に話す佐藤職員(中央)

参加者と熱心に話す佐藤職員(中央)

 

「自分には孫がいて、ものすごくかわいい。この子を悲しませたくないという気持ちが難民の子どもたちへの想いにつながっている」と教えてくださった方。「佐藤職員も言っていましたが、一人にできることは限られています。でも、一人でも役に立てることはあると信じています」と話してくださった方。世界の難民への温かいお気持ちを数多く聞かせていただき、私たち職員にとって貴重な場となると同時に、大変励みになりました。

イベント後には「また大阪で来年も再来年もやってください」「素晴らしい会でした。ぜひ継続してください」等温かい声を数多くいただき、参加者アンケートでも「佐藤職員の話に非常に説得力があった。また現地で活動している人の話が聞きたい」「まわりに支援している人がほとんどいなかったので、同じ支援をしている人に会えて良かった」「ステキな企画をありがとうございました。意見交換がとても有意義でした」等、ご好評をいただきました。

ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

今後の「難民について話そう!UNHCRトークカフェ」の開催は未定ですが、開催する場合には当協会ウェブサイト等でお知らせいたします。

 

*写真掲載について、参加者の皆様のご了解を得ております

 

<佐藤滋之UNHCR職員プロフィール>

佐藤職員

 

(さとう・しげゆき) 茨城県出身。東京学芸大学教育学部を卒業後、インド国立デリー大学への留学を経て、ブリストル大学大学院修了。

1997年から国際赤十字赤新月社連盟で自然災害救援活動を中心に8ヶ国で働く。2002年にUNHCRに加わり、以来ケニア・リベリア・パキスタン・フィリピン・タンザニア・スーダンのフィールドで勤務後、現在はエチオピア・ガンベラ州での南スーダン難民の保護に従事。

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